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失業保険申請4週移動平均、コロナ前を維持して9週ぶり高水準
更新日:2022年01月28日(金)
新規失業保険申請件数/継続受給者数・4週移動平均 2022年1月22日までの週FOMCを経て、市場が3月利上げフェーズスタートを確信し、年5回分の利上げを織り込み始めた日。米労働省が発表した先週分の新規失業保険申請件数は26.0万件となって前週からは3万件の減少も、トレンドを示す4週移動平均では24.7万件となって4週連続の増加。9週ぶりの高水準となり、コロナ前の水準22万件を下回った6週間を経てコロナ前へと逆戻りとなった状態が2週連続。
前週の23.2万件からは1.5万件の増加となり、節目の22万件からの乖離幅は+1.2万件から+2.7万件へと拡大。

失業保険継続受給者数の4週移動平均は15日までの週で165.175万人。前週から1.075万人減となってコロナ前の水準170万件を下回る状態は2週連続。1973年8月18日までの週(164.675)以来、48年5ヵ月ぶりの低水準。節目の170万件からの下方乖離幅は前週の3.75万人から4.825万人へと拡大。
コロナ感染再拡大による影響と回復、季節調整の問題から最近の数値自体の歪みも指摘されるなか、失業保険申請件数も継続受給者数も、コロナ前の水準100%回復のボーダーライン近辺での揉み合い状態となってきた状態かもしれません。

ただ、パウエルFRB議長が前日「大半のFOMC参加者が「雇用最大化を達成」したと判断」と自信を見せたばかりの雇用指標のうちの一つは、リバウンド状態が進行し始めているようにも見えます。

NY金・日足チャート 2021/12/22 - 1/2727日のNY金相場は-34.7ドル、1.9%の大幅続落で1月6日(1789.2)以来、3週間ぶりの安値。下げ幅としてはその6日、FOMC議事要旨を受けて急落した日(-35.9ドル、1.97%)以来で今年2番め、今年の平均騰落値幅13.8ドルの2.5倍の急落。想定よりもタカ派傾斜したFOMC後に1820ドル近辺まで下げた状態からの時間外、1810ドル台では下げ渋る状態を経てロンドン時間からドル全面高となった流れを受けて軟調推移再開。NY午前には米第4四半期GDPが市場予想を上回る6.9%と好結果となったことを受けて1810ドルを割れると1800ドルの大台ライン近辺まで小幅に急落。1830ドルの節目割れに伴う調整目安1800ドルの大台付近に到達したことでいったんは反発、下げ渋る動きにもなったもののドル高に押される形でNY午後には大台割れ。安値では1790ドル台前半で下げ渋ってNY引け後には大台回復を試す動きも。90日移動平均線(1797.5)と200日移動平均線(1805.5)をまとまて下抜けて短中期上昇トレンドも腰折れ状態ながら、目先は短期下値目安到達後の一服状態にも。

NYプラチナ・日足チャート 2021/12/22 - 1/27NYプラチナは-24.1ドル、2.3%の大幅安となって3日ぶりの反落。下げ幅としては金と同様1月6日(-22.9ドル、4.11%)以来、3週間ぶりで今年2番めの急落。FOMC後の急落では1030ドル付近で下げ渋ったのは短時間で力尽き、アジア時間から軟調推移となって1020ドル近辺まで一段安。ロンドン時間には一時1030ドル台半ばまでの反発も、上値も重くNY朝には1020ドル割れ。しかし下方向への節目1020ドル割れでは下げ渋り、一時的には1010ドル台前半まで下げながらもNY引けにかけては揉み合いながら1020ドルを回復。今週前半と同様に下ヒゲを残しながら1020ドルの節目をなんとか維持した形となり、1050ドルまでのレンジで保ち合い継続の様相にも。

ドル円・日足チャート 2021/12/24 - 1/27ドル円は69銭のドル高円安、0.6%の続伸で1月7日(115.56)以来、20日ぶりのドル高円安水準。FOMC後のパウエルFRB議長会見を経て114円60銭台まで急騰していた状態から、114円70銭の節目に上値を押さえられ、東京午前の時間帯には株安に連れての円高圧力で114円40銭台まで下押し。しかし欧州時間からはあらためて早期利上げ観測などからドル高の流れが強まり、114円70銭の節目を突破して一段高。115円を回復するとNY朝には115円40銭台まで上昇、その後は115円10銭台までの調整を挟みながらもほぼ115円30銭台を維持してNY引け。目先はドル高優勢の流れがもう少しサポート材料になりそうで、114円70銭の節目上抜けに伴う短期上値目標116円台再トライへ、今年高値更新も視野に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/27終値とチャート

28日の国内金価格は-48円、0.65%の続落で今年安値となった1月7日(7280)以来、3週間ぶりの安値。FOMC直後の急落の流れは欧州時間以降に再開され、欧州・NY市場と一巡しての一段安。前日の9日移動平均線(7335)割れに続き、より重要な節目7320円を割り込んだことから下値トライへの流れが加速、1ヵ月半ぶりに21日移動平均線(7307)も下抜け。短期下値目安7260円程度まで、もう少しの下げ余地を残しながらもNY金が急落局面一服となれば下げ渋る展開にも。円安サポートが入れば今年安値更新回避となる可能性も。
週間ベースでは-67円、0.91%安となって7週ぶりの反落。

プラチナ価格は-19円、0.46%安で3日ぶりの反落。今年高値更新後の一段高余地を残しながらもFOMC後の株安と金の急落局面に巻き込まれる形となっての小幅調整。NYプラチナが節目水準を維持して下げ渋ることができれば円安サポートを受けて上値トライの展開にも。4130円台の今年高値更新へと向かえば、次の上値目標は4180円程度まで。強気のパーフェクトオーダーを完成して上昇の勢いを強める9日移動平均線(4056)が目先の下値サポート。
週間ベースでは+5円、0.12%の小幅続伸。
※参考:金プラチナ国内価格1/28とチャート

2022年01月28日(金)時点の相場
国内金:7,281 円 1/28(金) ▼48(0.65%)
国内プラチナ:4,114 円 1/28(金) ▼19(0.46%)
NY金:1,795.0 ドル 1/27(木) ▼34.7(1.90%)
NYプラチナ:1,021.8 ドル 1/27(木) ▼24.1(2.30%)
ドル円:115.36 円 1/27(木) ▲0.69(0.60%)
→1/27(木)のその他主要マーケット指標

←米雇用コスト指数下振れも、コアPCEは38年ぶり高インフレ 01/29(土)
→約束の利上げ示唆、毎回利上げも排除せず、QTも早期着手へ 01/27(木)
→ドイツIFOビジネス景況感は製造業が牽引、7ヵ月ぶりの反発 01/26(水)
→独仏逆転、ユーロ圏PMIはサービス業減速で11ヵ月ぶり低水準 01/25(火)

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