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米10月貿易赤字は予想以上に縮小、貿易額も減少傾向継続
更新日:2019年12月06日(金)
米貿易収支 2019年10月米商務省が発表した10月の貿易統計で、貿易赤字は前月から7.6%縮小、2カ月連続縮小して-471.99億ドル。昨年5月(-443.52)以来、1年5カ月ぶりの低水準となりました。赤字額としては市場予想の-486億ドル程度を大きく上回り、予想以上の赤字幅縮小。近年のピークとなった昨年12月の-608.07億ドルからは22.38%の縮小となっています。

貿易赤字の縮小傾向は続いていますが、同時に貿易額の減少傾向も続いています。
10月の輸出は2071.2億ドルとなって前月比-0.2%、2カ月連続の減少で4月(2068.73)以来、半年ぶりの低水準。過去最高となった昨年5月の2133.41億ドルからは2.92%の縮小。
輸入は2543.19億ドルで前月比-1.7%、2カ月連続の減少で2017年11月(2520.24)以来、1年11カ月ぶりの低水準。過去最高となった昨年10月の2668.16億ドルからは4.68%の縮小。
輸出の減少額よりも輸入の減少額のほうが大きいことによる貿易赤字の縮小となっています。貿易額自体の縮小傾向は続き、輸入の減少幅が拡大している状況からは国内需要の鈍化が懸念されます。

なお、前回の貿易額減少局面では、輸出は2014年8月のピークから2016年1月のボトムまで-10.83%。輸入は2014年4月から2016年3月までで-9.87%
減少率としては前回と比較しても現状はまだ小幅にとどまってはいますが、減少傾向の期間としては前回は2年。今回は1年5カ月経過しています。貿易額の減少傾向があと半年以上続くようなら、要注意かもしれません。

貿易額の回復に向けても、差し当たり15日の追加関税見送りの有無が重要なポイントにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2019/10/31 - 12/55日のNY金相場は+2.9ドル、0.2%の小幅反発。米中貿易協議の第1段階合意に向けた報道で売り優勢となった前日からの小幅買い戻しも、米雇用統計を控えて値動きも限定的に。1480ドルを挟んだ小幅保ち合いでNY朝の1478ドルから午後の1486ドル手前まで、変動値幅8ドル弱は今年の平均値幅16.3ドルの半分以下。11月前半と後半に1450ドル付近の安値を2度つけてダブルボトムを完成したところでの足踏み状態。雇用統計が好結果とならなければ90日移動平均線(1498.8)から1500ドルの大台回復を目標に上値トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2019/10/31 - 12/5NYプラチナは-1.2ドル、0.13%の小幅続落。時間外には小反発も90日移動平均線(903.8)に上値を押さえられて反落、NY朝には一時11月18日(881.1)以来の安値となって890ドルの保ち合い下限割れ。しかし、この水準では買い戻し圧力も強く900ドル台へと急反発。ただし、またしても90日線超えに失敗。長めの下ヒゲを残しての反発継続に向けては900ドルから910ドルまでの抵抗帯との攻防へ。保ち合い上抜けなら11月高値960ドル付近を目指す上昇トレンドへ。

ドル円・日足チャート 2019/11/1 - 12/5ドル円は10銭ほどのドル安円高となって0.1%の小反落。米中協議進展と15日の追加関税先送り期待からの反発の流れは欧州時間の109円ちょうど付近までで失速。雇用統計への警戒感や、米下院でのトランプ弾劾決議に向けた動きも売り材料に。新規失業保険申請件数の好結果や米貿易赤字の縮小などを好感しての反発も限定的となり、108円60銭台まで下落。引き続き200日移動平均線(108.87)にも上値を押さえられる状態。目先、雇用統計が好結果となれば200日線から109円の抵抗帯を突破して109円半ばまでの上昇も。それ以上に向けては15日までは難しい状況か。下方向に108円半ばを割れると108円ラインが次のサポートにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/5終値とチャート

6日の国内金価格は-11円、0.2%安で3日ぶりの反落。ゆるやかな短期上昇トレンド継続中の小幅調整の範囲内。雇用統計後には加速か、もしくは逆流も。ネガティブな結果となってNY金が1500ドル付近へと一段高となるようなら国内価格も上値目標5710円台に向けて一段高へ。予想外の好結果となって5590円台のサポートを割り込んでしまった場合には調整局面再拡大の流れへ。さらに米中部分合意となって15日の関税先送りが決まった場合、下値目安としては5500円の大台を若干割れる可能性も。
週間ベースでは+22円、0.39%の続伸。週間の上昇幅としては6週間ぶりの大幅上昇。

プラチナ価格は-22円、0.64%の続落。11月19日(3407)以来、半月ぶりの安値水準。三角保ち合い下放れ後の下落基調がスタートした状態にも。下げ渋るNYプラチナが週末に下方向へと動き出すことになって次週、仮に850ドル程度まで下落した場合には当面の下値目安3300円前後への確率も高まることにも。逆に保ち合い上抜けへと動き出した場合には国内価格も巻き戻しの展開へ。
週間ベースでは-19円、0.55%の続落。
※参考:金プラチナ国内価格12/6とチャート

2019年12月06日(金)時点の相場
国内金:5,620 円 12/6(金) ▼11(0.20%)
国内プラチナ:3,408 円 12/6(金) ▼22(0.64%)
NY金:1,483.1 ドル 12/5(木) ▲2.9(0.20%)
NYプラチナ:900.6 ドル 12/5(木) ▼1.2(0.13%)
ドル円:108.75 円 12/5(木) ▼0.11(0.10%)
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