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★金プラチナ短期相場観★

75ベーシスの追加利下げでリスク資産をサポートできるか
更新日:2020年03月11日(水)
CMEフェドウォッチ2020年3月FOMC予想 2020年3月10日3月3日、FOMCの臨時会合で50ベーシスの緊急利下げを発表した日、米株はサポートされず、ダウは780ドル超の急落となりました。と同時に100-125ベーシスとなったFF金利に対して、CMEフェドウォッチでは3月18日のFOMCでさらに25ベーシスの追加利下げを93.4%織り込む状態となりました。
翌日、3月4日にはスーパーチューズデーでバイデン候補が優勢となったことを好感し、ダウは1100ドル超の急反発。それでも3月FOMCでの25ベーシス利下げの織り込み度合いは95.6%へとさらに上昇。

5日には米国内での新型コロナウイルスの感染拡大が進行していることが懸念され、米10年債利回りが1%割れ、ダウは960ドル超の急落。3月FOMCでの25ベーシス利下げの確率は49.1%へと急降下、代わって50ベーシスの利下げ確率が50.9%へと急浮上。
翌6日にかけて米10年債利回りは0.7%台へとさらに低下、ダウも250ドル超の続落。3月FOMCでの50ベーシスの利下げ確率は71.6%へと一段と上昇。と同時に75ベーシスの利下げ確率も28.4%へと浮上。

そして週明けの9日にはロシアとサウジの交渉決裂、サウジの増産表明などから原油価格が暴落。NY原油も10ドル超、24%超の暴落となり、米国でのシェールへの危機感も煽られ、米10年債利回りは0.5%台へ、ダウは2000ドル超、過去最大の下落幅を記録。3月FOMCでの50ベーシスの利下げ確率は0%へ。75ベーシスの利下げ確率は58.6%へ。さらに100ベーシスの利下げ確率も41.4%まで急浮上。

10日には米国の景気刺激策への期待感などもあり、急落からの一服で米10年債利回りは0.8%台まで戻し、ダウも1100ドル超の反発。3月FOMCでの100ベーシスの追加利下げ確率は0%へと消滅、75ベーシスの追加利下げ確率は72.7%まで上昇。

現時点では、1週間後の3月FOMCでは75ベーシスの利下げが最有力、という状態です。
なお、4月末FOMCでの予想としては、現状からは100ベーシスの追加利下げの織り込みが41.6%まで進行中。
JPモルガンなどの予想では3月FOMCで1.00%の追加利下げが見込まれているようで、場合によっては、18日の3月FOMCよりも前に再びFRBが動く、との予想もあるようです。

少なくとも、そう遠くない時期に、米国もトランプ大統領の催促どおり、2015年以前のFF金利0.00-0.25%の実質ゼロ金利政策に回帰することになりそうです。

NY金・日足チャート 2020/2/4 - 3/1010日のNY金相場は-15.4ドル、0.92%安となって4日ぶりの反落。前日NY引け後の1680ドル付近がこの日の高値となり、9日高値1704.3ドルをピークとした調整局面が継続。トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染に伴う景気対策として、給与税を検討していることなどが伝えられ、東京時間からリスク回避の巻き戻しの流れが加速。米10年債利回りが0.5%台から0.8%台まで反発し、ダウは3月に入って3度目の1100ドル超の急騰、2月後半から続いていた一方的なドル安の流れも大きく巻き戻され、NY金は1660ドル割れへ。NY引け後には一時1641.1ドルまで下げる場面もあり、昨年11月安値(1446.2)から今年高値(1704.3)までの23.6%戻し(1643.4)を達成。この水準は2月後半以降のもみ合い形成水準でもあり、短期下値サポート候補に。1680ドルが当面の上値抵抗水準となり、突破できれば今年高値再トライへも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/2/4 - 3/10NYプラチナは+6.6ドル、0.76%の反発。株価の反発基調に追随する形で欧州時間にかけて890ドル台前半まで上昇。しかし、200日移動平均線(901.9)には届かず、今年高値(1046.7)から安値(846.2)までの23.6%戻し(893.5)付近まででいったん上値を押さえられた格好。NY市場にかけては金の調整に付き合う形で870ドル割れへと反落。860ドルの下限から900ドルまでの安値保ち合いレンジを形成。上限は890ドルへと切り下がる可能性も。下値860ドルを割り込んだ場合には820ドル近辺までを下値目安に一段安の展開にも。

ドル円・日足チャート 2020/2/5 - 3/10ドル円は3円超、2.97%の大幅ドル高円安となって4日ぶりの反発、前日の急落分を取り戻す形に。上昇幅としては2014年10月31日(+3.15円、2.89%)、ハロウィン・サプライズとなった日銀・追加緩和の時以来、5年4ヵ月ぶり。上昇率では2013年4月4日(3.29円、3.54%)、日銀の量的質的緩和発動の日以来、6年11ヵ月ぶり。トランプ大統領の経済対策期待から、株価と長期金利の反発とともに東京時間から堅調推移。日銀もETFの購入枠拡大を検討、との報道などもサポート材料となり、欧州時間までに105円台を回復。NY時間には一時103円台前半まで下押しする場面もあり、不安定な状態も続くものの、NY終盤には105円90銭台まで上昇。今年高値から安値までの急落幅の38.2%戻し(105.41)を達成したことになり、半値戻し(106.71)を達成することになれば、再び長期三角保ち合いへの回帰という状態にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/10終値とチャート

11日の国内金価格は+63円、1.04%高で3日ぶりの反発。2月後半から高値圏での乱高下状態となり、チャート形状的にはピークアウトの可能性を示唆するような動きにも。そのなかで下値は徐々に切り上げ、上値は徐々に切り下がる三角保ち合いの形状にもなりつつあり、いずれ高値再トライか、高値保ち合い崩れからの急反落か、という分岐点を迎えることにも。21日移動平均線(6173)近辺が目先の上値抵抗にもなりやすく、6030円台から6240円台までの短期レンジをさらに縮小する動きにも。6030円台の下限を割れると6000円の大台割れへ。

プラチナ価格は+39円、1.23%高となり、5日ぶりの反発。21日移動平均線(3533)がゆるやかに下降し始めた90日移動平均線(3567)をデッドクロスしており、その下に9日移動平均線(3288)、さらに下に価格ラインが降順に並ぶ、弱気のパーフェクトオーダーを完成し、急落局面の最終段階となる可能性も。3320円の節目を超えることができれば3380円辺りまで上値を伸ばす展開にも。逆に3170円の安値更新となれば3120円近辺までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/11とチャート

2020年03月11日(水)時点の相場
国内金:6,102 円 3/11(水) ▲63(1.04%)
国内プラチナ:3,211 円 3/11(水) ▲39(1.23%)
NY金:1,660.3 ドル 3/10(火) ▼15.4(0.92%)
NYプラチナ:869.4 ドル 3/10(火) ▲6.6(0.76%)
ドル円:105.17 円 3/10(火) ▲3.03(2.97%)
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