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ドイツの生産者物価指数、7月PPIは前年比+37.2%
更新日:2022年08月20日(土)
ドイツ・生産者物価指数PPI×CPIとの差 2022年7月日本の消費者物価指数、CPIは7月に前年比+2.6%。日銀の目標2%を4ヵ月連続で上回り、2014年10月(+2.9)以来、7年9ヵ月ぶりの高水準。
米国の消費者物価指数は2021年3月以降、1年5ヵ月連続で2%を上回り、7月CPIは前年比+8.52%。6月には9.06%となって40年7ヵ月ぶり高水準を記録して一服、という状態。
欧州でも高インフレは続き、ドイツの消費者物価指数は7月に前年比+7.54%。2021年5月以降、1年3ヵ月連続で2%を上回り、5月には前年比+7.91%まで上昇して一服状態。

この日発表されたドイツの生産者物価指数、7月PPIは前年比+37.2%。昨年7月に前年比+10%を超えると12月には+20%超、今年3月以降は5ヵ月連続の+30%超。ピークアウトの兆しにも見えた6月の前年比+32.7%から急上昇した7月の伸び率は過去最大。

米国ではPPIの伸び率もピークアウトの兆しとなり、結果的にPPIとCPIとの格差も昨年夏から今年3月までの3%台がピークとなり、7月には1%台まで急縮小。
これに対してドイツのPPIとCPIの格差は拡大基調が止まらず、その差は昨年9月に10%を超え、今年1月には20%超、7月時点では29.7%。
エネルギー価格急騰の影響は大きく、ロシアの天然ガス供給制限に加えて熱波と雨不足によるライン川の水位低下も。代替電源となる石炭火力発電への石炭輸送などにも影響が出始めている模様。
CPIの高止まり要因の一部となるPPIの高騰はドイツ経済の足枷となり、ドル高ユーロ安基調のサポート要因の一つとなる状態も続きます。

NY金・日足チャート 2022/7/18 - 8/1919日のNY金相場は-8.3ドル、0.47%安となって5日続落。7月27日(1719.1)以来3週間ぶり安値水準での一段安。5日続落は7月初旬以来で今年3度め。20日移動平均線(1780.6)を割り込んでからも軟調な展開は変わらず、時間外序盤の1770ドル台前半がこの日の高値となり、ロンドン市場で1760ドル台へ、NY市場ではリッチモンド連銀バーキン総裁のリセッション・リスクを承知の上で断固「インフレ抑制の決意」発言などを受けて米10年債利回りが1ヵ月ぶりに3%付近まで上昇してドル高の流れも強まり、一時1760ドル割れを試す場面も。その後も上値は重くNY引け後も1760ドル近辺。短期下値目安1780ドル近辺到達後も下げ止まらず、7月安値(1678.4)から8月高値(1824.6)までの38.2%戻し(1768.8)達成でも下げ止まらず。FRB高官たちのタカ派誘導作戦とドル高の流れがもう一段続くようなら61.8%戻し(1734.2)も、行き過ぎ警戒水準として1730ドル近辺までが意識される可能性も。
週間ベースでは-52.5ドル、2.9%安となって5週ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2022/7/18 - 8/19NYプラチナは-16.9ドル、1.87%安で5日続落。7月28日(876.8)以来、3週間ぶりの安値。5日続落は6月以来2ヵ月ぶりで今年4度め。前日NY市場でほぼ1ヵ月ぶりに割り込んだ20日移動平均線(911.8)には触れることもなく、910ドル手前から軟調推移。930ドル割れに伴う短期下値目安900ドル近辺をロンドン序盤に突き抜けるとNY市場では890ドル割れへと一段安。金の軟調推移に連れて下値サポート候補880ドル近辺にも到達し、なんとか下げ渋ってNY引け後には880ドル台後半へと自律反発。比較的重要なサポート水準880ドルを維持できなくなるようなら今年安値、7月安値を大底として形成した逆三尊の両サイドの安値水準830ドル近辺までを目指す流れへ。
週間ベースでは-71.4ドル、7.44%安で5週ぶりの反落。昨年11月22日からの週(-81.7ドル、7.89%)以来、9ヵ月ぶりの急落。

ドル円・日足チャート 2022/7/18 - 8/19ドル円は100銭のドル高円安、0.74%高で4日続伸。7月26日(136.96)以来、約4週間ぶり高値水準に。FRB高官のタカ派発言などを背景に米長期金利上昇とドル高円安再加速の流れが続き、この日も堅調推移。東京朝の135円70銭台が安値となり、午前中に136円30銭台へと水準を切り上げると欧州時間には136円80銭台へと一段高。NY市場では137円台回復トライ、高値では137円20銭台まで上昇。135円20銭の節目上抜けに伴う短期上値目標137円台回復達成後の一服感からNY午後には137円台を維持し切れず、136円80銭台で小康状態に。短期的には上値トライ一服感もあるものの、次週ジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演に向けてタカ派ムードがさらに強まるようだと多少行き過ぎの展開にも。そうなれば7月高値圏138円台後半まで上値を伸ばす可能性も。
週間ベースでは+3円39銭、2.54%の反発。3円超のドル高円安は6月以来、2ヵ月ぶりで今年3番めの大幅上昇。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/19終値とチャート

2022年08月20日(土)時点の相場
国内金:8,409 円 8/19(金) ▲35(0.42%)
国内プラチナ:4,299 円 8/19(金) ▼42(0.97%)
NY金:1,762.9 ドル 8/19(金) ▼8.3(0.47%)
NYプラチナ:888.0 ドル 8/19(金) ▼16.9(1.87%)
ドル円:136.88 円 8/19(金) ▲1.00(0.74%)
→8/19(金)のその他主要マーケット指標

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