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PCEインフレは31年ぶり、トリム平均でも13年ぶり高水準
更新日:2021年11月25日(木)
コアPCE・トリム平均PCE・メディアンPCE 2021年10月米個人消費支出(PCE)物価指数は10月に一段と加速。インフレは「高止まり」ではなく、まだ「加速中」であることが示された格好に。
その後発表された11月FOMC議事要旨での「高インフレ持続なら利上げ準備の為にテーパリングペースを調整すべき」との意見や、次期FRBの議長、副議長に内定のパウエル議長、ブレイナード理事が揃って高インフレへの警戒感を示したことを裏付ける結果にも。

商務省発表の10月PCEは前年比+5.05%。事前予想の+5.1%程度を若干下回ったものの、11ヵ月続伸で1990年11月(5.08)以来、30年11ヵ月ぶりの高水準。
食品とエネルギーを除くコアPCEは前年比+4.12%。+4.1%程度の予想にほぼ一致も、9月の+3.69%を大きく上回って続伸、1991年1月(4.15)以来、30年9ヵ月ぶりの高水準。
セクタ別では、商品価格が前年比+7.5%と9月の+6.1%から一段と上昇、サービス価格も9月の前年比+3.5%から10月は+3.7%へと上昇再開の兆し。エネルギー関連価格は9月までの6ヵ月連続+24%前後の異常水準から10月は+30.2%へとさらに一段高。

また、上下一定割合を除外して算出しているダラス連銀発表のトリム平均PCEは前年比+2.56%。8月に2%を超えてからは急騰局面を形成し始めた様子となり、2008年9月(2.57)以来、13年1ヵ月ぶりの高水準。
価格変動分布50%台のみで算出しているクリーブランド連銀発表のメディアンPCEでは、前年比+2.99%。5ヵ月続伸で2007年4月(3.17)以来、14年半ぶりの高水準。

もはや、一部の高インフレでは済まなくなってきているようです。

NY金・日足チャート 2021/10/21 - 11/2424日のNY金相場は5日ぶりの反発も+0.5ドル、0.03%の小幅高。1790ドル付近から1790ドル台半ばへとわずかに水準を切り上げて時間外は小幅保ち合い推移、ロンドン時間から米10年債利回り上昇とドル高の流れ再開に連れて戻り売りの展開へ。NY市場では新規失業保険申請件数が52年ぶり低水準へと急減したことなどを受けて一時1780ドル割れ、前日安値を下回って20日ぶり安値となる1777ドルまで下落、8月安値(1677.9)から11月高値(1879.5)までの半値戻し(1778.7)も達成。NY午後には1790ドル近辺まで自律反発も、NY引け後のFOMC議事要旨では「高インフレ継続ならテーパリング加速で利上げ準備」を複数名が支持したことが伝わり1780ドル台前半へと押し戻される場面も。急落局面一服から、反発方向へは1792ドル台に集中する90日、200日移動平均を突破できれば1800ドルラインとの攻防へ、利上げ前倒し観測が強まるようだと61.8%戻し(1754.9)近辺など1750ドル台までが一段安警戒水準に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/10/21 - 11/24NYプラチナは+11.1ドル、1.15%高となって7日ぶりの反発。前日安値956.5ドルからの反発基調を受け継いで、この日の時間外は970ドル近辺から980ドル台へと一段高でスタート。しかし、この勢いでつけた984.7ドルがこの日の高値となって980ドル前後の小幅保ち合いの展開へ。980ドル台半ばでは何度も上値を押さえられ、NY市場では一時965ドルまで下げたものの、これがこの日の安値となって970ドル台前半では下げ渋る形となり、9月安値(892.6)から11月高値(1113.1)までの61.8%戻し(976.8)を少し行き過ぎて下げ止まりの様相にも。地合い回復に向けては50%戻し(1002.9)となる大台回復が当面の課題、下方向へは960ドル割れなら9月末安値圏940ドル近辺までが一段安の目安にも。

ドル円・日足チャート 2021/10/21 - 11/24ドル円は30銭のドル高円安、0.26%高で3日続伸。2017年1月10日(115.77)以来、4年10ヵ月半ぶりのドル高円安水準。東京朝には前日高値をわずかに上回る115円20銭台まで上昇も、日経平均の軟調推移に連れる形で114円80銭台まで反落。欧州時間からドル高と米長期金利上昇の流れが再開すると115円台を回復、NY時間には失業保険申請件数の予想以上の好結果やインフレ高止まりを受けて115円20銭台を突破、NY午後にはFOMC議事要旨を受けて115円50銭台の高値をつけ、その後も115円30-40銭台での推移。114円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標115円台後半に向けた流れが進行、もう少しの上昇余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/24終値とチャート

25日の国内金価格は+14円、0.19%高で4日ぶりの小反発。3日間合計228円、1日平均76円、今年の平均騰落値幅39円のほぼ倍のペースで急落してきた直後の反発としては、今年平均の3分の1強とやや控えめ。反発の兆しも見られるNY金が1800ドルの大台を回復するようなら、7300円の大台回復の可能性も。ただし、NY金が1750ドル付近までの一段安へと向かうようなら11月安値圏7100円の大台ライン付近までが意識される展開にも。

プラチナ価格は+17円、0.43%高で6日ぶりの反発。5日合計336円、1日平均67.2円の急落ペースのほぼ4分の1、今年の平均騰落値幅57円の3割弱の小反発ながら、90日移動平均線(3980)にサポートされて下げ止まりの兆候にも。NYプラチナが1000ドルの大台回復できれば4050円近辺までもう一段の反発も、逆に940ドル近辺までの一段安の場合には3900円割れへ、3800円台半ばも意識されるような展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/25とチャート

2021年11月25日(木)時点の相場
国内金:7,269 円 11/25(木) ▲14(0.19%)
国内プラチナ:3,996 円 11/25(木) ▲17(0.43%)
NY金:1,784.3 ドル 11/24(水) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ:975.3 ドル 11/24(水) ▲11.1(1.15%)
ドル円:115.42 円 11/24(水) ▲0.30(0.26%)
→11/24(水)のその他主要マーケット指標

←世界のプラチナ需給-2021年第3四半期 11/26(金)
→ユーロ圏PMI、サービス・総合は4ヵ月、製造業は5ヵ月ぶりに反発 11/24(水)
→パウエルFRB議長続投でドル高、NY金急落 11/23(火)
→国内金価格61.8%戻しの法則 11/22(月)

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