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ISM非製造業景況指数、製造業とともに9月は想定外に下げ渋り
更新日:2021年10月06日(水)
ISM製造業・非製造業景況指数+雇用指数 2021年9月5日のNY市場では、ISM非製造業景況指数の想定外の好結果を受けて米10年債利回りが急上昇で反応、ドルも連れ高、米株は急上昇。米債務上限問題も中国恒大集団の問題も、原油価格急騰も前日から何も変わらない状況のまま、前日NY市場の流れと正反対の展開。巻き戻しの展開となって前日NY市場に小幅に急騰したNY金もこの日のNY市場では小幅に急反落。

米9月ISM非製造業景況指数は61.9。市場予想の59.9程度を上回り、8月の61.7からも0.2ポイント上昇。過去最高となった7月の64.1から低下後に下げ渋る形に。3月(63.7)以降、60ポイント超の高水準を7ヵ月連続で維持し、拡大基調と縮小基調の節目となる50を上回るのは2020年6月以降、16ヵ月連続。
なお、製造業景況指数も9月は61.1となって8月の59.9から上昇、今年2月以降で60を下回ったのはその8月と7月の59.5のみ。ISM景況指数は製造業も非製造業も、この秋も歴史的高水準を維持しての高止まり状態となっています。
週末の雇用統計も意識されるタイミングで、関連指標を好感した流れが強まったようです。

ISM景況指数の構成指数では、製造業も非製造業でも、雇用指数も下げ渋り。
製造業の雇用指数は今年3月に59.6まで上昇、非製造業の雇用指数は4月に58.8まで上昇したのがそれぞれピークとなり、その後は失速。6月には製造業の雇用が49.9、非製造業の雇用は49.3まで急低下。製造業の雇用は8月にも49.まで下げて9月は50.2と節目の50を回復。非製造業では7月の反発以降、9月の53.0まで53ポイント台を維持。ISMの結果では、節目の50割れへの悪化状態は散発的にとどめ、なんとかプラス圏での回復基調を維持するような状況に。
ISNでの雇用の回復基調は、失速状態に陥っているようです。

NY金・日足チャート 2021/8/31 - 10/55日のNY金相場は-6.7ドル、0.38%安で4営業日ぶりの反落。前日までの3日続伸での高値付近1771ドルから時間外をスタートして調整の展開。ドル高の調整を終えて流れ反転の兆しにもなり、ロンドン市場までに1760ドル割れ、NY朝には下げ渋る形にもなったものの、米9月ISM非製造業景況指数などが予想外に好結果となったことを受けて米10年債利回りが1.5%割れから1.53%超へと急騰、米株も反発の勢いを強めたことでNY金は一時1750ドル割れ。ただしこの流れも続かず、金利上昇一服、株高一服、ドル高は巻き戻しとなったことを受けて1760ドル近辺へと急反発。下へ行って来いとなって下ヒゲを残し、1750ドル近辺での底堅さを確認する形で反発基調継続への可能性も残した格好にも。依然として下降を続ける20日移動平均線(1768.4)から1770ドル近辺が目先の抵抗水準となり、これを突破できれば1800ドルの大台回復トライの展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2021/8/31 - 10/5NYプラチナは-1.8ドル、0.19%の小幅続落。時間外スタート直後の965.9ドルがこの日の高値となり、金に追随する形で軟調推移。早々に960ドルを割れるとこの水準がレジスタンスとなって保ち合いへ、NY朝にはやや乱高下気味の展開となって960ドル台へと反発後にこの日の安値945ドルまで急反落。前日安値をわずかに下回らず、下げ渋る格好となってNY午後には960ドルを回復。右肩下がりの20日移動平均線(958.2)にもサポートされ、2日連続の下ヒゲが反発余力も示唆。引き続き940ドル台から970ドル台までのレンジでの保ち合い状態。上抜けなら1000ドルの大台再トライ、下抜けなら920ドル近辺を目安に下値トライへ。

ドル円・日足チャート 2021/9/1 - 10/5ドル円は55銭のドル高円安、0.5%高となって4日ぶりの反発。9月29日(111.98)以来、1週間ぶりの高値。3日続落となった前日安値110円80銭台からの反発局面形成の日となり、東京朝の110円80銭台から東京午後に111円20銭台を回復し、NY朝にはISM非製造業景況指数の好結果を受けて米10年債利回り上昇と株高の流れとともに111円50銭台まで一段高。今年高値更新後の調整局面としては、9月安値(109.11)から9月高値(112.08)までの38.2%戻し(110.95)達成で一服となり、適度な調整をはさんでの押し目買い、となる可能性も残して反発に転じた格好にも。ある程度好結果も予想される雇用指標を期待し、金融政策正常化方向への流れと長期金利上昇傾向、リスクオフ局面でのドル買いも含めてドル高優勢の流れ再開となりつつある可能性も。目先、112円の節目を超えて今年高値再更新なら2019年高値圏112円台半ばが短期上値目標。110円90銭の下値サポートを割り込むようなら調整幅拡大へ、9月安値から高値の61.8%戻し(110.24)、110円付近までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/5終値とチャート

6日の国内金価格は+12円、0.17%の小幅高で4日続伸。9月16日(6894)以来、3週間ぶり高値圏へとジリ高推移。9月半ばの急落後、ゆっくりと下値を切り上げながら6800円前後の保ち合いを形成、これを上方ブレイクしたことから急騰局面を形成し、短期上値目標6920円近辺を目指す流れに。しかし10月に入ってやや失速気味、21日移動平均線(6876)上抜けで再加速へ、ともいかず。週末の雇用統計を待って突き抜ける展開か、ジリ高推移で惜しくも目標に届かず急反落か、といった展開にも。突き抜けると7000円の大台も意識されるような展開へとつながる可能性も。急反落の場合には9月末保ち合い下限、6780円台が重要なサポート。

プラチナ価格は+4円、0.11%の小反発。9月後半に大底(の可能性)をつけての急反発は月末に失速、上げ渋っての反落も下げ渋り、足下では3730円から3790円のレンジで保ち合いを形成。保ち合い下限の堅さを確認も、右肩下がりの21日移動平均線(3747)がレジスタンス化の兆しも。これをしっかり上抜けて、右肩上がりの9日移動平均線(3767)にサポートされる形となれば、保ち合い上放れとなって反発基調再開へ、上値目標3860円台を目安に一段高の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格10/6とチャート

2021年10月06日(水)時点の相場
国内金:6,892 円 10/6(水) ▲12(0.17%)
国内プラチナ:3,737 円 10/6(水) ▲4(0.11%)
NY金:1,760.9 ドル 10/5(火) ▼6.7(0.38%)
NYプラチナ:959.8 ドル 10/5(火) ▼1.8(0.19%)
ドル円:111.47 円 10/5(火) ▲0.55(0.50%)
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