プラチナは38.2%戻しの攻防、金価格には38.2%戻しリスクも
更新日:2020年04月20日(月)
NYダウは今年高値から安値までの半値戻し、ナスダックはほぼ61.8%戻しを達成する状態となり、米株が牽引役となって株価の戻り基調が進行しています。これに対してNY金は今年安値から高値までの23.6%戻しの状態。国内金価格は23.6%戻しも未達の状態です。
国内金価格は3月17日に今年安値5648円、ほぼ1ヵ月後の4月14日に6462円で今年高値と過去最高値を更新。その4日後、20日の6317円までの戻し率は17.8%にとどまります。
先週まで三役好転の強気相場となっていた日足・一目均衡表では、転換線(6353)を少し下回る状態に。さらに調整が進行するようだと、サポート候補としては雲の上限(6154)、今年安値から高値までの38.2%戻し(6151)付近にも相当。23.6%戻し(6270)を下回れば、38.2%戻しリスクも急浮上することにもなりそうです。
なお、雲の上限は今週末から次週にかけて、5949円まで下落して6010円台へと急反発。
調整幅拡大の場合には38.2%戻しリスクにとどまらず、50%戻し(6055)から61.8%戻し(5959)リスクもチラつきます。
20日の国内金価格は-124円、1.93%の大幅続落。下げ幅としては4月1日(-174円、2.86%)以来20日ぶり、今年7番目の大きさ、今年の平均騰落値幅67円(絶対値)の2倍弱。水準としては4月9日(6263)以来、10日ぶりの安値。先週後半に3日続落となって1700ドルを割り込んでいたNY金は週明け時間外も軟調推移でスタート、1690ドル割れへと一段安。為替がこれを若干埋め合わせ、20銭程の円安で107円80銭近辺へ。4月3日以来、2週間ぶりに9日移動平均線(6376)を割り込んでパーフェクトオーダー崩れとなり、短期的には一方的な強気相場は終了。直近安値4月8日の6244円が下方向への節目となり、ここまでで下げ止まれば高値保ち合いを維持して再び高値トライのチャンスをうかがう展開にも。これを割り込んでしまうと調整幅拡大で3月安値から4月高値までの38.2%戻し(6151)付近までが下値目安に。
NYプラチナは今年高値から安値までの38.2%戻しを達成し、半値戻しを目指して推移中。国内プラチナ価格は1月16日の今年高値3921円から3月23日の2422円までほぼ1500円の暴落状態となり、先週末には2985円まで反発。38.2%戻し(2995)まであとわずかのところまで回復。
足下では、ちょうど遅行線が価格ラインにぶつかって反落した格好に。しかし、相対する価格ラインは暴落中のため、これを上抜け。目先しばらくは遅行線が価格ラインの上で推移する確率は高そう。価格水準は基準線(2704)と転換線(2898)を上回り、二役好転状態。次週、月末には雲の下限も2984円まで下落。38.2%戻し(2995)の攻防ラインを突破できれば、雲の下限を超える確率も高まり、その先には雲の上限(3172)と三役好転、半値戻し(3172)をかけた攻防が待ち構えます。
プラチナ価格は-50円、1.68%の大幅反落。金曜日の大幅上昇分を帳消し、今年高値から安値までの38.2%戻し(2995)を目前に急失速。先週末続落で800ドル割れのNYプラチナは780ドル台での小康状態の週明けとなり、円安を反映して下げ幅を縮小した格好にも。ゆるやかに上昇し始めた21日移動平均線(2813)とその上で推移する9日移動平均線(2883)にサポートされる形でスローペースの短期上昇トレンドは継続。先週末高値2985円をしっかりと超えることができれば38.2%戻しを達成し、3000円の大台回復の可能性も濃厚に。3030円程度までが上値目標にも。
※参考:
金プラチナ国内価格4/20とチャート
2020年04月20日(月)時点の相場
国内金:6,317 円 4/20(月)
▼124(
1.93%)
国内プラチナ:2,935 円 4/20(月)
▼50(
1.68%)
NY金:1,698.8 ドル 4/17(金)
▼32.9(
1.90%)
NYプラチナ:785.3 ドル 4/17(金)
▼8.0(
1.01%)
ドル円:107.53 円 4/17(金)
▼0.41(
0.38%)
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