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リーマンショック後のドル高と金安、とその反転
更新日:2020年03月21日(土)
リーマンショック後のドル高と金安、とその反転コロナショックを受けて米ドルの需要が高まり、有事のドル買いが急速に進行、ドル独歩高の展開が続いています。日経新聞によれば19日にドルは34年ぶり高値を記録したようです。

12年前、リーマンショックの時にもドル高の流れは急速に進行しました。
世界の主要61カ国と地域を対象にBIS(国際決済銀行)が算出、公表している実質実効為替レートでは、米ドルはリーマン破綻の2008年9月をまたいで急騰。2008年11月に最初のピークを付けました。
リーマンショック後のNY金の最安値は2008年10月24日の681ドルでしたが、月間平均で見ると11月の759ドル。ドル高の最初のピークに一致します。

当時月間平均で約200ドル、21%の大幅調整を終えたNY金は、その後反発し、記録的大相場へと向かって行きます。
しかし、米株の大底が2009年3月までずれ込んだのと同様に、ドル高の流れも2008年では終わらず、2009年3月にドル高のピークを迎えることとなりました。
なお、この2008年末から2009年序盤にかけては、ドル高と金高が同時進行するレアな期間となりました。

リーマンショック後と同じような展開となるかどうかはわかりませんが、3月上旬に1700ドル台まで上昇したNY金は、16日には1450ドルまで250ドル超、約15%急落して下げ渋る状態にあり、調整局面の底をつけたか、それに近づいている可能性もありそうです。
そして数十年ぶり高値に達した米ドルも、1回目の高値のピークに、あるいはそれに近い状態にきている可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2020/2/14 - 3/2020日のNY金相場は+5.3ドル、0.36%の続伸。時間外スタート直後につけた安値が1457.5ドル。前日安値1460ドルをわずかに下回るも16日安値1450.9ドルは下回らず、直近数日間に限ればダブルボトム形成への可能性も残して反発。やや一方的進み過ぎたドル高の流れの巻き戻しとなった東京時間には米10年債利回りも低下、堅調推移のNY金は欧州朝にかけて1520ドル手前まで、約60ドルの急騰。しかし、NY市場では前日23%超の急反発となったNY原油が再び急低下、10%超の急反落で一時18年ぶり安値となる20ドル割れ、ダウも900ドル超の反落、ナスダックも4%弱の反落、再び有事のドル買いモードとなってNY金は一時1480ドル台前半まで、40ドル弱の反落。ただしNY引け後には短期ダブルボトムのネックライン、1500ドルへと再反発する底堅さも。目先は1450ドルが調整局面の底値となる可能性を残し、1470ドル台をサポートに1500ドルが抵抗水準となりつつある状態にも。サポート割れなら1450ドル再トライへ、ネックライン超えならダブルボトムの倍返しで1540ドル台を目指す展開にも。
週間ベースでは-32.1ドル、2.12%の続落。52週移動平均線(1458.8)にサポートされた形にも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/2/14 - 3/20NYプラチナは+25.7ドル、4.31%の大幅高で3日ぶりの反発。4%超の下落は今年6回に対して上昇は今年初、昨年8月28日(+40.7ドル、4.69%)以来、7ヵ月ぶり。前日NY朝から580ドル台後半を下限に、600ドルを上限に小幅保ち合いが続いた後、この日の時間外には金の反発局面に追随。600ドルの節目を超えると615ドルまで急騰、欧州時間には一時640ドル付近まで、約50ドルの急騰。16日安値562ドルが当面の大底となる可能性を残して下げ渋り、抵抗線候補の600ドルを超え、640ドルが目先の抵抗水準候補に。600ドル前後の水準が当面の重要なサポート水準。これを割れると二番底トライへと向かう可能性。
週間ベースでは-121.4ドル、16.32%の大幅続落。

ドル円・日足チャート 2020/2/17 - 3/20ドル円はわずかにドル高円安となって4日続伸。前日までのドル高円安の勢いのまま、東京朝には111円30銭台まで上昇。しかし、短期間に一方的な流れが続いたこともあり、春分の日の祝日で休場の東京市場の時間帯には調整局面が急速に進行。夕方には一時109円30銭台まで、2円の大幅調整。長期三角保ち合い上限ラインを超えたところでは上値も重くなり、再び保ち合い回帰の展開か、との見方を否定するように、90日移動平均線(108.96)もサポートとして意識され、欧州・NY時間にかけては押し目買いの展開となって一時111円50銭台まで、2円20銭の大幅反発。原油価格の急落に株安の流れが再開し、長期金利低下のなかでもドル高も再開。長期三角保ち合い上限ライン付近での乱高下状態にもなり、目先上方向にはは今年高値112円20銭台が意識されやすく、下方向には90日線と109円付近までがサポート候補に。
週間ベースでは+2.89円、2.68%の続伸。2017年9月11日からの週(+3.05円、2.83%)以来、2年半ぶりの急騰。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/20終値とチャート

2020年03月21日(土)時点の相場
国内金:5,682 円 3/19(木) ▼114(1.97%)
国内プラチナ:2,441 円 3/19(木) ▼87(3.44%)
NY金:1,484.6 ドル 3/20(金) ▲5.3(0.36%)
NYプラチナ:622.5 ドル 3/20(金) ▲25.7(4.31%)
ドル円:110.82 円 3/20(金) ▲0.03(0.03%)
→3/20(金)のその他主要マーケット指標

←止まらない株安連鎖、リスク資産と化した金も乱高下 03/23(月)
→崩れ始めた米国の完全雇用 03/20(金)
→リーマンショック後のNY金とダウの安値とVIXの高値 03/19(木)
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