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製造業景況感指数6月は主要4地区連銀でマイナス圏入り
更新日:2022年06月29日(水)
米主要地区連銀製造業景況感指数 2022年6月コンファレンスボード発表の6月消費者信頼感指数は98.7。市場予想を下回って1年4ヵ月ぶりの低水準で100ポイント割れ。ミシガン大6月の過去最低ほどではないにしても、インフレ高止まりによる影響は拡大し、消費センチメントは急降下。
この日発表されたリッチモンド連銀製造業指数も6月は-19.0となって市場予想を大幅に下回り、2ヵ月連続マイナス圏で急低下。コロナ後最低となって2年1ヵ月ぶりの低水準。
直近のソフトデータは軒並み低調となり、コロナ後最低水準へと悪化する指標も続出。

米地区連銀の製造業景況感指数では、6月は主要4地区連銀がいずれもマイナス圏入り。
前日発表されたダラス連銀も6月は-17.1となってコロナ後最低、2年1ヵ月ぶりの低水準。5月の-7.3に続いて2ヵ月連続のマイナス圏。
ダラス連銀もリッチモンド連銀も、受注や出荷など主要構成指数も軒並み2年1ヵ月、ないし2ヵ月ぶりの低水準に落ち込み、半年先の見通しを示す期待指数もリッチモンド連銀では2年1ヵ月ぶりの低水準、ダラス連銀は2年2ヵ月ぶりの低水準。

月半ばに発表されたNY連銀も6月は-1.2。5月の-11.6からは反発も2ヵ月連続のマイナス圏。フィラデルフィア連銀も3ヵ月連続の低下となって6月は-3.3、2年1ヵ月ぶり低水準でマイナス圏入り。
NY連銀の期待指数は2年2ヵ月ぶりの低水準、フィラデルフィア連銀では14年4ヵ月ぶり低水準へと急低下となっていました。
節目の50超を維持し続けるISM製造業景況指数でも、そろそろ下押し圧力が強まることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2022/5/23 - 6/2828日のNY金相場は-3.6ドル、0.2%の続落。6月15日(1819.6)以来、2週間ぶり安値圏でのジリ安。時間外は1820ドル台半ばからロンドン市場にかけて1830ドルまで反発も上に行って来い、NY市場にかけてはドル高の流れに押されて1820ドル近辺まで軟調推移。この日の変動値幅11.8ドルは今年の平均29ドルの4割にとどまり、2月9日(11.6)以来4ヵ月半ぶりで今年2番めの小動き。ボラティリティ低下で月末月初にかけての変動幅拡大を示唆するような動きにも。NY引け後には1820ドル割れを試す動きもあり、下方リスクへの警戒感も。1810ドルの節目を割り込むようだと一段安の展開へ、5月安値圏1780ドル台までが当面の下値目安に。上方向には1850ドルの節目手前の20日移動平均線(1841.9)が抵抗線候補にも。

NYプラチナ・日足チャート 2022/5/23 - 6/28NYプラチナは+5.3ドル、0.59%高で5日ぶりの反発。短期下値目安900ドル前後に到達後、前日安値890ドル割れで底打ちを示唆する形にも。この日の時間外は900ドルラインでの攻防から、下げ渋って反発基調となったロンドン時間には910ドルトライ、NY朝には一段高となって920ドル超え。しかし一足先に軟調推移に転じていたNY金とパラジウムの下落に追随、それでもNY午後には910ドル割れでは下げ渋り、長めの上ヒゲを残しながらも陽線を確保。下げ止まりつつある9日移動平均線(920.7)が推移する920ドル近辺が反発に向けた目先の攻防ラインに。

ドル円・日足チャート 2022/5/25 - 6/28ドル円は70銭のドル高円安、0.52%高で3日続伸。6月22日(136.21)以来、1週間ぶりの高値。最近荒れやすい東京市場朝には135円40銭台から135円60銭付近まで上昇して前日高値を上抜けたところで失速、戻り売りの展開では135円10銭近辺まで急反落でこの日の安値。下げ渋って東京市場を終えると欧州時間には米10年債利回り上昇とともにドル高の流れが強まり、136円台再トライ。NY市場では3.2%台半ばで頭打ちとなった米10年債利回りの失速にも連れて高値は136円30銭台まで、下値も136円をほぼ維持する形でNY終盤にかけては小幅揉み合い推移。5日移動平均線(135.61)を上抜けて短期上昇トレンド再開の兆しも月末月初を控えて一服状態にも。PCEインフレの結果次第で高値更新となれば137円台から138円トライにも。1週間後の雇用統計の結果も踏まえて140円の節目近辺を目指す流れとなる可能性も。下方向へは134円80銭のサポートを割れると調整へ、6月半ばの押し目131円半ばまでが下値目安。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/28終値とチャート

29日の国内金価格は+24円、0.28%高で3日続伸。ゆるやかな上昇軌道を維持する9日移動平均線(8704)をわずかに上抜けて強気のパーフェクトオーダー再構成。しかし3日続伸でもその直前の急落分を取り戻せない、いわゆる下げ三法を繰り返す展開となり、反落を示唆する状態にも。ただし、現状は8650円台から8780円までの保ち合いレンジ半ばに位置し、保ち合いを形成する水準としては過去最高値圏。月末月初を迎えるタイミングでドル円一段高かNY金の保ち合い崩れで一段安か、いずれかに追随する展開にも。保ち合い上限8780円超なら最高値更新トライへ、8650円台の下限割れなら8600円割れへ。

プラチナ価格は+56円、1.30%の続伸。今年の上昇トレンドをここまでサポートしてきた90日移動平均線(4327)割れを3日にとどめ、今年の90日線割れ最長期間4日を更新することなく切り返しに成功。昨年12月安値から下値を切り上げてきた下値サポートラインをなんとか維持して中期トレンド転換も回避。しかし短期的には軟調局面継続中、4460円の節目上抜けできれば地合い好転へ、4500円台半ばを目指す流れにも。4310円割れなら4200円台半ばへと一段安で中期トレンド崩れにも。
※参考:金プラチナ国内価格6/29とチャート

2022年06月29日(水)時点の相場
国内金:8,709 円 6/29(水) ▲24(0.28%)
国内プラチナ:4,377 円 6/29(水) ▲56(1.30%)
NY金:1,821.2 ドル 6/28(火) ▼3.6(0.20%)
NYプラチナ:905.6 ドル 6/28(火) ▲5.3(0.59%)
ドル円:136.18 円 6/28(火) ▲0.70(0.52%)
→6/28(火)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏景況感6月は15ヵ月ぶり低水準、上昇わずか3カ国 06/30(木)
→実質実効為替レートは20年ぶりドル高、50年ぶり円安は一服 06/28(火)
→円安に支えられた2022年上半期の国内金・プラチナ価格 06/27(月)
→ミシガン大インフレ期待は下方修正、消費マインドは過去最低 06/25(土)

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