12日を含む週の新規失業保険申請件数は2ヵ月連続増加
更新日:2021年01月22日(金)
1月雇用統計の調査対象週となる、16日までの週の新規失業保険申請件数は90.0万件となり、市場予想の93.5万件程度を下回りました。96.5万件から92.6万件へと下方修正された前の週からも減少し、短期的には好結果。
しかし、12月雇用統計の調査対象週、12月12日までの週は89.2万件。さらに、11月雇用統計の調査対象週、11月14日までの週は74.8万件。
雇用統計の調査対象週となる、12日を含む週の新規失業保険申請件数では、11月よりも12月、12月よりも1月のほうが増加しています。
そもそもトレンドを示す4週移動平均では、最新の1月16日までの週では84.8万件となって続伸、9月26日までの週(87.03)以来、ほぼ4ヵ月ぶりの高水準。11月28日までの週(74.05)がボトムとなって12月以降は増加傾向となっています。
なお、コロナ後の最少となったのは11月7日までの週の71.1万件。コロナ以前の過去最大だった1982年10月の69.5万件にはあと少しで届かず、未だコロナ以前の最大を上回る水準。
失業保険継続受給者数のほうは、1月9日までの週で505.4万人となってコロナ後の最少を更新し、コロナ以前の最大だった2009年の663.5万人を既に下回っています。
ただし、11月21日の週に600万人を割り込んで以降は減少ペースにブレーキがかかり、8週連続の500万人台となっています。4週移動平均でも7週連続の500万人台。
新規も継続も、失業保険申請は高止まり状態が続きます。
21日のNY金相場は-0.6ドル、0.03%の小幅安で3日ぶりの反落。前日の急騰から上値トライ一服。時間外には小幅揉み合いも1870ドル台半ばが上限となり、NY朝には米失業保険申請件数や住宅着工件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数など一連の米指標好結果を受け、米10年債利回りの1.08%付近から1.12%近辺までの急騰とともに1860ドル割れへと小幅に下押し。しかし、ラガルドECB総裁のインフレ上昇見通し発言などを受けてユーロが堅調推移となってドル安へ、米10年債利回りも上昇一服となったNY市場では1870ドル付近まで小反発。この日の変動値幅17.1ドルは今年最小、昨年来の平均34.6ドルの半分以下。目先、20日移動平均線(1877.3)が抵抗線とならなければ、引き続き12月半ば高値圏1890ドル近辺の上値目標まで、もう少しの上昇余地も。
NYプラチナは+11.6ドル、1.04%高で3日続伸。今年高値を更新し、終値では2016年8月18日(1133.2)以来、4年5ヵ月ぶり高値。ロンドン・NY朝にかけての堅調推移で上値トライへ、NY朝に節目の1130ドルを超えると一段高となって一時1163.4ドルまで急騰。2016年以降で2番めの高値となった2016年8月11日(1185.0)以来の高値となり、上値目標1170ドル近辺にもほぼ到達したような格好にも。その後は急反落となって、NY午後には1130ドル割れへ。ただしNY引け後には下げ渋って1130ドル台へと再浮上。一服感も漂いながらも、1130ドル超を維持できるようなら上値再トライも視野に水準を切り上げる可能性も。
ドル円はわずかに4銭ほどのドル安円高、0.04%の続落。1月6日(103.03)以来、2週間ぶりのドル安円高水準での一段安トライもあまり進まず。東京朝に103円60銭台まで戻りを試し、下値トライ再開となって103円30銭台まで下落したのがほぼこの日の安値。欧州時間にかけては103円50銭台までを上限に103円30銭近辺までのレンジで保ち合い、NY朝には一連の米指標好結果を受けて103円60銭台まで急反発。しかし、サポートから抵抗線に切り替わったこの水準を超えることはできず。ただ、下値も限定的となり、今朝の東京市場でも103円半ばで下げ渋り。想定外の指標悪化など、きっかけがあれば下値目標102円70銭台を目指す流れが進行する可能性も。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場1/21終値とチャート
22日の国内金価格は-4円、0.06%の小幅安で4日ぶりの反落。6770円台の節目を突破して年初からの短期下落トレンドを抜け出した状態となってさらに一段高へ、というところで21日移動平均線(6811)に上値を押さえられた格好に。トレンド回復本格化に向けては超えなくてはならない重要ラインと言える21日線が抵抗線となるようだと苦しい展開にも。上抜けできれば短期上値目標6830円台までもう一段上昇へ。
週間ベースでは+63円、0.94%の反発。
プラチナ価格は+59円、1.48%の大幅続伸。2016年以降では2番めの高値となった2016年8月2日(4045)以来、4年5ヵ月ぶりの高値。年初から続いた乱高下状態からの収縮、そして拡散となって上値トライの展開に。トリプルトップ形成への警戒感を抱えながらも2016年以降の最高値4072円を目標にもう一段の上昇余地も。
週間ベースでは+4円、0.1%高となって年初から3週続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格1/22とチャート
2021年01月22日(金)時点の相場
国内金:6,797 円 1/22(金)
▼4(
0.06%)
国内プラチナ:4,043 円 1/22(金)
▲59(
1.48%)
NY金:1,865.9 ドル 1/21(木)
▼0.6(
0.03%)
NYプラチナ:1,128.0 ドル 1/21(木)
▲11.6(
1.04%)
ドル円:103.50 円 1/21(木)
▼0.04(
0.04%)
1/21(木)のその他主要マーケット指標
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