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12日を含む週の失業保険申請件数下方改定、雇用回復基調再開へ
更新日:2021年02月05日(金)
米・新規失業保険申請件数と継続受給者数 2021年1月30日までの週米労働省が発表した1月30日までの週間新規失業保険申請件数は9週ぶり低水準となり、一時下げ渋っていた申請件数も再び減少傾向となって雇用回復基調も再開へ、という状況にもなってきました。
雇用統計調査対象週の失業保険申請件数の動向も、状況が変わってきたようです。
1月雇用統計の調査対象週、1月16日までの週の新規失業保険申請件数は当初発表値では90.0万件。1週間後には上方改定されて91.4万件。2週間後の2月4日発表値では大幅下方改定されて87.5万件。結果的に12月雇用統計の調査対象週、12月12日までの週の89.2万人を下回りました。

11月雇用統計の調査対象週、11月14日までの週は74.8万件となっており、12月には失業保険申請件数が増加していました。これに呼応するように12月雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比マイナスとなりました。
そして、1月の調査対象数でも当初発表値、1週間後の改定値でも12月を上回っていたため怪しい雰囲気も漂っていましたが、今回の大幅下方改定により、先日のADP雇用の好結果、ISMの景況感指数の雇用指数の好結果などにも辻褄わせする形となったようです。

失業保険継続受給者数も雇用統計の調査対象週には順調に減少しており、コロナ前の過去最大だった663.5万人も既に大きく下回り、1月調査対象週となる16日までの週で478.5万人。12月調査対象週の532.2万人からも55万人の減少となっています。
1月雇用統計での雇用者数の伸びはそこそこの好結果が予想されそうです。

ただし、継続受給者数の調査対象週ベースでの減少ペースは、10月の499万人、11月の178万人から12月には62万人、そして1月は55万人減と急速に鈍化しています。
そして新規失業保険申請件数はコロナ前の最大、69.5万件を未だに上回る水準での推移が続く、高止まり状態となっています。

NY金・日足チャート 2020/12/30 - 2/44日のNY金相場は-43.9ドル、2.39%の大幅反落で11月30日(1780.9)以来、2ヵ月ぶりの安値。下げ幅としては年初6日の上院決戦投票でトリプルブルーが確定し、バイデン政権での追加経済対策期待から米10年債利回り上昇とドル高の流れが強まって急落した1月8日(-78.2ドル、4.09%)以来、1ヵ月ぶりの急落。今回も同様の状況を背景に時間外からユーロドルとともに軟調推移、NY朝には失業保険申請件数の好結果もあり、1800ドルの大台も割り込んで一段安。安値では1784ドルまでしっかり下落し、タイミング的には雇用統計後と想定していた短期下値目標1780ドル台に早々の到達。その後の自律反発も1790ドル台までと限定的ながらフライング気味の目標水準到達による達成感と11月安値圏とでダブルボトムを形成する可能性もあること、52週移動平均線(1807.8)を少し割り込んで下げ渋る可能性などから、今回の雇用統計が多少の好結果でも下値は限定的となる可能性も。さらなる下値目安として意識される水準としては下ヒゲでつけた11月安値1767.2ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2020/12/30 - 2/4NYプラチナは-11.5ドル、1.03%の反落。時間外には金の軟調推移に追随、1110ドル台から1100ドルの大台もあっさり割り込み、ロンドン市場からNY朝にかけては下値サポート1090ドル台との攻防に。何度も1090ドルを割り込みながらも下値は1080ドル半ばまでで下げ渋る状態が続くと、NY市場では金とは逆行。株高の流れに追随する形となって1100ドルの大台を回復。下値サポート割れを回避する底堅さも見られた反面。上値も切り下げる形となり、1110ドル台が目先の上限となってレンジ幅を縮小。しかし、保ち合い長期化に伴い、レンジブレイク後の変動幅拡大リスクも高まる状況に。あらためて1090ドル台のサポートをしっかり割り込めば12月半ば保ち合い水準1020ドル台までを目標に下値トライへ。逆に1110ドル台の節目を超えるようなら上値トライ再開へ、2016年最高値圏1190ドル台までが上値目標に。
金との価格差は688.2ドルとなり、昨年2月21日(672.7)以来ほぼ1年ぶりの水準まで縮小。

ドル円・日足チャート 2020/12/31 - 2/4ドル円は52銭のドル高円安、0.5%高となって7日続伸。7日続伸以上は2016年10月以来、4年4ヵ月ぶり。水準としては昨年10月9日(105.61)以来、4ヵ月ぶりの高値。バイデン政権の追加経済対策への期待感と米10年債利回り上昇とともにドル高の流れが東京朝から進行。ユーロドルの軟調推移とともにドル円は堅調推移となって欧州時間までに105円20銭台、NY朝には105円50銭台へと上昇。今朝の東京市場では一時200日移動平均線(105.60)も上抜ける場面もあり、上値トライへの勢いは依然として強そう。雇用統計の結果次第では、次の節目106円を目指す流れが強まる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/4終値とチャート

5日の国内金価格は-102円、1.51%の大幅安で3日続落。今年安値となった1月18日(6625)以来、3週間ぶりの安値。下げ幅としてもその日(-109円、1.62%)に次いで今年3番めの急落。NY金のフライング気味の下値トライによって三角保ち合い下方ブレイクを余儀なくされ、21日移動平均線上抜けを狙っていた9日移動平均線も反落、これらをまとめて下抜けて移動平均線の並びは再び弱気相場の構成に。下値目安6610円台までもう少しの下落余地を残すものの、NY金の下値目標到達済の状況から、雇用統計がポジティブ・サプライズとならなければ下げ渋る可能性も。
週間ベースでは-73円、1.08%の続落。

プラチナ価格は+12円、0.3%の続伸。今年高値となった2月2日(4067)以来の高値へと切り返し、上昇圧力枯渇を示唆するダイバージェンス状態のなかでも上値トライをあきらめない、たくましさすら感じさせる堅調ぶり。下値警戒感を抱えながらも今年高値更新へと抜け出すようなら2015年以来5年以上ぶりとなる4100円台を目指す流れとなり、4140円程度までが短期上値目標に。一方、4010円に切り上げたサポートを割り込めば一定の調整局面入りへ、1月半ばの保ち合い水準3920円程度までが短期下値目安に。
金との価格差は2631円となり、昨年2月21日(2525)以来、ほぼ1年ぶりの水準へと急縮小。
週間ベースでは+132円、3.38%の大幅反発。
※参考:金プラチナ国内価格2/5とチャート

2021年02月05日(金)時点の相場
国内金:6,666 円 2/5(金) ▼102(1.51%)
国内プラチナ:4,035 円 2/5(金) ▲12(0.30%)
NY金:1,791.2 ドル 2/4(木) ▼43.9(2.39%)
NYプラチナ:1,103.0 ドル 2/4(木) ▼11.5(1.03%)
ドル円:105.54 円 2/4(木) ▲0.52(0.50%)
→2/4(木)のその他主要マーケット指標

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→ADP雇用1月は想定以上の大幅改善も回復率50%付近で停滞 02/04(木)
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