世界の金需要-2022年第2四半期
更新日:2022年07月31日(日)
ワールド・ゴールド・カウンシルが発表したレポートによると、2022年第2四半期の世界の金需要は948.4トン。前期比-291.8トン(-23.52%)の急減、前年比でも-83.4トン(-8.1%)となり、3四半期ぶりの低水準。
金消費需要減、とりわけ中国の需要減とETFの急減が影響。
<目的別需要>
■宝飾品:484.3トン※1年ぶり低水準。前期比-31.0トン(-6.0%)、前年比+28.1トン(6.2%)。シェア51.1%※2四半期ぶり高水準。
■産業用:78.4トン※7四半期ぶり低水準。前期比-2.4トン(-3.0%)、前年比-1.5トン(-1.8%)。シェア8.3%※3四半期ぶり高水準。
■投資:205.8トン※5四半期ぶり低水準。前期比-348.5トン(-62.9%)、前年比-80.3トン(-28.1%)。シェア21.7%※5四半期ぶり低水準。
■中央銀行:179.9トン※7四半期連続買い越し、4四半期ぶり高水準。前期比+90.2トン(+100.5%)、前年比-29.7トン(-14.2%)。シェア19.0%※4四半期ぶり高水準。
<投資需要・内訳>
■現物:244.5トン※7四半期ぶり低水準。前期比-37.1トン(-13.2%)、前年比-0.9トン(-0.4%)
■ETF:-38.8トン※2四半期ぶりの売り越し。前期は272.7トンの買い越し。
<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は728.9トン。前期比-68.1トン(-8.5%)、前年比+27.2トン(+3.9%)で4四半期ぶり低水準。全需要に対するシェアは76.9%で2四半期ぶり高水準。
★1位インド、2位中国。3四半期連続のトップ2入れ替わり。インドの宝飾品需要は140.3トン。過去最高となった2四半期前の265トンに次いで2020年以降では2番めの高水準。中国の宝飾品需要は103.5トンで8四半期ぶり低水準。現物投資需要はインドが30.4トンで4四半期ぶり低水準。中国は37.4トンで9四半期ぶり低水準。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは42.76%で9四半期ぶり低水準。
<世界の金消費大国>
世界の金消費需要の半分以上を占める上位3カ国では中国のみ減少。1位インドは170.7トンで前期比+26%、2位中国は140.9トンで前期比-37.9%、8四半期ぶり低水準。3位米国は66.9トンで+16%、2四半期ぶり高水準。
4位ドイツは10年半ぶり高水準となった前期から-11%で3四半期ぶり低水準、上位4ヵ国は4四半期連続。5位トルコは2ランクアップ、前期比-4%で2四半期ぶり低水準。6位UAEは3ランクアップ、前期比+5.4%で5年1四半期ぶり高水準。7位イランは1ランクダウン、-18.2%で4四半期ぶり低水準。8位ベトナムは3ランクダウン、-28.4%で2四半期ぶり低水準。9位サウジアラビアは2ランクアップ、+4%で3年3四半期ぶり高水準。10位サウジアラビアは3ランクアップ、+18.3%で5四半期ぶり高水準。
前期8位のロシアは12位へ、10位のスイスは11位へ。前期唯一売り越しだった日本は0.1トン、プラス転換も調査対象主要国で2四半期連続最下位。
<リサイクルと供給量>
リサイクルは291.1トンとなって前期比-10.0トン(-3.3%)、4四半期ぶりの低水準。鉱山産出量は911.75トンで前期比+59.1トン(+6.9%)。総供給量は1192.7トンとなり、前期比+28.9トン(+2.5%)で2四半期ぶり高水準。
<需給バランス>
需給バランスは+244.4トン、2四半期ぶりの供給余剰。
2022年07月31日(日)時点の相場
国内金:8,298 円 7/29(金)
▼31(
0.37%)
国内プラチナ:4,147 円 7/29(金)
▼44(
1.05%)
NY金:1,781.8 ドル 7/29(金)
▲12.6(
0.71%)
NYプラチナ:889.8 ドル 7/29(金)
▲13.0(
1.48%)
ドル円:133.23 円 7/29(金)
▼0.98(
0.73%)
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