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消費者目線では1年後のインフレ期待は減速傾向
更新日:2020年02月13日(木)
NY連銀消費者調査・1年期待インフレ 2020年1月NY連銀が今週発表した1月の消費者調査では、1年後のインフレ期待値は2.50%。12月の2.53%からは小幅に低下、調査開始の2013年6月以降で最低となった10月の2.33%を上回る水準は維持。ただし、2018年から2019年序盤の3%前後のからは大きく水準を切り下げた状態のまま。
消費者目線でのインフレ予想では、1年後にもそれほど上昇しない、との見方が優勢のようです。

この傾向は、物価上昇を牽引する主要商品価格の、1年後のインフレ予想の推移により強く表れています。
最も高インフレと予想される、医療品の1年期待インフレは1月に5.68%。12月の5.92%からも急低下となり、過去最低。2013年の10%台から9%前後に低下して2017年まで横ばい、2018年以降は減速傾向を強めています。
2番めの高インフレと予想される、教育費は5.44%。2019年6月(5.29%)以来、7カ月ぶりで過去2番めの低水準。
3番めが家賃で5.08%。これは比較的安定推移となっていますが、9月(5.07%)以来4カ月ぶりで過去2番めの低水準。
食品は4.04%で過去最低。過去の変動幅は1.55%と、このなかでは最小の安定推移ながら、2014年までの5%台からゆるやかな低下傾向が続き、4%割れ目前に。
ガス料金は3.36%。12月からは横ばい、2017年以降では2番めタイの低水準。
ゴールドは2.71%。価格が急騰した昨年9月には3.40%に跳ね上がりましたが、最近は2%台での安定推移。過去の変動値幅も家賃を下回る1.99%。

ミシェル・ボウマンFRB理事は今週、「成長は継続しており、インフレは緩やかに2%へ上昇する」との予想。ボストン連銀のローゼングレン総裁も先月には「労働市場の力強さが続きインフレ2%目標に近づく」だろうとの見通しを示し、フィラデルフィア連銀ハーカー総裁も「米経済は良好、インフレ目標達成へ」と向かうだろうとの見方。
2%前後のインフレ目標達成に向けては、比較的楽観発言がFRB高官からは多々、聞かれます。

しかし、そのインフレをこれまで牽引してきた主要商品価格は、消費者目線ではインフレ減速傾向が強まっています。

NY金・日足チャート 2020/1/8 - 2/1212日のNY金相場は+1.5ドル、0.1%の小反発。時間外には一時1560ドル台半ばまで下押し、NY午前につけたこの日の高値は1570ドル台前半まで。1570ドルをはさんでの小幅揉み合いが前日から続く形となり、値幅は9.2ドル。10日の9.0ドルに次いで今年2番めの小動きとなり、今年ここまでの平均値幅18.4ドルの半分。(※ちなみに2019年平均=16.0ドル)新型コロナウイルスの感染拡大に減速の兆候が見られるとの安心感から米株主要3指数に加えてドイツDAXも過去最高値更新、そのドイツはリセッション懸念再燃でユーロが売られてユーロドルは2年9カ月ぶり安値、相対的なドル高に米10年債利回りも1.6%台でさらに上昇。リスク選好の流れのなかでもNY金は20日移動平均線(1568.8)にもサポートされる形で下げ渋り。1550ドルから1580ドルまでのを主要レンジ継続のなかでも上半分にシフトしようかという動きにも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/1/8 - 2/12NYプラチナは-6.2ドル、0.64%の反落。970ドル台前半での揉み合いからNY朝にかけて軟調推移、一時960ドル割れもこの水準では底堅く、金の反発局面にも追随する形で970ドル台へと急反発。しかし、これも維持できずにNY引けにかけては960ドル半ばへ。奇数の日の上昇分を翌日の偶数日にほぼ打ち消す形で反落、というパターンが続いて方向感なく横ばい推移。しかし、上値を切り下げてきた直近の流れでは一部オシレータ系指標は下値を切り上げるダイバージェンスで反発の可能性も示唆。970ドル台へと切り下げた抵抗水準を上抜けできれば1000ドルの大台再トライを目指す流れにも。逆に960ドルのサポートを維持できなくなれば調整再開で12月半ばの保ち合い水準930ドル台が下値目安に。

ドル円・日足チャート 2020/1/9 - 2/12ドル円は30銭超のドル高円安で続伸。新型ウイルス感染拡大減速との楽観見通しから、欧州時間に110円の壁を突破すると一時110円10銭台まで急騰。ただし、戻り売り圧力も強く、109円90銭台へと押し戻される場面も。それでも株高と円安のリスクオンの流れにドル高も加勢する展開となってNY時間には再び110円10銭台へ。重かった110円の抵抗線をようやく突破した形となり、目先は今年高値を更新し、昨年高値から安値までの76.4%戻しとなる110円半ばまでが短期上値目標に。ところが、今朝の東京市場では中国湖北省での新型肺炎での死者数増加報道、前日の楽観見通しを打ち消す格好となり、株安とともに109円80銭近辺まで急落。110円台へと戻すことができなければ上値トライは早々の失敗に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/12終値とチャート

13日の国内金価格は+10円、0.17%の反発。NY金の小反発と円安進行にサポートされて調整も続かず、10日の6053円に次いで今年3番目の高値。今朝の新型コロナウイルスの感染拡大報道を受けてリスク回避再燃となっており、目先はやや不安定な市場動向に影響される可能性も。NY金が上昇し、これに追随する形となって6050円台の節目を上抜けると6100円前後までが上値目標に。巻き戻しの展開で反落となった場合には円安に相殺されて6000円の大台ラインから21日移動平均線(6009)辺りまでがサポート候補に。

プラチナ価格は-38円、1.02%の反落で2月3日(3674)以来、10日ぶりの安値水準に。結果的に3800円が抵抗水準となっての下落基調が続き、3670円のサポート水準も目前に。NYプラチナの下げ渋りにも支えられていったん下げ止まる可能性もあるものの、3670円を割り込むようだと今年安値3630円近辺までが次の下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格2/13とチャート

2020年02月13日(木)時点の相場
国内金:6,047 円 2/13(木) ▲10(0.17%)
国内プラチナ:3,684 円 2/13(木) ▼38(1.02%)
NY金:1,571.6 ドル 2/12(水) ▲1.5(0.10%)
NYプラチナ:967.3 ドル 2/12(水) ▼6.2(0.64%)
ドル円:110.10 円 2/12(水) ▲0.32(0.29%)
→2/12(水)のその他主要マーケット指標

←2019年プラチナ需給と2020年見通し 02/14(金)
→米12月求人件数は2年ぶり低水準で10年ぶりの急減 02/12(水)
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