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世界の金需要-2020年第1四半期
更新日:2020年05月02日(土)
世界の金需要 四半期推移 2020年第1四半期ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによれば、2020年第1四半期の世界の金需要は1083.8トン。前期比+31.3トン(+3.0%)、前年同期比では+12.9トン(+1.2%)。2四半期ぶりの高水準ながら、2018年第4四半期をピークに減少傾向。
<目的別需要>
■宝飾品:325.8トン※過去最低(2010年以降)、前期比-263.2トン(-44.7%)、前年比-207.6トン(-38.9%)、シェア30.1%※過去最低
■産業用:73.4トン※2010年以降で最低、前期比-10.5トン(-12.5%)、前年比-6.6トン(-8.2%)シェア6.8%※5四半期ぶり低水準
■投資:539.6トン※4年ぶり高水準、前期比+267.9トン(+98.6%)、前年比+239.1トン(+79.6%)シェア49.8%※9年3四半期ぶり高水準
■中央銀行:145.0トン※2四半期ぶり高水準、前期比+37.1トン(+34.4%)、前年比-12.0トン(-7.7%)、シェア13.4%※2四半期ぶり高水準

世界の金投資需要と金価格 2020年第1四半期<投資需要・内訳>
■現物:241.6トン※2四半期ぶり低水準、前期比-4.7トン(-1.9%)、前年比-16.0トン(-6.2%) 
■ETF:+298.0トン※4年ぶり高水準、2016年第1四半期(+341.1)に次いで過去2番め、前期比+272.6トン(+1072.3%)、前年比+255.1トン(+594.5%)
ETFが売り越しから買い越しへと転換後、数四半期で価格水準はピークを迎える傾向があり、現在6四半期連続の買い越し。前回、2017-18年も6四半期連続買い越し後に売り越しへ転換。2011-12年には7四半期連続買い越し後、売り越し転換。

インドと中国の金消費需要 2020年第1四半期<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は567.4トン※2010年以降で最低、前期比-268.0トン(-32.1%)、前年比-223.6トン(-28.3%)
★1位インド、2位中国は3四半期ぶりの入れ替わり。インドの宝飾品需要は73.9トン、中国は64.0トンでいずれも2010年以降で最低。現物投資需要はインドが28.1トンで2四半期ぶり低水準、中国は37.1トンで9年3四半期ぶり低水準。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは35.78%。過去10年間ほぼ50%以上を維持していた状態から前期48.16%をさらに大きく下回って2010年以降では最低。
中国では世界に先行してコロナショックの影響が大きく、インドは第2四半期以降により大きな影響が予想される状況にも。

世界の金消費需要上位10ヵ国 2020年第1四半期<世界の金消費大国>
3-5位は変わらず、上位5カ国で増加したのは11四半期ぶり高水準となったトルコのみ。6位ベトナムは4四半期ぶりの高水準で前回11位からのランクイン、7位イランは3四半期ぶり高水準も1ランクダウン、8位スイスは13四半期ぶり高水準で18位からのジャンプアップ。9位サウジは4四半期ぶり高水準で12位からのランクイン、10位UAEは4四半期ぶり高水準で前回13位からランクイン。前回7位以下のタイ、ロシア、インドネシア、英国がスライドしてランク外へ。
なお、上位31カ国で唯一売越しとなった日本は-3.47トンで2四半期ぶり低水準。

<需給バランス>
リサイクルは280.2トンとなって8四半期ぶりの低水準。これを含め、鉱山産出分と合わせた総供給量は1066.2トンとなり、6年3四半期ぶり低水準。
低調な需要をさらに下回る供給量となり、需給バランスは5四半期ぶりの供給不足で-28.85トン。
※世界の金需要・年間推移

NY金・日足チャート 2020/3/27 - 5/11日のNY金相場は+6.7ドル、0.4%高となって6日ぶりの反発。1年2ヵ月ぶりの6日続落を回避して1700ドルの大台を回復。時間外には1700ドルが抵抗線にもなりそうな状態での小幅揉み合い推移から、調整局面6日めの売り再開となって欧州時間にかけては1680ドル割れ。しかし、この日はドル安と株安も同時進行していたこともあり、10日ぶり安値圏では下げ渋って押し目買いへ。トランプ大統領が新型コロナウイルス感染拡大を巡って中国への報復関税をチラつかせていることなどもリスク要因となり、NY市場にかけては株安の流れが強まり、金は1700ドルを回復するとNY引け後には1710ドル付近へ。実態としては下ヒゲ陽線を形成し、調整局面一服となる可能性も示唆、ただし20日移動平均線(1716.7)が抵抗線に切り替わっていないことがポイントにも。目先、1690ドルが下値サポートとなり、これを割りこむようだと改めて1650ドル前後までの下値再トライの可能性も。
週間ベースでは-34.7ドル、2%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2020/3/27 - 5/1NYプラチナは-39.1ドル、4.81%で今年5番めの大幅安となって5日ぶりの反落。4日分の上げ幅を帳消しにして4月24日(773.8)以来、1週間ぶり安値水準に。結果的に29日高値829.5ドルで短期上値目標830ドル近辺ワンタッチとなり、上値トライの流れはいったん終了していたことに。東京午後の時間帯に金に連れ安となって800ドルを割れると下げ幅拡大、欧州時間には780ドル台での揉み合い、NY市場では金の反発には追随できず、株安の流れが重石となってNY午後には一時770ドルちょうどまで下落する場面も。1週間前の終値水準と770ドルライン、20日移動平均線(773.5)にもサポートされる現状水準は比較的強めのサポートとなる可能性も。これを維持できなくなれば一段安の展開で4月初旬の保ち合い水準720ドル台までが下値目安に。上方向には810ドルの節目を上抜けることができれば反発基調再開となって3月初旬の保ち合い水準、860ドル台が上値目標に。
週間ベースではわずかに+0.1ドル、0.01%の小反発。

ドル円・日足チャート 2020/3/30 - 5/1ドル円は20銭弱のドル安円高で反落、107円割れ。東京時間朝には前日高値107円半ばが意識されて107円40銭台で上値を押さえられると戻り売り優勢の展開へ。米中の緊張感なども警戒されて株安の流れとともに円高の勢いが強まり、欧州時間にかけて106円60銭台まで下落。NY朝にはISM製造業景況指数が11年ぶり低水準となったものの事前予想を上回る水準にとどまったことなども好感されて一時107円まで反発。しかし、107円台では上値も重く、106円台後半を主要レンジに小幅保ち合いの様相を呈して週末に。目先、106円台前半へと下値を試す流れとなれば106円を割れて105円台後半までが下値目安に。逆に107円台へと反発の流れとなれば107円台後半までが短期上値目安に。
週間ベースでは-64銭、0.6%の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/1終値とチャート

2020年05月02日(土)時点の相場
国内金:6,336 円 5/1(金) ▼65(1.02%)
国内プラチナ:2,917 円 5/1(金) ▲2(0.07%)
NY金:1,700.9 ドル 5/1(金) ▲6.7(0.40%)
NYプラチナ:773.9 ドル 5/1(金) ▼39.1(4.81%)
ドル円:106.90 円 5/1(金) ▼0.18(0.17%)
→5/1(金)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏4月製造業PMI、全8ヵ国て急落、4ヵ国で過去最低 05/05(火)
→米4月雇用統計で予想される驚愕の雇用者数減と失業率 05/01(金)
→米GDP11年ぶり低水準、ユーロ圏景況感指数も11年ぶり低水準 04/30(木)
→リッチモンド連銀製造業指数も4月は過去最低、過去最大の急落 04/29(水)

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