世界の金需要-2021年第1四半期
更新日:2021年05月03日(月)
ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによると、2021年第1四半期の世界の金需要は815.7トン。2008年以来の低水準となった前期からわずかに+2.0トン(+0.2%)の微増、増加は7四半期ぶり。前年同期比では-244.2トン(-23.0%)。需要増を支えたのは中国の金消費需要。
<目的別需要>
■宝飾品:477.4トン※2四半期ぶり低水準、前期比-33.5トン(-6.6%)、前年比+164.2トン(+52.4%)シェア58.5%※2四半期ぶり低水準
■産業用:81.2トン※2四半期ぶり低水準、前期比-2.8トン(-3.3%)、前年比+8.3トン(+11.4%)、シェア10.0%※2四半期ぶり低水準
■投資:161.6トン※2四半期ぶり高水準、前期比+22.2トン(+15.9%)、前年比-388.0トン(-70.6%)、シェア19.8%※2四半期ぶり高水準
■中央銀行:95.5トン※2四半期連続買い越しで3四半期ぶり高水準、前期比+16.1トン(+20.3%)、前年比-28.6トン(-23.1%)、シェア11.7%※3四半期ぶり高水準
<投資需要・内訳>
■現物:339.5トン※4年1四半期ぶり高水準、前期比+70.1トン(+26.0%)、前年比+89.0トン(+35.5%)
■ETF:-177.9トン※2四半期連続売り越し、4年1四半期ぶり低水準、前期比-47.9トン(-36.9%)、前年比-477.0トン(-159.5%)
<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は816.9トン。前期比+36.5トン(+4.7%)、前年比+253.2トン(+44.9%)で5四半期ぶり高水準。
★1位中国、2位インドは4四半期連続。中国の宝飾品需要は191.1トン。過去最低となった昨年第1四半期から4四半期連続増。インドは102.5トンで2四半期ぶり低水準。現物投資需要は中国が86.4トンで4四半期連続増、2年2四半期ぶり高水準。インドは37.5トンで2四半期ぶり低水準。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは36.5%。4四半期ぶり低水準。
<世界の金消費大国>
上位10カ国のうち、前期比で増加したのは5ヵ国。中国は4四半期連続増で4年ぶり高水準に対してインドは2四半期ぶり低水準。トルコが2四半期ぶり高水準で2ランクアップで3位に。米国とドイツが1ランクダウン、6位にはベトナムが2年ぶり高水準で5ランクアップでランクイン。イランが7位へ1ランクダウン、パキスタンは5四半期ぶり高水準で6アップランクイン、ロシアが1ランクアップでインドネシアは3ランクダウン。前回10位の韓国は3年ぶり高水準も3ランクダウン、9位だった英国は3四半期ぶり低水準で9ランクダウン。前期まで3四半期連続売り越しとなっていたタイは4四半期ぶりに+8.25トンの買い越しで15位にジャンプアップ。日本は8.3トン、10四半期ぶり高水準で16位。
<需給バランス>
リサイクルは270.2トンとなって2四半期連続減、3年ぶりの低水準。鉱山産出分と合わせた総供給量は1096.2トンとなり、3四半期ぶり低水準。
需給バランスは9四半期連続の供給増で+243.6トン、3四半期ぶりの低水準。
2021年05月03日(月)時点の相場
国内金:6,756 円 4/30(金) +-0(0.00%)
国内プラチナ:4,572 円 4/30(金)
▼58(
1.25%)
NY金:1,767.7 ドル 4/30(金)
▼0.6(
0.03%)
NYプラチナ:1,205.2 ドル 4/30(金)
▲7.6(
0.63%)
ドル円:109.33 円 4/30(金)
▲0.43(
0.39%)
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