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コアPCEは3ヵ月連続過去最低レベルで低迷
更新日:2020年08月01日(土)
個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)2020年6月米商務省が発表した6月の個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)で、食品とエネルギーを除くコアPCEは前年比+0.95%。小数点以下2桁で比較すると、5月の+0.96%(+1.02%から下方修正)からわずかに低下。4月の+0.93%(+1.04%から下方修正)をわずかに上回る水準。4月の急低下以降、3ヵ月連続で前年比+0.9%台での低迷が続きます。

サービス価格は前年比+1.8%で横ばい推移となり、3月までの2%台から4月に1.7%へと急落してほぼそのまま、という状態。商品価格は4-5月の前年比-2.2%から-1.5%へとデフレ状態はやや緩和。ただし、耐久財以外が5月の-2.2%から-0.8%へと上昇したのに対し、耐久財以外は-2.3%から-2.8%へと一段と低下。
また、エネルギー価格が5月の-18.2%から6月には-12.8%へと回復の兆しとなり、食品価格は前年比+4.6%から+5.2%へと急騰中。このため総合指数のPCEは5月の前年比+0.50%から6月は+0.75%へと底打ち、反発の兆しに。

なお、コアPCEが前年比+0.96%以下となったのは調査開始の1959年以降では直近3ヵ月を除けば5回のみ。2009年7-8月の0.91-0.94%、2010年10-12月の0.95-0.90%。過去最低は2010年12月の前年比+0.90%。

コアPCEは3ヵ月連続過去最低レベルで低迷しています。
これまでコアPCEが過去最低レベルまで低下した後は、4-5ヵ月程度で+1.1%超へと反発の兆しとなっていました。

NY金・日足チャート 2020/6/26 - 7/3131日のNY金相場は+19.1ドル、0.97%の反発。前日NY市場でつけた安値1950ドル付近からの押し目買いの展開が継続、この日は1970ドル付近でスタートした時間外取引で一段高、東京午後の時間帯に1990ドルを超えるとそのまま2000ドルの大台超え、2005.4ドルの過去最高値をつけて一服感。急失速で大台を割れるとその後はこのラインがいったん抵抗線にもなった様子でNY朝には利益確定売りが加速、一時1980ドル割れへと20ドルほどの急落。しかし、下がれば再び押し目買いで1990ドル台へと急反発。欧州時間以降にはこれまでのドル安の流れが急速に巻き戻されたことで上値を押さえられた格好にもなったものの、最高値圏での乱高下となって結果、下げ渋り。7月後半の急騰前、14日安値1791.1ドルからこの日つけた最高値までの23.6%戻し(1954.8)が前日安値と重なる1950ドル付近が目先のサポート候補。
週間ベースでは+88.4ドル、4.66%の大幅高で8週続伸。8週続伸は少なくとも10年間では最長。月間では+185.4ドル、10.3%の大幅高で5ヵ月続伸。5ヵ月続伸は2010年12月以来、9年7ヵ月ぶり。

NYプラチナ・日足チャート 2020/6/26 - 7/31NYプラチナは+6.3ドル、0.69%高で3日ぶりの反発。金の反発に追随する動きも限定的、時間外には920ドル付近から930ドルまで小幅に上昇して失速、欧州時間には910ドルまで反落、NY市場でも920ドルをはさんでの小幅保ち合いの展開。直近の下値目安930ドルが上限となり、前日終値付近910ドルが下限となって保ち合い形成の様相にも。910ドルの下限を割れると前日安値付近890ドルまでが下値目安に。
金との価格差は前日の1054.2ドルから1067ドルへ、過去最大を更新。
週間ベースでは-37.1ドル、3.88%安で5週ぶりの反落。月間では+67.7ドル、7.95%の反発。

ドル円・日足チャート 2020/6/29 - 7/31ドル円は1円余りのドル高円安、0.98%高で7日ぶりの反発。1週間ぶりの水準を回復。前日までのドル安の流れは東京市場午前に加速、株安・円高の流れにも連れて一段安となって104円10銭台まで下落。3月12日(103.10)以来、4ヵ月半ぶりの安値となったところで下げ渋ると欧州時間以降はドル安の巻き戻しの展開へ。米10年債利回りが過去最低まで低下しながらも0.52%台で下げ渋り、ユーロドルも2年2ヵ月半ぶり高値となる1.19ドルまで上昇して失速したことなどもきっかけとなった格好でドル高の流れが急速に進行。欧州時間に105円を回復するとNY時間には一段高、米7月シカゴPMIが市場予想の44.5に対して51.9と大幅に上振れたことなどもあり、一時106円台まで上昇。下値目標103円60銭近辺を目指した流れも104円手前までで力尽きてしまった形となって大きく巻き戻し。次週は105-106円台を主要レンジに月初の重要指標を乗り切れば比較的安定推移の展開にも。
週間ベースでは-32銭、0.3%の続落。月間では-2.16円、2%安で3ヵ月ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/31終値とチャート

2020年08月01日(土)時点の相場
国内金:7,196 円 7/31(金) ▼72(0.99%)
国内プラチナ:3,327 円 7/31(金) ▼82(2.41%)
NY金:1,985.9 ドル 7/31(金) ▲19.1(0.97%)
NYプラチナ:918.9 ドル 7/31(金) ▲6.3(0.69%)
ドル円:105.82 円 7/31(金) ▲1.03(0.98%)
→7/31(金)のその他主要マーケット指標

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→7月雇用統計調査対象週、失業保険申請件数は新規も継続も増加 07/31(金)
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