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★金プラチナ短期相場観★

インフレ高止まり懸念から早期利上げ警戒感へ、金価格急反落
更新日:2021年10月18日(月)
国内金価格・日足一目均衡表 2021年10月18日米国のインフレは一過性ではない、との見方が徐々に優勢となりつつあり、FRBには軌道修正を余儀なくされそうなプレッシャーも漂い始めそうです。
コロナ禍からの復活フェーズにおいては、リベンジ消費加速に対して供給問題や賃金上昇などの影響からインフレ上昇となりやすく、インフレ高止まり懸念は米国に限ったことではありません。ニュージーランドでは既にインフレ対策として利上げフェーズがスタートし、英国でも年内利上げスタート見通しが濃厚となってきているようです。その結果、ニュージーランドドルや英ポンドに対しては足下でドル安基調が進行しています。対円ではドル高円安でスタートしたドル円相場の上昇が、気がつけば円全面安。リスク選考の円安以外にも、日本売りの側面も、との見方も台頭しつつあるようです。
ともあれ、米国でのインフレ高止まりが一過性ではないことが、確信へと変わるようなら徐々に早期利上げ観測が強まることにもなりそうです。利上げ先行通貨に対しても、徐々にドル高優勢へと盛り返すことも想定され、今後はトータル的なドル高優勢地合いが強まることも想定されそうです。
そんな思惑もチラつきながら、ドル高が天敵となる金価格も足下で急反落。なお、反落すべき水準で反落したようなフシもありそうです。

国内金価格は2020年8月につけた過去最高値7676円と、2021年高値7335円とを結ぶラインの延長線が先週末には7163円近辺を通過。このラインにしっかりと上値を押さえられた金価格は今朝、急反落。この上値抵抗線は中長期的にも重要なラインとなる可能性もありそうです。
その一方で2021年3月安値(6413)を起点に、下値を切り上げる流れも続き、三角保ち合いも形成しています。上抜け失敗となった現状から、軟調な展開が続くようなら、下抜けトライへの警戒感も高まることに。
インフレ高止まり懸念が早期利上げ警戒感へとシフトしていくようなら、その流れが加速していくような展開も予想されそうです。

※三角保ち合い下抜けの場合の中長期的な下値目安候補として、過去最高値から今年3月安値までの下落幅=1263円。今年6月高値(7335)から1263円下落した場合の水準=6072円。この水準は国内金価格が急騰局面を形成する直前の安値、2018年8月安値(4458)から最高値までの半値戻し(6067)にも相当。

18日の国内金価格は-81円、1.13%の大幅安となって6日ぶりの反落。週末に急反落となったNY金の週明け時間外は、週末安値をわずかに下回る1765ドル割れで折り返すと1770ドル台へと反発の兆しも。114円20銭台で週末を終えた為替ドル円は114円30銭台へと10銭程上昇して元の水準へ、ここまでやや一方的な流れで3年ぶり高値となり、短期目標達成からの一服感も漂う週明けスタート。国内価格としては9月安値(6764)から10月高値(7163)までの23.6%戻し(7069)付近までの急反落となり、下げ幅としては今年の絶対値平均39円の二倍超。いきなり相応の調整はこなしたことにもなり、短期的にはさらに一段安となった場合でも38.2%戻し(7011)程度までがサポート候補にも。7160円台は当面の強めの抵抗水準にもなりそうで、それでもこれを突破するようなら、まずは7200円台へと一段高へ。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年10月18日プラチナ価格は+5円、0.12%の小幅高で4日続伸。7月19日(4267)以来3ヵ月ぶり高値水準での推移。急騰後のNY金プラチナが週末に下げ渋ったことを受けて、週末に急騰した国内プラチナ価格も週明けには下げ渋り。先週末高値1062.9ドル付近を何度か試して超えられない週明けのNYプラチナは、1050ドル台前半へと反落の動きも。短期的にはやや行き過ぎの展開から、相応の調整局面形成も。9月安値(3536)からここまでの上昇幅の23.6%戻し(4025)から90日移動平均線(4017)辺りまでが目安、かつサポート候補にも。

日足・一目均衡表では1週間前の二役好転状態から、雲の上限(4067)も上抜けて三役好転。5月高値から9月安値の38.2%戻し(4000)を突き抜けて半値戻し(4143)を達成。上値トライ継続なら61.8%戻し(4286)が意識される可能性も。ただし、今年高値をつけた2月の急騰局面形成後には高値保ち合い後に急反落となっており、今回の急騰局面形成後にも一服感も漂い始め、遅行線が雲の下限にぶつかって急反落へ、といった展開への警戒感も。
※参考:金プラチナ国内価格10/18とチャート

2021年10月18日(月)時点の相場
国内金:7,082 円 10/18(月) ▼81(1.13%)
国内プラチナ:4,176 円 10/18(月) ▲5(0.12%)
NY金:1,768.3 ドル 10/15(金) ▼29.6(1.65%)
NYプラチナ:1,058.9 ドル 10/15(金) ▲6.6(0.63%)
ドル円:114.26 円 10/15(金) ▲0.58(0.51%)
→10/15(金)のその他主要マーケット指標

←鉱工業生産は予想外の2ヵ月連続減、前年比では5ヵ月続落 10/19(火)
→米小売売上高は2ヵ月連続で予想外の上振れ、円安も止まらず 10/16(土)
→生産者物価は鈍化の兆しも6ヵ月連続過去最高、CPI格差も最大 10/15(金)
→消費者物価CPIは13年、コアCPIは29年半ぶり高水準で高止まり 10/14(木)

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