失業保険継続受給者数は3週連続100万人超の減少
更新日:2020年10月23日(金)
米労働省が発表した10月17日までの週の新規失業保険申請件数は前の週から5.5万件減少して78.7万件。市場予想を大幅に下回る好結果も、過去2週分も修正されて2週前の10月3日までの週は76.7万件となってコロナ後最少。80万件台での下げ渋りが5週続いた後の急減となり、その後2週間はこれを上回る状態に。
現状は、コロナ以前の過去最大69.5万件と比較すると1.2倍。コロナ直前の3月7日の21.1万件と比較すると3.7倍。
10月10日までの週の失業保険継続受給者数は837.3万人となり、前の週からは102.4万人の減少となり、コロナ後の最少を更新。直近3週間は連続で100万人超の減少。これまで100万人超の減少が2週以上続いたことは一度もなく、コロナ後の継続受給者数の減少ペースとしては最も順調に減少した時期に。なお、4週前の76.8万人減を含めて4週連続の減少となり、4週合計では437.4万人減。
ただし、コロナ以前の過去最大663.5万人と比較すると1.26倍。コロナ直前の170.2万人と比較すると4.92倍。
順調な減少ペースは、まだまだ続く必要があります。
22日のNY金相場は-24.9ドル、1.29%の大幅安となって4日ぶりの反落。3日分の上げ幅を超える下げ幅となって10月13日(1894.6)以来、10日ぶりの安値。1890ドルから1930ドルの主要レンジ上限到達に伴う反動安。前日までに1ヵ月半ぶり安値となったドルインデックスの反発と上昇基調が続く米10年債利回りが4ヵ月半ぶり高水準となる0.86%台に達したことなども重石となって調整局面を加速させた格好に。時間外は1930ドルの上限で上値を押さえられて1910ドル台へと戻り売り、ロンドン市場にかけては1920ドル半ばまで反発して戻り売り、NY市場では一時1900ドル割れを試す場面もあり、1900ドルの大台ラインはサポートになりきれず、しかし1890ドルの主要レンジ下限では底堅さも。目先、主要レンジを維持しての様子見状態が続きそうな状況に。ただしレンジ下限を割り込めば下値トライの流れが加速する可能性、9月安値1850ドル前後が下値目安に。失敗したばかりの上限再トライに成功するような展開となれば9月半ばの戻り高値1980ドル台が次の上値目標に。
NYプラチナは3日ぶりの反落で-9.9ドル、1.11%安。時間外は890ドルをはさんでの揉み合いとなって下げ渋り、NY朝には金の急騰局面に追随、860ドル付近まで30ドル程の急落。しかし下値サポート860ドルでの底堅さを確認すると自律反発の勢いも加速、NY午後には880ドル台へと20ドル超の上昇。結果的に短期上値目標900ドル台にはわずかに届かず、ゆるやかに上昇する90日移動平均線(901.1)が目先の抵抗線にもなり、下値サポートは860ドルから200日移動平均線(874)や20日移動平均線(880)へと切り上げようかという展開にも。上値再トライへと向えば10月高値910ドル台までが短期上値目標に。複数のサポート候補と860ドルの節目を割れるようだと9月安値820ドル付近までが下値目標に。
ドル円は32銭のドル高円安、0.31%の反発。前日NY時間に104円30銭台まで下落して短期下値目安到達後は自律反発の展開に。東京時間には104円70銭台まで反発して欧州時間には104円40銭台まで反落するなど売り買い交錯も、ドル安の巻き戻しの流れが優勢となり、下値も上値も少しづつ切り上げる展開へ。NY時間には失業保険申請件数や中古住宅販売件数が予想よりも好結果となったこともサポート材料となり、下値を104円50銭台に切り上げて上値も一時104円90銭台まで上昇。目先、104円半ばから105円半ばまでが主要レンジとなり、これまで下値サポートとなっていた105円ラインにやや抵抗感も。あらためて下値再トライへと向えば104円ちょうど付近までが下値目安に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場10/22終値とチャート
23日の国内金価格は-54円、0.76%の続落で10月15日(7007)以来、1週間ぶりの安値。7034円から7050円まで値幅16円の間に集中する3本の移動平均線をまとめて下抜け、三角保ち合いの上抜けに失敗して今度は下抜けへと切り返した格好に。中期上昇トレンドをサポートしてきた90日移動平均線(7037)も下抜け、下値トライへの警戒感が高まる状況に。NY金が節目を割り込んでいないことなどから、上下にブレながらの保ち合い推移継続との見方も可能ながら、一段安へと向えば下値目安は9月末安値揉み合い水準6920円前後まで。逆に切り返す展開となって上方向への節目7100円を上抜けると上値再トライの目標水準は9月前半までの保ち合い水準7200円台。
週間ベースでは-39円、0.55%の続落。
プラチナ価格は-7円、0.21%安で3日ぶりの反落。3日連続3260円台でほぼ横ばい推移となり、ゆるやかに下降する
200日移動平均線(3269)に上値を押さえられた状態に。これを上抜けるとゆるやかに上昇する90日移動平均線(3294)も。これらを突破できれば10月高値3320円台トライへ、その先にようやく短期上値目標3330円台。
週間ベースでは+70円、2.19%高で3週ぶりの反発。
※参考:
金プラチナ国内価格10/23とチャート
2020年10月23日(金)時点の相場
国内金:7,011 円 10/23(金)
▼54(
0.76%)
国内プラチナ:3,262 円 10/23(金)
▼7(
0.21%)
NY金:1,904.6 ドル 10/22(木)
▼24.9(
1.29%)
NYプラチナ:884.0 ドル 10/22(木)
▼9.9(
1.11%)
ドル円:104.86 円 10/22(木)
▲0.32(
0.31%)
10/22(木)のその他主要マーケット指標
コロナ危機再燃のユーロ圏、製造業PMIの独仏格差は拡大 10/24(土)平均騰落率0%の10月を凌げばNY金には相性の良い11月 10/22(木)米9月住宅建設許可件数は13年半ぶり高水準 10/21(水)追加景気対策進展期待剥落、株高ドル安の巻き戻しで金も失速 10/20(火)
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