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2020年後半?リセッション入り懸念で下げ渋るNY金
更新日:2019年12月24日(火)
リセッション入り確率 2019年12月20日クリーブランド連銀が先週末に発表した米国のリセッション(景気後退)入り確率は、12月13日時点で22.9%。今後の見通しとしては、2020年8月に40%を超え、8月末時点で46.5%のピークを迎えます。
今年夏、10年債利回りと3ヵ月債利回り、及び2年債利回りとの関係が逆転する逆イールドとなったことで米国のリセッション入りへの警戒感が高まり、秋以降には逆イールドが解消されたことでリセッション入りへの警戒感も緩和された状態となってはいますが、そもそも過去の実績から見ても逆イールド発生、即リセッション入りへ、となってきた訳ではなく、逆イール発生から1年程度経過した頃、逆イールドが解消していてもリセッション入りとなってきました。

イールドカーブを基に算出されるこのリセッション入り確率でも、逆イールド発生の1年後となる2020年8月にその確率がピークを迎える状態となっています。
過去の推移を見ると、リセッション入り確率が40%を超えた時には毎回必ずリセッション入りとなってきました。1990年の時には35%までの上昇でもリセッション入りとなっていました。

同様の指標をNY連銀も発表しており、こちらは30%を超えた時には毎回、リセッション入りとなってきました。月次で発表されるNY連銀のリセッション入り確率は、11月時点では15.8%ですが、2020年6月に30%を超え、8月には37.9%でピークを迎える状態となっています。

これらの数値は、過去の実績を基に算出されたものであり、今回も必ず、100%そうなるとは限りませんが、2020年8月は要警戒月ということになりそうです。
これを見越して、行けるとこまで行こうとばかり株高の流れは続いていますが、来年のある時期になれば、一斉に投資資金が逃げ出すような展開も警戒されます。
それを見越してNY金は売られづらく、下げ渋る状態が続いている、という面もあるかもしれません。

ただし、来年は米大統領選もあり、再選を目指すトランプ大統領があの手この手で株高政策を打ち出す可能性もあり、株高の流れが秋まで続く可能性も否定はできません。
2020年は夏場から秋にかけて、年後半、特に米大統領選後は、最も警戒を要する時期となるかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/11/18 - 12/2323日のNY金相場は+7.8ドル、0.53%の反発。11月6日(1493.1)以来、1ヵ月半ぶりの高値水準。反発と反落を繰り返すこと8営業日連続、方向感が定まらない状態が続き、変動値幅は6日連続1桁台の小動きとなるなかで節目の1480ドル半ばを上抜け。中国が1月1日から850品目の輸入関税引き下げを発表したことでリスクオン優勢となった時間外も1480ドル台前半から後半へと底堅く推移。NY市場では11月耐久財受注が予想に反して半年ぶり低水準となる前月比-2.0%となり、新築住宅販売件数も予想を下回ったことなどから堅調推移、N午後には一時1490ドルにワンタッチ。米株の過去最高値更新も続く状態でのクリスマス休暇入りも、上値トライ再開への可能性を示す状態となり、クリスマス明けから年末年始にかけての上値目標としては10月末高値1520ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2019/11/18 - 12/23NYプラチナは+24.6ドル、2.69%の大幅高となって3日ぶりの反発。先週末の急落分を取り戻し、12月12日(944.8)以来10日ぶりの高値水準。NY午前に金の堅調推移に追随すると920ドル台前半から930ドル台後半へと急騰。一時940ドル超えを試しながらもこれは維持できずに失速、NY引け後には一時930ドル前後まで急反落。取引閑散状態に伴う乱高下状態が始まったようにも。再度940ドル超えを試してその水準を維持できるようなら、上値トライ再開の展開となる可能性。そうなれば9月末高値960ドル台までが当面の上値目標に。

ドル円・日足チャート 2019/11/19 - 12/23ドル円は5銭程度の小幅ドル安円高となって小反落。東京朝につけた109円50銭台の高値から、欧州・NY時間にかけて下げ渋った109円30銭台まで、この日の変動値幅は16銭程度にとどまり、独立記念日の7月4日(13銭)以来5ヵ月半ぶりで今年4番目の小動き。今年の年間平均56銭の30%弱。なお、昨年の年間平均は69銭、2017年平均は89銭、2016年は1.21円。ドル円の日々の変動値幅は年々縮小し、この日の値幅は過去10年でも最小レベルの小動きとなり、クリスマス明けから年明けに向けては値動き縮小から拡大への分岐点となる可能性を警戒するフェーズにも。109円台半ばでの小幅もみ合い状態から、上方向に抜け出せば110円台前半まで上値余地拡大へ、下方向なら108円半ばまで下値余地拡大も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/23終値とチャート

24日の国内金価格は+25円、0.44%の続伸。今年3番目の高値ピーク水準となっていた5670円台の呪縛から解き放たれ、近年最高値となった11月5日(5741)以来、1ヵ月半ぶりの高値水準。パーフェクトオーダーにも支えられて強気相場状態となり、まずは短期ダブルボトムからの上昇目安5690円台に到達。NY金が一段高へと向かうようなら、国内価格も高値更新が意識され、5750円近辺の上値目標に向けてもう一伸びの展開にも。

プラチナ価格は+48円、1.37%の大幅高で3日ぶりの反発。比較的サポートされやすい水準とも思われた3480円近辺までの下落余地を試すことなく、浅めの切り返しとなって前日急落分の大半を取り戻しての保ち合い回帰。ただし、NYプラチナが節目を超えられない状態にあり、国内プラチナ価格も3570円台から3580円台までの今年高値圏は強めの抵抗水準となる可能性も。これを上抜けることができれば昨年2月末水準3650円近辺までが次の上値目標にも。下方向には3500円ラインが当面のサポートとなり、あらためてこれを割り込むようだと11月後半の保ち合い下限付近、3420円近辺までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格12/24とチャート

2019年12月24日(火)時点の相場
国内金:5,697 円 12/24(火) ▲25(0.44%)
国内プラチナ:3,556 円 12/24(火) ▲48(1.37%)
NY金:1,488.7 ドル 12/23(月) ▲7.8(0.53%)
NYプラチナ:938.4 ドル 12/23(月) ▲24.6(2.69%)
ドル円:109.39 円 12/23(月) ▼0.05(0.05%)
→12/23(月)のその他主要マーケット指標

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