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消費者調査でも米労働市場は急回復、でも失業したら大変
更新日:2020年10月15日(木)
1年以内に失業の可能性、離職を考える人の割合 2020年9月NY連銀が今週発表した9月の消費者調査によれば、今後1年以内に職を失う可能性があると考えている消費者の割合は16.59%。過去平均14.94%との差は+1.65%。
4月に20.93%まで急増した後は、6月に15.04%まで急減。夏場に再び増加しましたが、9月には落ち着きを取り戻した様子も。
失業への警戒感は春の危機的状況からは落ち着きを取り戻し、過去平均を若干上回る水準まで戻してきた状態です。

自発的な離職を意識する消費者の割合は20.33%。過去平均21.12%との差は-0.79%。
4月に17.31%まで急低下した後は5月に19.14%へと急反発、一時的な停滞をはさんで夏場以降は再上昇。過去平均に迫り、2月(22.24%)以来7ヵ月ぶりの高水準。
ポジティブな離職への意識は、ほぼコロナ前の水準を回復した状況のようです。

1年後の失業率が現在よりも高くなると予想する消費者の割合は36.42%。過去平均37.13%との差は-0.71%。
3月に50.86%へと急騰し、4月も47.57%で高止まり。6月には35.11%まで急低下すると7-8月には39%台へと反発も、過去平均をはさんでの上下動。
失業率上昇への警戒感は大きく後退し、コロナ前の状況に戻った様子です。

失業しても3ヵ月で新たな職を見つけられると考える消費者の割合は49.86%。過去平均54.76%との差は-4.9%。
4月に46.95%まで急低下した後は、徐々に反発し、8月には50.68%まで回復して9月には再び50%割れ。
再就職への楽観見通しは、まだコロナ前の水準には戻っていない状況です。

消費者の意識としては、米労働市場は既に底入れして急回復状態にあるとの認識で、失業への警戒感こそ大きく緩和されたものの、いざ失業したら再就職はちょっとまだ大変かも?との警戒感は残る状況のようです。

NY金・日足チャート 2020/9/10 - 10/1414日のNY金相場は+12.7ドル、0.67%の反発。前日のドル高金安の流れの巻き戻し。時間外には一時前日安値を下回る1885ドルまで小幅に急落する場面もあったものの、これが逆に1890ドル台のサポートを確認する形にもなり、ロンドン市場にかけては反発基調となって1900ドルの大台ラインとの攻防へ。ジョンソン英首相が期限設定していた10月15日を過ぎてもEUとの通商合意に向けた交渉を続ける意志を示したことが好感され、ポンドが急騰してユーロも連れ高となってドル安の流れが加速。抵抗線となる前に1900ドルを突破した金はNY朝には1910ドル超え。しかし、追加経済対策について電話会談を行ったムニューシン米財務長官の「選挙前の合意は難しい」発言を受けて米株安の流れが加速してドルは反発。上値を押さえられた金はNY午後には1900ドル台へと反落。目先、1890ドルから1930ドルまでの主要レンジを維持して右肩下がりの20日移動平均線(1905.9)との攻防へ。

NYプラチナ・日足チャート 2020/9/10 - 10/14NYプラチナは-9.9ドル、1.13%安で3日続落。時間外は小幅に反発も200日移動平均線(877.1)から880ドルに抵抗感、NY朝に一時的に880ドルを超えるとこれが起点となって戻り売り。それでも860ドル割れへと20ドル超の急落となった後は860ドル台を維持して下げ渋り。860ドルのサポートを維持できなくなれば、上値切り下げ、下値も切り下げる短期下落トレンドが進行。9月安値820ドル近辺を下値目安に一段安の展開へ。サポートを維持できれば890ドル台までのレンジを維持してまずは200日線との攻防へ。

ドル円・日足チャート 2020/9/10 - 10/14ドル円は33銭のドル安円高、0.31%の反落。短期的には戻り売り優勢の展開に。東京午前と欧州時間朝にも下方向への節目105円30銭まで下げて下げ渋り。しかし欧州時間以降はポンド高主導のドル安優勢となって軟調推移、NY時間には追加経済対策先送り懸念から株安の流れが強まるリスクオフの流れで円高圧力も強まる展開に。105円30銭の節目を割れると105円00銭台まで水準を切り下げるも、105円割れを回避して下げ渋る状態にも。目先は105円を多少割り込むような展開も予想され、104円台後半までは下値余地拡大の可能性。上方向には105円半ばが当面の抵抗水準となり、これを超えると106円台回復へと一段高の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/14終値とチャート

15日の国内金価格は-11円、0.16%安となって3日続落。短期上値抵抗線候補、21日移動平均線は7060円まで低下、中期下値サポート90日移動平均線は7001円まで上昇し、三角保ち合い先端部分を形成してそのレンジを縮小。ブレイク方向へそれなりの値幅を伴う変動も警戒される状況にも。水準的には下限割れが警戒され、仮に現状水準を維持しても週明けには下方ブレイクへ。NY金の1900ドルの大台割れとともに7000円の大台を割り込む形となれば一段安へと向かいやすくなり、6970円台の節目も割れると6900円の大台割れも意識される展開にも。切り返して上方ブレイクとなれば7140円台の節目トライへ。

プラチナ価格は-40円、1.24%安で3日続落。21日移動平均線(3288)が90日移動平均線(3290)を割り込み、その下の9日移動平均線(3236)、価格ライン(3181)が上から降順に並ぶ弱気のパーフェクトオーダーを完成。なお、わずかに水準を切り上げてきた90日線も今後は低下傾向へとピークアウトすることが予想され、典型的な短期下落トレンドを構成する形に。短期的には小幅保ち合い下放れに伴う下値目安3150円近辺まで、もう少しの下落余地。
※参考:金プラチナ国内価格10/15とチャート

2020年10月15日(木)時点の相場
国内金:7,007 円 10/15(木) ▼11(0.16%)
国内プラチナ:3,181 円 10/15(木) ▼40(1.24%)
NY金:1,907.3 ドル 10/14(水) ▲12.7(0.67%)
NYプラチナ:863.4 ドル 10/14(水) ▼9.9(1.13%)
ドル円:105.14 円 10/14(水) ▼0.33(0.31%)
→10/14(水)のその他主要マーケット指標

←世界の景気回復を牽引する中国ではデフレ懸念が拡大 10/16(金)
→IMF世界経済見通し、インドを除いて上方修正 10/14(水)
→KOMTRAXデータから見る北米の景気回復基調の出遅れ感 10/13(火)
→中期上昇トレンド維持の金価格、高値圏再トライへの兆しも? 10/12(月)

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