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フィラデルフィア連銀製造業景況感も39年ぶり低水準
更新日:2020年04月17日(金)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2020年4月衝撃的に酷い米経済指標はこの日も続きました。11日までの週の新規失業保険申請件数は524.5万件となり、事前予想や前週の結果を下回りましたが、これで4週合計の申請件数は2203万4000件。単純計算で失業率は13.8%。
さらに、2010年から2019年までに増加した雇用者数の合計は2221万人。世界金融危機以降の景気拡大期となった10年間で増加した雇用者数が、わずか4週間で吹き飛んだことになります。

前日のNY連銀に続き、お隣のフィラデルフィア連銀でも製造業景況感指数は歴史的最悪値を記録しています。
4月の景況感指数は-56.6。3月の-12.7から急低下、市場予想の-32も大きく下回り、1980年7月(-57.1)以来、39年9ヵ月ぶりで過去3番目の低水準。
構成指数では、新規受注、出荷、平均労働時間が過去最低へと急低下、雇用の-46.7は2009年3月(-51.5)以来、11年1ヵ月ぶりの低水準。
期待指数は3月の35.2から4月は43.0へと上昇。NY連銀と同様、に半年後の見通しは楽観的となっています。

なお、今回の数値を下回った1980年7月の時は、1977年12月に30.6のピークをつけて反落、そして2年7ヵ月かけて大底をつける展開となっていました。
過去最低となった1974年12月(-57.9)の時は、1973年3月に58.5でピークアウトし、1年9ヵ月かけて大底へと向かいました。
今回は、3年ぶり高水準となった2020年2月の36.7がピークとなり、わずか2ヵ月で大底(の可能性)へと急落。
前代未聞の経済急停止状態により、景況感も前代未聞の急落状態に陥った格好です。

それにしても、これらの酷い経済指標結果に対して、株式市場などの反応は極めて限定的となってきました。
市場には、ある程度衝撃的な指標結果に対する免疫がついてきたようです。

NY金・日足チャート 2020/3/12 - 4/1616日のNY金相場は-8.5ドル、0.49%の続落。時間外は1740ドル台での揉み合いから欧州時間には前日高値を超えて1760ドル台まで反発、NY朝に1770ドル手前まで上昇したのが戻り高値となって戻り売りの展開に。連日の米指標大幅悪化を受けてドル買いの流れが強まったことも下押し圧力となり、NY午後には前日安値を下抜けて1730ドル割れ、引け後には一時1720ドル割れを試す場面もあり、調整局面継続の様相に。3月安値から今年高値までの上げ幅に対する23.6%戻し(1709.1)や3月高値(1704.3)などを目安に若干の調整余地も残す状況か。1700ドルの大台ラインの下には1680ドルが比較的強めのサポート候補、これを割り込むようだと38.2%戻し(1659.7)が次の下値目安にも。切り返して高値更新トライとなった場合の上値目標は1790ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2020/3/12 - 4/16NYプラチナは-11.3ドル、1.4%の大幅続落。800ドルの大台維持をかけた攻防となっていた時間外は欧州時間に820ドルまで反発。しかし、この水準を何度かトライしても超えられず、NY市場では金の軟調推移にも連れて反落、一時780ドル割れまで急落した後は800ドルの大台を回復し、NY引け後には再び800ドル維持をかけた攻防に。3月安値から4月高値までの23.6%戻し(773.0)付近まで調整した状態にもなり、調整一服にも程良い頃合いにも。820ドル超へと反発できれば改めて840ドル程度まで水準を切り上げるような展開にも。逆に調整局面がとまらない場合には38.2%戻し(732.7)までが次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2020/3/13 - 4/16ドル円は50銭、0.47%のドル高円安で続伸。東京時間には前日高値を超えて3日ぶりの108円台もこの水準では頭打ち、欧州時間からNY朝にかけては株安の流れにも連れて軟調推移の展開に。米10年債利回りも0.6%割れをうかがう低下基調となったこともあり、一時107円10銭台まで下落。しかし、最近の下値サポートとなっている107円付近では底堅く、ドル買いの流れ再開で107円80銭台まで急反発。今朝の東京市場でも108円台を試して反落しており、目先は107円から108円までの小幅レンジでの攻防の様相に。上方向には109円台前半が次の節目となり、これを超えることができれば3月高値111円台前半を目指す流れにも。下方向に107円を割り込めば105円割れを試しに行くような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/16終値とチャート

17日の国内金価格は-13円、0.2%の反落。過去最高値更新後の調整はゆるやかに、限定的となって高止まり、短期移動平均線の急上昇を待ちながらの強気相場維持。極端な指標悪化にも株式市場などの反応も限定的となりつつあり、徐々に金買い圧力も小康状態に。それでも4月後半に向けては事態が劇的に改善するようなこともあり得ないことから、金価格の急落、大幅調整といった展開となる可能性もまだ低そうにも。目先の調整目安としては3月安値からの上げ幅に対する23.6%戻し(6270)辺りまで、高値再更新となれば6500円の大台トライへ。
週間ベースでは+80円、1.26%の続伸。

プラチナ価格は+59円、2.02%の大幅反発。今年高値から安値までの38.2%戻し(2995)もようやく視野に入る水準に。流れとしてはしっかりとした反発軌道が続く状態となるなかで失速を示唆する指標も散見される状況。スローペースながらも上方向にやや一方的な展開となっており、まもなく過熱感が急速に高まる可能性も。NYプラチナが大台を維持して一段高へと向かえば国内価格も3000円の大台回復トライへも、大台割れで調整へと向かえば調整目安は3月安値からここまでの23.6%戻し(2852)付近まで。
週間ベースでは+172円、6.11%の大幅続伸。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート

2020年04月17日(金)時点の相場
国内金:6,441 円 4/17(金) ▼13(0.20%)
国内プラチナ:2,985 円 4/17(金) ▲59(2.02%)
NY金:1,731.7 ドル 4/16(木) ▼8.5(0.49%)
NYプラチナ:793.3 ドル 4/16(木) ▼11.3(1.40%)
ドル円:107.94 円 4/16(木) ▲0.51(0.47%)
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