世界の金需要-2020年第2四半期
更新日:2020年08月02日(日)
ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによれば、2020年第2四半期の世界の金需要は1015.7トン。前期比-44.5トン(-4.2%)、前年同期比では-121.2トン(-10.7%)。4四半期連続の減少で9四半期ぶりの低水準。
<目的別需要>
■宝飾品:251.5トン※2期連続過去最低 前期比-69.0トン(-21.5%)、前年比-278.1トン(-52.5%)シェア24.8%※2期連続過去最低
■産業用:66.6トン※2期連続過去最低 前期比-6.8トン(-9.2%)、前年比-14.1トン(-17.5%)シェア6.6%※6四半期ぶり低水準
■投資:582.9トン※4年1四半期ぶり高水準 前期比+35.2トン(+6.4%)、前年比+288.0トン(+97.6%)シェア57.4%※過去最大
■中央銀行:114.7トン※9四半期ぶり低水準 前期比-3.9トン(-3.3%)、前年比-116.9トン(-50.5%)シェア11.3%※2四半期ぶり高水準
※「過去」=2010年以降
<投資需要・内訳>
■現物:148.8トン※3四半期ぶり低水準 前期比-99.1トン(-40%)、前年比-70.1トン(-32%)
■ETF:+434.1トン※過去最大 前期比+134.3トン(+44.8%)、前年比+358トン(+470.5%)
★2011-12年には7四半期連続買い越し後、売り越し転換で金価格は急落。現在、7四半期連続買い越し中。
<金消費需要>現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は400.3トン※2期連続過去最低 前期比-168.1トン(-29.6%)、前年比-348.2トン(-46.5%)
★1位中国、2位インドは2四半期ぶりの入れ替わり。中国の宝飾品需要は90.9トンで過去最低となった第1四半期からは増加。インドは44トンで最低更新。現物投資需要は中国が40.7トンで2四半期ぶり高水準、インドは19.8トンで過去最低。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは48.79%。過去最低となった第1四半期の35.24%からは急拡大。
<世界の金消費大国>
上位10カ国のうち、前期比で増加したのは中国とドイツのみ。逆張りの日本は第1四半期の-3.47トンから0.11トンへとプラス転換。唯一売り越しとなったのはタイで-39.91トン。
<需給バランス>
リサイクルは285.7トンとなって直近1年半で2番めの低水準。これを含め、鉱山産出分と合わせた総供給量は1034.4トンとなり、7年ぶり低水準。
需給バランスは6四半期連続の供給過剰で+72.35トン。
2020年08月02日(日)時点の相場
国内金:7,196 円 7/31(金)
▼72(
0.99%)
国内プラチナ:3,327 円 7/31(金)
▼82(
2.41%)
NY金:1,985.9 ドル 7/31(金)
▲19.1(
0.97%)
NYプラチナ:918.9 ドル 7/31(金)
▲6.3(
0.69%)
ドル円:105.82 円 7/31(金)
▲1.03(
0.98%)
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