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ビッグマック指数によれば日本円は40円の割安!?
更新日:2020年01月21日(火)
ビッグマック指数とドル円 2019年1月日経新聞と日本経済研究センターが算出している「日経均衡為替レート」の最新データは、1ドル=107円とのこと。今朝時点での実勢レートは110円近辺。過去の為替相場やマクロ経済指標なども考慮して推定される「適正水準」の為替レートよりも、実勢の為替レートは3円ほど円安方向に行き過ぎた状態にあるようです。

これに対して、英エコノミスト誌が公表しているビッグマック指数によるドル円の適正為替レートは1月発表時点で1ドル=68.78円。
今朝時点で1月の実勢レートの月間平均は1ドル=109.38円。その差は40円余り。
半年前のビッグマック指数では67.94円、実際の為替レートは7月の月間平均で108.23円。この半年に限れば、同じように1円程度の円安が進行し、その差40円余りも同水準。

過去、2000年代後半のキャリートレード全盛期には円全面安とドル高により、ドル円とビッグマック指数との価格差は40円程度まで拡大していました。
その後、リーマンショックから世界金融危機の頃には円高ドル安の流れが急速に進行し、2010年から2012年にかけてはドル円とビッグマック指数とがほぼ同水準となっていました。

ビッグマック指数は2014年の67円まで円高基調が続いたのに対し、実際の為替レートは2012年秋の78円台で底打ち反転、アベノミクスによる円安政策もあり2015年の120円台まで急速に円安が進行。ビッグマック指数との差は一時45円まで拡大しました。

直近5年間ではビッグマック指数もドル円実勢レートもゆるやかな円高基調となっているのに対し、その差は40円程度の高水準での横ばい推移が続きます。
米国でのビッグマック価格は2015年1月の4.79ドルから2020年1月の5.67ドルまで、18.4%値上がりしているのに対し、日本国内では370円から390円まで5.4%の値上がりにとどまります。
ある程度のインフレが進行している米ドル基準で見れば、日本のビッグマックは割安感が強まって行きます。
そして、円安感がより強まることにもつながります。

現状の価格差40円が急速に縮小するような展開は想定されませんが、折りに触れ、この状況を非難する発言がハンバーガー好きの人から聞かれることはありそうで、短期的に円高圧力が強まることは結構ありそうです。

ドル円・日足チャート 2019/12/16 - 1/2020日はキング牧師記念日の祝日でNY市場が休場。週明け時間外のNY金は1550ドル台後半から1560ドル台前半まで小幅に上昇、20日時間外は1560ドル付近で再開。NYプラチナは1030ドル台半ばまで上昇後に1010ドル台前半へと急反落、20日時間外は1020ドル半ばへ。
為替も全般に小動き、ドル円は8カ月ぶり高値水準110円10銭台で膠着。東京時間に110円10銭付近でスタートして朝のうちに110円20銭台まで上昇したのがこの日の高安。変動値幅は10銭余りで昨年4月22日以来9カ月ぶり、7年余りで最小レベル。
ドル円は長期的には2015年高値と2016年安値を起点とした長期三角保ち合いが継続中。現状、上限ラインは111円付近、下限ラインは106円付近を通過中。抜け出した方向へ長期トレンド形成の可能性。
中長期的には、2018年以降104円台の安値を3度つけてトリプルボトムを形成、ネックラインは114円台で値幅は約10円。これも抜け出した方向へ大きく動き出す可能性も。
中期的には昨年夏以降、ゆるやかなドル高円安トレンドが継続中。
短期的には昨年終盤から109円をはさんでの保ち合いが続き、年明けに下方ブレイクも、地政学リスクに伴う一時的な下振れにとどまり、いわゆるダマシに終わると切り返して今度は上方ブレイク。昨年秋以降およそ3ヵ月続いた保ち合いを抜け出した形にもなり、上昇トレンド形成へと向かえば昨年高値112円台半ばまで上値を伸ばすような展開となる可能性も。
しかし、足下では110円台前半で伸び悩み。きっかけさえあれば、昨年高値から安値までの76.4%戻しとなる110円50銭台辺りまでの上昇余地はありそうだが。下方向には110円ラインが目先の、109円半ばが短期的なサポート候補。

21日の国内金価格は+14円、0.23%の続伸。1月8日(6061)以来2週間ぶり高値で近年最高値圏となる6000円台は今年3日め。ゆるやかな上昇基調が続き、1980年2月以降の40年間で2番めの高値を更新し、近年最高値まであと41円。単体では急反落警戒感を抱えながらもNY金の下げ渋りとゆるやかな円安基調は続き、突発的な事象でも起きない限り急変動は予想し難い状況にも。5940円台から6060円台までの広めの保ち合いレンジをもうしばらく維持し、高値更新なら6100円台へ。下値は5980円台まで上昇してきた9日移動平均線が目先の、短期的には5940円台がサポートに。これを割り込んだ場合には5900円も割れて5880円程度までが下値目安にも。ダボス会議では日本時間今晩、トランプ米大統領の講演が予定され、要警戒イベントにも。

プラチナ価格は+2円、0.05%の小幅続伸。16日の3921円と並び、2017年3月2日(3992)以来2年10ヵ月半ぶりの高値水準へと再浮上。金の高止まりに追随し、NYパラジウムが一時2300ドル台へと上昇したことにも感化された様子での高値追い。やや綱渡り感も否めないものの、高値更新となれば3960円台辺りまでが次の上値目標に。3850円台のサポートを割り込めば3800円割れへと一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格1/21とチャート

2020年01月21日(火)時点の相場
国内金:6,020 円 1/21(火) ▲14(0.23%)
国内プラチナ:3,921 円 1/21(火) ▲2(0.05%)
NY金:1,560.3 ドル 1/17(金) ▲9.8(0.63%)
NYプラチナ:1,024.8 ドル 1/17(金) ▲23.6(2.36%)
ドル円:110.19 円 1/17(金) ▲0.05(0.05%)
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