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★金プラチナ短期相場観★

動き始めたドル円?否、ドル円の変動値幅は10年間で最小
更新日:2021年02月25日(木)
金・プラチナ・ドル円の1日当たりの変動値幅・年間平均ドル円は昨年まで続いたドル安円高の流れが終わり、年初にトレンド転換。ドル高円安への流れがスタートした可能性が高まりつつあります。
値動きが縮小していたドル円がようやく動き出したかのような錯覚を受ける場面もありますが、1日あたりの変動値幅を見ると、年間平均では2月24日までの時点で0.501円。昨年の0.704円からは大幅縮小、2019年の0.553円も下回り、直近10年では最小となっています。
なお、この10年間で最も動いたのは2016年の1.206円。ブレグジットと米大統領選のあった年。2番めは2013年の1.069円。テーパー・タントラムの年。

NY金は最高値を更新した昨年の34.43ドルが直近10年では最大。今年ここまでの年間平均は31.4ドルで2番めの高ボラ。なお、テーパー・タントラム、暴落もあった2013年は26.17ドルで10年間では3番め。
プラチナの場合、今年が直近10年間では最大となって24日までで平均48.47ドル。コロナショックの安値から年末の急騰へと忙しく動いた昨年の35.16ドルを既に大きく上回ります。
噂が先行しているテーパー・タントラムのような混乱が今年、万が一発生した場合にはドル円のボラティリティも急拡大するかもしれません。

NY金・日足チャート 2021/1/20 - 2/2424日のNY金相場は-8ドル、0.44%の続落。前日と同じような推移パターン。時間外には前日高値を少し下回る1813ドルまで反発して戻り売り、NY朝にかけて米10年債利回りが1年ぶり高値となる1.4%台まで上昇し、ユーロ安ドル高の流れにも連れて1780ドル付近まで20ドル超の急落。パウエルFRB議長の議会証言は前日の上院に続いてこの日は下院で、言いたいことは同じでインフレ目標到達には時間を要し、完全雇用には程遠く、緩和政策は当面継続。調子に乗って上昇し過ぎた長期金利は急速に巻き戻され、ドル高の流れも反転、株価の反発とともにNY金は1800ドル近辺まで急反発。ただし株価が反落前の水準以上へ、ダウは最高値更新へと大幅反発となったのに対してNY金は反落前の水準手前まで、控えめにとどまるところに現状のトレンドが反映されているようにも。結果、右肩下がりの20日移動平均線(1818.7)にはかすりもせず、抵抗線状態が継続。1810ドルが目先の抵抗水準となってこれらを突破できれば上値目標は1840ドル台まで。

NYプラチナ・日足チャート 2021/1/20 - 2/24NYプラチナは+18.2ドル、1.47%高となって3日ぶりの反発。前日の短期下値目安1230ドル到達に伴う反発も、安定感に欠ける状態で高値圏での乱高下。時間外には1260ドル台後半まで反発後には1240ドル台前半へと逆戻り、欧州時間にかけての急騰局面では1280ドル手前で上値を押さえられる状態となり、NY朝には金などにも連れて1240ドル付近まで急反落。その後の反発局面でNY引け後には1270ドル付近。1240ドル前後が目先のサポートになりつつあり、これを維持できなければ1220ドル近辺までが下値目安に。上方向には1280ドルがレジスタンスとなりつつあり、超えると1290ドル台の高値更新トライへ。

ドル円・日足チャート 2021/1/21 - 2/24ドル円は63銭のドル高円安、0.6%の続伸。前日の反発基調を受け継ぐ形で東京朝の105円20銭近辺がこの日の安値となって堅調推移。やや抵抗感もあった105円50銭近辺には東京午後に到達後、欧州序盤にかけてもみ合う展開、これを突破するとNY朝にかけては株高・円安の流れでクロス円とともに一段高、NY市場では上方向への節目となる106円での攻防に。パウエル議長発言を受けての長期金利低下とドル安の流れで105円80銭まで調整も、今朝の東京市場では株高の流れとともに再び106円台へと上値トライの様相に。このまま106円超を維持するようならもう一段の上値トライへ、8月高値107円付近までが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/24終値とチャート

25日の国内金価格は+30円、0.45%高で3日続伸。前日の9日移動平均線上抜けによる局面打開に続いて1月中旬以降の抵抗線、21日移動平均線(6719)も上抜け、とはならないところが地合いの弱さを象徴。短期トレンド好転への目安にもなっていた21日線に上値を押さえられた格好で、反落となって下落トレンド継続への警戒感も。21日線と6750円の節目を超えることができればそれなりの上昇局面形成へと向かう確率は高まり、上値目標は6900円近辺まで。

プラチナ価格は+45円、0.97%の反発。9日移動平均線(4667)にサポートされて強気のパーフェクトオーダーを維持した前日の状態をそのまま継続するように、9日線に押し上げられる形に。4660円割れに伴う短期下値目安4600円前後に対しては4628円までで折り返し、地合いの強さも証明。ただし失速感も漂い始め、高値保ち合い維持か、もう一段の調整か、という状況のようにも。4620円台の節目を割り込めば4580円程度までを目安に調整再開も。
※参考:金プラチナ国内価格2/25とチャート

2021年02月25日(木)時点の相場
国内金:6,718 円 2/25(木) ▲30(0.45%)
国内プラチナ:4,673 円 2/25(木) ▲45(0.97%)
NY金:1,797.9 ドル 2/24(水) ▼8.0(0.44%)
NYプラチナ:1,257.9 ドル 2/24(水) ▲18.2(1.47%)
ドル円:105.89 円 2/24(水) ▲0.63(0.60%)
→2/24(水)のその他主要マーケット指標

←回復基調のユーロ圏景況感指数、牽引役ドイツを上回る国々 02/26(金)
→米欧格差、消費者信頼感指数では欧州優勢でユーロ高ドル安へ 02/24(水)
→ドイツIFO景況感2月は期待急騰、製造業は2年3ヵ月ぶり高水準 02/23(火)
→長期金利上昇、国内金価格は週足・三役逆転回避をかけた攻防 02/22(月)

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