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ミシガン大9月インフレ期待低下、9月の1%利上げ確率も低下
更新日:2022年09月17日(土)
ミシガン大・5年先インフレ期待 2022年9月ミシガン大学消費者信頼感指数の9月速報値は59.5。市場予想の60.0を下回るも8月の58.2からは上昇し、過去最低となった6月の50.0からは3ヵ月続伸で5ヵ月ぶりの高水準。現況指数は58.9でこれも3ヵ月続伸で4ヵ月ぶり高水準。期待指数は59.9、続伸で5ヵ月ぶり高水準。消費マインドは最悪期を抜け出しての回復基調が継続し、スタグフレーション懸念は緩和。

より注目度が高まるインフレ期待は1年先が4.6%。8月の4.8%を下回って3ヵ月連続の低下で1年ぶりの低水準。5年先は2.8%。8月の2.9%からは予想外に低下、10年超ぶりの高水準となった1月と6月の3.1%を0.3ポイント下回り、昨年7月以来1年2ヵ月ぶりの低水準。3ヵ月平均でも2.9%となって今年最低。
インフレ期待の低下により9月FOMCでの1%利上げ確率も低下。週半ば、CPI発表後の30%台から週末には23%まで低下し、今回のメインシナリオは0.75%の利上げでFF金利は3.00-3.25%へ。

ガソリン価格の低下がインフレ期待を押し下げた格好ながら、家賃や食品の高止まりは続き、先行き見通しにおいては不確実性が急騰している模様。
インフレの不確実性を示す指標では、短期インフレの不確実性は1982年以来、40年ぶり高水準となる9ポイント台へと急騰。長期インフレの不確実性は前月の3.9から9月には4.5へと急騰。1年前の3.4を大きく上回る水準での乱高下状態での高止まり。

インフレ期待値どおりでもFRBの目標水準を大きく上回る水準での鈍化傾向予想ながら、それ自体への不確実性が高まる状況となっているようです。
高騰し過ぎたインフレの収束見通しを立てるのは、現時点では非常に難しい状況といえそうです。

NY金・日足チャート 2022/8/12 - 9/1616日のNY金相場は+6.2ドル、0.37%高で4日ぶりの反発。中期的な重要水準1670ドル台で下げ渋る状態が続き、ロンドン市場では米10年債利回り上昇とドル高ユーロ安の流れに連れて1670ドル割れ、安値では一時1660ドル付近まで下落。2020年4月6日安値(1638.2)以来、2年5ヵ月ぶり安値をつけた後はNY市場にかけて反発。9月のミシガン大消費者信頼感指数とインフレ期待の結果を受け、米10年債利回りとドル高の巻き戻しに連れてユーロドルとともに上昇すると1690ドル付近まで急騰、NY引け後も1680ドル台半ばを維持。中期的な大底1670ドル割れを一時的に留める可能性を残しながらも反発もまだ限定的。FOMC通過までは下値警戒感継続も、短期的な下値警戒水準としては1650ドル程度まで。地合い回復に向けては8月高値(1824.6)から9月安値(1661.9)までの23.6%戻し(1700.3)、大台回復がポイントに。
週間ベースでは-45.1ドル、2.61%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/12 - 9/16NYプラチナは-2.7ドル、0.3%の小幅続落。900ドル近辺での小幅保ち合い推移から、ロンドン市場にかけてはユーロドルとNY金の下落に連れると880ドル台へと急落。保ち合い下限880ドル近辺では下げ渋り、NY市場ではミシガン大の指標結果を受けてのユーロドルと金の反発基調に追髄。NY午後には900ドルの大台を回復も保ち合い上限900ドル台、905ドル近辺では上げ渋り。小さな上ヒゲ十字線の翌日は下へ行って来いとなって下ヒゲ十字線、保ち合いレンジ上下限の堅さを確認する格好にも。8月高値(974.6)と9月安値(796.8)の61.8%戻し(906.7)も重なる保ち合い上限を突破できれば一段高の展開で76.4%戻し(932.6)、930ドル近辺までが短期上値目標。下限割れなら巻き戻しの展開で38.2%戻し(864.7)から860ドル近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+24.1ドル、2.75%の続伸。

ドル円・日足チャート 2022/8/15 - 9/16ドル円は52銭のドル安円高、0.36%の反落。前日に続いて東京朝には売り圧力が強まり、143円40銭近辺から142円80銭台まで急落。前日安値付近で下げ渋ると午前のうちに元の水準を回復し、東京市場終了直後には143円70銭付近まで上昇。前日高値にあとわずかのところで上げ渋ると欧州・NY時間にかけては軟調推移。143円ライン付近では下げ渋るも、ミシガン大消費者信頼感指数の結果を受けて下押し圧力が強まると143円割れ、それでも東京朝の安値を下回らず、142円80銭台で下げ渋り。引き続き高値保ち合い状態でFOMCで待ちへ、142円60銭の下限割れなら調整幅拡大へ、140円近辺までが下値目安に。144円60銭超へと上方ブレイクなら24年前の高値更新トライ、147円60銭台を目指す流れへ。
週間ベースでは+32銭、0.22%高で5週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/16終値とチャート

2022年09月17日(土)時点の相場
国内金:8,377 円 9/16(金) ▼154(1.81%)
国内プラチナ:4,476 円 9/16(金) ▼20(0.44%)
NY金:1,683.5 ドル 9/16(金) ▲6.2(0.37%)
NYプラチナ:901.0 ドル 9/16(金) ▼2.7(0.30%)
ドル円:142.96 円 9/16(金) ▼0.52(0.36%)
→9/16(金)のその他主要マーケット指標

←NAHB住宅市場指数は9ヵ月続落、2ヵ月連続節目50割れ 09/20(火)
→小売売上高は前年比+10%超、消費堅調で大幅利上げを正当化 09/16(金)
→PPIは鈍化傾向、ドル高止まりも円安牽制に円安は鈍化 09/15(木)
→米8月CPIは予想ほど鈍化せず、コアCPI再加速でドル円急加速 09/14(水)

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