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パウエルFRB議長続投でドル高、NY金急落
更新日:2021年11月23日(火)
CMEフェドウォッチ 2022年12月FOMCでのFF金利予想 2021/11/22バイデン米大統領は次期FRB議長にパウエル現FRB議長を指名。ブレイナード理事は副議長へ昇格。
来年2月に任期切れとなるFRB議長人事を巡っては、最ハト派とも言われ、民主党左派の支持が強いブレイナード理事が昇格した場合には、現状よりもさらにハト派路線へと軌道修正も想定されましたが、コロナ対応も評価されての現状維持路線が選択された格好に。

ともあれ、市場には今後の金融政策見通しに対する不透明感も漂い始めていた状況でもあり、現状維持とともに不透明感払拭が好感された格好にも。
変化への警戒感というリスクが排除されたことで米株高とドル高の流れは急進、米長期金利も上昇し、下値警戒感もあったNY金は急落の展開へ。

また、続投のパウエルFRB議長と副議長に指名されたブレイナード理事がともに「高インフレが米国の経済と家計に甚大な影響」を及ぼしていると懸念を示したこともあり、CMEフェドウォッチでの2022年末時点でのFF金利予想は一段とタカ派寄りへ。
CPI上振れを受けて30%台へと急騰した(75-100)、3回の利上げ予想は小幅に上昇。30%近辺で推移していた(50-75)の2回利上げ予想はパウエル続投を受けて24%へと急低下。

パウエル議長続投とブレイナード副議長昇格指名、そして高インフレ警戒感を背景に、2022年利上げのメインシナリオも2回から3回へと昇格の兆しとなっています。

NY金・日足チャート 2021/10/19 - 11/2222日のNY金相場は-45.3ドル、2.45%の大幅安となって3日続落。11月4日(1793.5)以来、半月ぶりの安値。下げ幅としては8月6日(-45.8ドル、2.53%)以来、3ヵ月半ぶりで今年5番めの急落。高値保ち合い下限1850ドルの節目を先週末に割り込み、週明け時間外は下げ渋りながらも1850ドルが上限となって小幅保ち合い推移。しかし徐々に節目割れに伴う軟調な流れとなってNY朝には1840ドル近辺へ、その後パウエルFRB議長の続投が報じられるとドル高急進となってNY金は急落。保ち合い崩れに伴う短期下値目安1830ドル近辺を突き抜けて1820ドル近辺まで水準を切り下げ、NY午後にかけても流れは変わらず1810ドル割れへと一段安。目先のサポート候補としては90日移動平均線(1793.4)と200日移動平均線(1792.9)も重なる1790ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2021/10/19 - 11/22NYプラチナは-20.9ドル、2.02%安で5日続落。5日続落は8月以来、3ヵ月ぶりで今年2度め。水準としては10月12日(1011.7)以来、6週間ぶりの安値。先週末の1030ドル台から、週明け時間外は1040ドル台へと反発、しかし上値も重く1040ドルを挟んでの揉み合い推移となってNY市場へ。金の急落局面に引っ張られる形となって1020ドル近辺まで下落、いったんは下げ渋るもNY午後には1010ドル台へと一段安。200日移動平均線(1107.4)に上値を押さえられてスタートした急落局面は、90日移動平均線(1015.7)にサポートされてようやく下げ止まった可能性も。と同時に11月初旬の安値を更新し、若干ながら一段安への警戒感も。下値警戒水準としては10月安値939.1ドル近辺まで。

ドル円・日足チャート 2021/10/19 - 11/22ドル円は85銭のドル高円安、0.75%の反発。終値ベースでは先週高値をわずかに上回って今年高値を更新し、2017年3月13日(114.88)以来、4年8ヵ月ぶり高値も更新。週明け東京朝を113円90銭近辺まで下げてスタート後、すぐに114円台を回復すると114円20銭台までのレンジで小幅保ち合い推移の展開に。NY時間に入ってパウエルFRB議長続投が伝えられると安心感とともに米株高とドル高円安の流れが急進。114円10銭近辺から70銭台へと急騰後もジリジリと水準を切り上げる展開となってNY終盤には114円90銭台まで上昇。ただし、先週の今年最高値にはわずかに届かず、またしても115円手前で失速した格好にも。閑散状態の今朝の東京市場の時間帯は114円70銭台までわずかに軟調推移。目先は114円ちょうどから114円90銭までの小幅保ち合いレンジを形成し、114円90銭台から115円の壁を突破できれば、115円台後半までは上値を伸ばす展開にも。114円割れへと反落の場合には11月安値圏112円80銭近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/22終値とチャート

2021年11月23日(火)時点の相場
国内金:7,391 円 11/22(月) ▼67(0.90%)
国内プラチナ:4,100 円 11/22(月) ▼110(2.61%)
NY金:1,806.3 ドル 11/22(月) ▼45.3(2.45%)
NYプラチナ:1,015.1 ドル 11/22(月) ▼20.9(2.02%)
ドル円:114.87 円 11/22(月) ▲0.85(0.75%)
→11/22(月)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏PMI、サービス・総合は4ヵ月、製造業は5ヵ月ぶりに反発 11/24(水)
→国内金価格61.8%戻しの法則 11/22(月)
→4年8ヵ月ぶりのドル高円安、実質実効為替は6年3ヵ月ぶり円安 11/20(土)
→フィリー指数も予想外に好調、インフレ指標も高止まり 11/19(金)

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