中長期的には強気相場維持の国内金価格、短期的には失速
更新日:2022年09月05日(月)
国内金価格の主な節目・サポート候補としては、
月足一目均衡表=三役好転、最も近いサポートは転換線(8052)
週足一目均衡表=三役好転、ただし基準線(8424)が転換線(8345)を上抜け。雲の上限(7652)、下限(7374)、26週前の高値(8131)、52週移動平均線(7850)
日足一目=二役好転、転換線(8406)、基準線(8345)、雲の上限(8520)、下限(8400)、26日前の価格(8329)、90日移動平均線(8443)
足下では6月高値から上値を切り下げてきた抵抗線を上抜けた形にはなっているものの、週足では遅行線がまもなく、価格ラインの過去最高値に向けた急騰局面にぶつかることになり、跳ね上がるか、下に潜り込むか、価格変動が生じやすいタイミングに。FOMCの前後のタイミングに要注意ということにも。今年1月安値から4月高値までの38.2%戻し(8243)が引き続き重要な下値サポート。
NY金は先週末水準1720ドル近辺での揉み合いで週明け時間外をスタートし、為替は週末の1ドル=140円20銭近辺から東京朝には140円40銭台まで上値トライ後に失速、140円20銭割れへと売り買い交錯。
5日の国内金価格は+81円、0.97%高で4営業日ぶりの反発。8月30日(8463)以来の高値。8420円の節目割れに伴う短期下値目安8360円程度に先週、しっかり到達した後の切り返し。雇用統計で潮目が変わった可能性もあり、8410円で揉み合いながらもわずかに上昇基調の9-21日移動平均線を上抜け、ゆるやかに下降する90日移動平均線(8443)との攻防へ。これを突破できれば8月末高値8460円台の節目との攻防へ、これも上抜けると一段高の展開へ。8月高値(8521)を超えて8540円程度までが短期上値目標にも。
国内プラチナ価格の主な節目・サポート候補、
月足一目=二役好転、転換線(4262)を下回り、基準線(3947)を上回って一役は揉み合い。
週足一目=三役逆転、基準線(4367)、転換線(4257)、雲の上限(4183)、下限(4143)、26週前安値(4099)、52週移動平均線(4142)
日足一目=三役逆転、基準線(4257)、転換線(4125)、雲の上限(4376)、下限(4213)、26日前の価格(4191)、90日移動平均線(4278)
週足・遅行線は価格急騰局面にぶつかって下方向へと潜り込んでしまった状態。これに伴い、コロナショックでつけた2020年3月安値を起点に下値を切上げてきた中長期サポートラインを割り込み、三角保合い下放れの状態。中期的にはその2020年3月安値から2021年3月高値までの38.2%戻し(3890)が重要なサポート候補。
NYプラチナは週明け時間外に820ドル手前で小幅に上下動、国内プラチナ価格は+35円、0.86%高で4日ぶりの反発。先週4110円の節目割れに伴う短期下値目安、7月安値(4070)近辺に到達し、4052円まで下げてRSIが16.3まで低下したところからの切り返し。8月31日(4095)以来の高値水準を回復も、90日移動平均線(4278)、21日線(4249)、9日線(4123)が上から降順に並ぶ弱気パーフェクトオーダー状態が継続。地合い回復に向けては9日線上抜けは必須、さらに4140円台の節目を上抜けることができれば4200円の大台回復も視野に。下方向へは4050円のサポートを割れると一段安、4000円の大台ライン近辺までが短期下値目安に。
※参考:
金プラチナ国内価格9/5とチャート
2022年09月05日(月)時点の相場
国内金:8,429 円 9/5(月)
▲81(
0.97%)
国内プラチナ:4,087 円 9/5(月)
▲35(
0.86%)
NY金:1,722.6 ドル 9/2(金)
▲13.3(
0.78%)
NYプラチナ:818.3 ドル 9/2(金)
▲12.8(
1.59%)
ドル円:140.23 円 9/2(金)
▲0.03(
0.02%)
9/2(金)のその他主要マーケット指標
世界のプラチナ需給-2022年第2四半期 09/06(火)雇用統計は適度に好調維持、140円と0.75%利上げ予想も維持 09/03(土)米製造業は想定外の底堅さ、1ドル=140円は想定外の早期到達 09/02(金)ADP雇用改訂値もコロナ前の雇用を回復、伸びは急減速 09/01(木)
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