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米欧格差、消費者信頼感指数では欧州優勢でユーロ高ドル安へ
更新日:2021年02月24日(水)
消費者信頼感指数 ユーロ圏×米国 2021年2月コンファレンスボード発表の米2月消費者信頼感指数は91.3となり、1月の88.9から上昇。小幅に続伸となって11月(92.9)以来、3ヵ月ぶりの高水準。新型コロナの感染者数の減少、ワクチン接種の拡大にバイデン政権の追加経済対策期待なども加わり、消費センチメントの回復をサポートしたようです。
若干のタイムラグはあるものの、2月半ばに発表されたミシガン大消費者信頼感指数の2月速報値では続落となって半年ぶり低水準となっていました。

また、欧州委員会が先週発表したユーロ圏の消費者信頼感指数は2月速報で-14.8。1月の-15.5からは上昇し、大底となった4月の-21.9からは一定の回復水準を維持。ただし長期平均の-11.1には少し開きがあり、コロナ前の水準からは大きく下方乖離。
米国の消費者信頼感指数でも似たような推移となってはいますが、米コンファレンスボードの数値では9-10月に100ポイント台まで回復した後に再び急落すると、その後は90ポイント前後の底値圏での推移となっています。

マークイットのサービス業PMIなどでは、このところ米国の数値が高く、ユーロ圏は低迷が続く状況となっていましたが、消費者信頼感指数では(数値水準的には)米国のほうが低迷状態が続き、ユーロ圏のほうが回復水準が高くなっています。米欧格差は逆転。
この結果も影響してか、局面的にはユーロ高ドル安の流れが進行しました。

NY金・日足チャート 2021/1/19 - 2/2323日のNY金相場は-2.5ドル、0.14%の小幅安で4日ぶりの反落。時間外には1週間ぶり高値となる1815ドルまで小幅に上昇して先週末からの反発局面一服、米長期金利が1.36%近辺で高止まりとなってドル高優勢の流れとなったロンドン・NY朝にかけては調整の動きに。パウエルFRB議長の議会証言への警戒感もあり、NY朝には一時1790ドル台半ばまで急落。しかし、パウエル議長の「完全回復には程遠い」とする慎重スタンスの発言を受けて1800ドル台へと買い戻し。年初の急落以降、上値抵抗線となってきた20日移動平均線(1821.3)が上方向への攻防ライン。上抜けると流れ好転で1840ドル台の節目との攻防を目指す流れにも。下方向には1800ドル台を維持できるかどうかが喫緊の課題。維持できなければ戻り売り優勢の展開となって下方向への節目1770ドルとの攻防へ。

NYプラチナ・日足チャート 2021/1/19 - 2/23NYプラチナは-42.6ドル、3.32%の大幅続落。今年3番めの急落となって2月9日(1194.4)以来、2週間ぶりの安値。時間外の1280ドル台からロンドン・NY市場にかけては金の軟調推移にも連れて調整局面が加速。高値保ち合い下限となっていた1250ドルではいったん反発も、NY朝の再トライで突き抜けると一段安、下値目安1230ドルに到達しても下げ止まらず一時1220ドル割れ。NY午後には1230ドル台へと戻してNY引け後には1250ドル台へと反発の兆しも。先週から1300ドル台を何度か試して定着できずに大幅調整の展開も、2011年高値から2020年安値までの半値戻し(1237.0)付近でサポートされた格好にもなり、当面の下値サポートとなる可能性も。

ドル円・日足チャート 2021/1/20 - 2/23ドル円は20銭のドル高円安、0.19%高となって5日ぶりの反発。祝日の東京朝には105円割れを試すも104円90銭台では底堅く、欧州時間からはパウエル発言警戒モードからのリスク回避的な株安・ドル高の流れとなってNY朝には一時105円40銭台まで反発。発言後には105円00銭台まで急反落もNY終盤にかけては105円30銭台まで反発。今朝の東京市場でも105円40銭台へとドル高優勢の展開に。右肩上がりの20日移動平均線(105.09)にサポートされた格好ながら、方向感は中立からやや軟調優勢の状態に。20日線を割れるようだと104円付近までを目安に一段安の展開にも、上方向には105円半ばに抵抗感、106円の節目を超えることができれば反発基調再開で106円台後半を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/23終値とチャート

24日の国内金価格は+72円、1.09%の続伸。短期下値トライ一服からの反発局面が継続し、右肩下がりで上から降順に並ぶ移動平均線のうち9日線(6677)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダー崩れに。短期トレンド好転に向けた第一歩も、1月半ば以降の抵抗線となってきた21日移動平均線(6721)上抜けが次の課題。これを突破すると6740円台の節目がやや強めの抵抗水準となる可能性も、これも上抜けることができれば流れは大きく変わることにも。

プラチナ価格は-132円、2.77%の大幅反落。高止まり状態となっていた過熱感を一気に、一定程度解消する形となって高値保ち合い下限の4660円を割り込んでの急落。下値目安4600円前後を突き抜ける勢いもあったものの、NYプラチナが時間外に急反発したことで下げ幅縮小。右肩上がりで上から昇順に並ぶ移動平均線のうち、9日移動平均線(4624)にサポートされる形で強気のパーフェクトオーダーも維持。若干の下げ余地を残しながらも下げ止まって高値保ち合い回帰の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格2/24とチャート

2021年02月24日(水)時点の相場
国内金:6,688 円 2/24(水) ▲72(1.09%)
国内プラチナ:4,628 円 2/24(水) ▼132(2.77%)
NY金:1,805.9 ドル 2/23(火) ▼2.5(0.14%)
NYプラチナ:1,239.7 ドル 2/23(火) ▼42.6(3.32%)
ドル円:105.26 円 2/23(火) ▲0.20(0.19%)
→2/23(火)のその他主要マーケット指標

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→ドイツIFO景況感2月は期待急騰、製造業は2年3ヵ月ぶり高水準 02/23(火)
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