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米3月貿易赤字は11.6%拡大、輸出は過去最大の急減
更新日:2020年05月06日(水)
米貿易収支 2020年3月米商務省が発表した3月の貿易統計で、貿易赤字は444.15億ドルとなり、2月の398.1億ドルからは11.6%の急拡大。2月に前月比-12.5%の急縮小となった反動もあったものの、2018年12月(前月比+13.3%)以来、1年3ヵ月ぶりの急拡大。
輸入が1877.45億ドル、輸出が2321.6億ドルとなり、いずれも2016年11月以来、3年4ヵ月ぶりの低水準。
前月比では輸入が-6.2%となって2009年1月(-6.7%)以来、11年2ヵ月ぶりの低水準、過去4番目の急減。輸出は前月比-9.6%。2008年12月(-7.0%)、2001年9月(-7.7%)を大きく下回り、過去最大の落ち込み。

対中国のモノの貿易額では、輸入が198.05億ドルとなり、2009年2月(188.5)以来、11年1ヵ月ぶりの低水準。前月比では-13.2%の急減。8ヵ月連続の減少となり、2月にも前月比-31.5%の急減となっており、10月の401.5億ドルから5ヵ月で輸入は半減。
なお、足下で対日本、ドイツ、メキシコなどからの輸入は増加しており、米中貿易摩擦の影響が大きく現れた格好にも。
今後は新型コロナウイルスの発生源と責任を巡っての米中対立から、報復関税合戦も警戒され、米中貿易の縮小要因にもなりそうです。

そして、何よりコロナ対策によるロックダウンや経済活動停止に伴う景気後退による需要減がこれから始まることにもなり、世界全体の貿易額の減少を警戒するフェーズが始まります。

米国の輸出入額の急減は、まだ始まったばかりです。

NY金・日足チャート 2020/3/31 - 5/55日のNY金相場は-2.7ドル、0.16%の小幅安で3日ぶりの反落。ドイツ連邦憲法裁判所がこの日、ECBの債券購入プログラムについて一部違憲とし、適法根拠を示す必要性ありとの判断を下したことでユーロ売りドル買いが進行したことも重石となり、時間外は軟調推移。欧州時間朝とNY朝には1700ドル割れを試す場面もありながら持ち堪え、NY午後にかけては1710ドル台を回復。ただし、上値は20日移動平均線(1720.9)に届かず、サポートからレジスタンスに切り替わった状態となり、下値は1700ドルでのサポートも心許ない状態。足場固めができれば20日線との攻防から1750ドルの節目方向へも意識される展開にも。大台を維持し切れず、1690ドルの節目も割れるようだと調整局面拡大となって1650ドル前後までが下値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/3/31 - 5/5NYプラチナは+6.2ドル、0.8%の続伸。780ドルをはさんでの小幅保ち合い推移の展開が前日から継続、欧州朝の時間帯にかけて一時770ドル割れもNY市場では780ドル台後半まで上昇。レジスタンスに切り替わるリスクもあった20日移動平均線(779.2)も超えてサポートに。しかし、NY引け後には再び780ドルを割れて20日線との攻防も意識される状況にもなり、目先の方向感を左右することにも。

ドル円・日足チャート 2020/4/1 - 5/5ドル円は20銭弱のドル安円高で3日続落。ドイツ憲法裁の判断を受けてのドル高ユーロ安の影響でドル円でもドル高が進行した欧州時間に106円90銭近辺まで上昇したのがこの日の高値、NY時間にかけては原油高と株高の流れが続き、リスク回避のドル高の巻き戻しとなってドル安優勢の展開、NY午後には一時106円40銭台まで下落。米4月ISMの非製造業景況指数は10年2カ月ぶりに節目の50を割れて11年1ヵ月ぶり低水準となる41.8となったものの、市場予想は上回ったことでややドル買いも限定的に。
国内連休最終日となっった東京時間6日朝には円全面高となって106円20銭台まで急落。小幅保ち合い下限となっていた106円半ばを完全に割り込む展開となり、週末の雇用統計前に下値トライの流れに。106円を割れて105円台後半までが目先の下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/5終値とチャート

2020年05月06日(水)時点の相場
国内金:6,336 円 5/1(金) ▼65(1.02%)
国内プラチナ:2,917 円 5/1(金) ▲2(0.07%)
NY金:1,710.6 ドル 5/5(火) ▼2.7(0.16%)
NYプラチナ:784.7 ドル 5/5(火) ▲6.2(0.80%)
ドル円:106.54 円 5/5(火) ▼0.18(0.17%)
→5/5(火)のその他主要マーケット指標

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