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★金プラチナ短期相場観★

リッチモンド連銀製造業指数も10月は急回復、雇用も回復基調
更新日:2021年10月27日(水)
米主要地区連銀製造業景況感・雇用指数 2021年10月この日発表されたコンファレンスボードの10月消費者信頼感指数は108.0低度の予想に対して113.8。前月の109.8からも大幅上昇し、前月比では4ヵ月ぶりに上昇し、冷え込みつつあった消費センチメントが予想外に持ち直し、年末商戦に向けては明るい材料に。
9月の新築住宅販売件数も予想を上回る80万戸となって半年ぶりの高水準。前月比では+13.99%となって1年2ヵ月ぶりの大幅な伸び。価格高騰や材料不足などを背景に低調となっていた状態から脱し、本来の堅調な流れへと回帰の兆しにも。
米国の消費と住宅市場の回復基調を受けて、米株高とドル高の流れが一時急進、NY金は一時急落の展開に。

さらに、この日同時に発表された3つめの指標、10月のリッチモンド連銀製造業指数も市場予想の5.0を上回る12.0となり、3ヵ月ぶりの高水準。コロナショック時以来1年4ヵ月ぶり低水準となる-3.0へと落ち込んだ9月からは+15.0の急騰。1年4ヵ月ぶりの大幅な伸びで急回復。
前日に発表されたダラス連銀の製造業指数も9月の4.6から10月は14.6へと10ポイントの急回復となっており、いずれも減速に兆しには歯止めがかかった格好にも。
なお、その他の地区連銀製造業景況指数ではNY連銀とフィラデルフィア連銀も10月は9月と比較すると若干の低下も、比較的高水準を維持し、なんとか好調を維持する状態にも。

雇用指数では、リッチモンド連銀が続伸で27.0となって3ヵ月ぶり高水準。ダラス連銀は続伸で28.3となって半年ぶりの高水準。
NY連斬は17.1へと小幅反落も今年の上昇基調は維持する推移、フィラデルフィア連銀は30.7へと反発し、過去最高となった8月の32.6に次いで過去2番めの高水準。
米主要地区連銀の製造業においては、雇用情勢は回復基調を維持する堅調推移となっており、今後発表される重要な雇用指標の支援材料となるかもしれません。

NY金・日足チャート 2021/9/22 - 10/2626日のNY金相場は-13.4ドル、0.74%安となって3日ぶりの反落。前日NY午後の上限となった1810ドルが抵抗線となって失速、アジア時間序盤にこの水準がこの日の高値となって軟調推移の展開へ。ロンドン市場までに1800ドルの大台付近へと小幅に水準を切り下げながらも下げ渋り、NY朝には米長期金利上昇とドル高の流れ、さらには株高の流れにも押される形で急落、米9月新築住宅販売件数に10月消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数などがいずれも好結果となった直後には一時1780ドル台前半まで下落。NY午後にかけては1790ドル台半ばまで自律反発、引け後には200日移動平均線(1794.5)との攻防に。1800ドルの節目超えに伴う短期上値目標1820ドル近辺再トライには失敗、1810ドルが目先の抵抗水準となり、1780ドルがサポート候補、その下には1760ドルが重要なサポート。割れると1700ドル台前半から1700ドル付近までが意識される展開にも。上値再トライで1810ドル超へと抜け出すことができれば7-8-9月高値1830ドル台後半から1840ドル近辺までが上値目標に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/9/22 - 10/26NYプラチナは-30.9ドル、2.9%の大幅安で3日ぶりの反落。13日(1024.2)以来、2週間ぶりの安値。金に連れての軟調推移となった時間外には1060ドル台半ばから1050ドル台半ばへと水準を切り下げ、NY午前には金とパラジウムの急落にも追随、一時1020ドル割れへと40ドル弱の下落。直後の自律反発では1030ドル台を回復も、前日までの保ち合い下限1030ドル台半ばで上値を押さえられる形となって1030ドル台前半での小康状態。1060ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1080ドル再トライに失敗すると、反転する形で保ち合い下抜けの形となり、短期下値目標は1010ドル近辺まで。

ドル円・日足チャート 2021/9/22 - 10/26ドル円は42銭のドル高円安、0.37%の続伸で20日(114.34)以来、1週間ぶり高値となって114円台再浮上。日経平均の大幅高にも連れる形で東京朝の113円60銭台が安値となって堅調推移。リスク選好の円安主導で東京午後には前日高値圏113円90銭台、欧州時間に114円の大台を回復するとNY朝には一連の米経済指標の好結果を受けて114円30銭台まで一段高。しかし、上方向への節目となる114円40銭付近では上値も重く、NY終盤にかけては114円10銭台へと収束。日足レベルでは9日移動平均線(114.04)も再度上抜けて上値トライ再開の兆しのようにも見えるものの、失速感も漂う状態。本日以降の米耐久財受注、米7-9月期GDP速報、失業保険申請件数などの好結果、PCEデフレーターのインフレ高止まりなどの材料があれば再トライへも。40銭超へと抜け出せば2017年3月高値115円50銭近辺までが上値目標に。下値サポート113円半ばを割り込むようだと112円台前半までの調整余地拡大へも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/26終値とチャート

27日の国内金価格は-26円、0.36%安となって3日ぶりの反落。7160円台の節目上抜けに伴う短期上値目標7200円台到達による一服感がらの調整。上値余地も想定されたNY金が予想外に反落となったことでもう一段の上値トライとはならず。7210円台が目先の上限となり、上昇トレンド維持に向けては9日移動平均線(7137)が上昇してくる7140円台までがサポート候補。あらためて上限超えとなれば6月半ばの保ち合い水準7260円近辺までが短期上値目標。

プラチナ価格は-79円、1.88%の反落で14日(4008)以来、2週間ぶりの安値。失速感を振り切っての急反発で、4130円から4180円までの小幅保ち合い上方ブレイクはダマシに終わり、巻き戻しの流れとなって今度は保ち合い下限割れ。方向感喪失を示すレンジ拡大の逆三角保ち合いの様相にもなり、一段安の目安4040円程度までが下値警戒水準に。
※参考:金プラチナ国内価格10/27とチャート

2021年10月27日(水)時点の相場
国内金:7,188 円 10/27(水) ▼26(0.36%)
国内プラチナ:4,116 円 10/27(水) ▼79(1.88%)
NY金:1,793.4 ドル 10/26(火) ▼13.4(0.74%)
NYプラチナ:1,032.9 ドル 10/26(火) ▼30.9(2.90%)
ドル円:114.14 円 10/26(火) ▲0.42(0.37%)
→10/26(火)のその他主要マーケット指標

←長期金利1.6%割れでドル円114円割れ、円安ピークアウトへ? 10/28(木)
→ドイツ10月IFO景況感、建設業以外は減速基調継続 10/26(火)
→三角保合い上抜けの攻防続く金価格、抜け出せば7600円台も? 10/25(月)
→パウエル議長も方向転換、供給問題とインフレ懸念は来年も継続 10/23(土)

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