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24年ぶりの円買い介入、ドル円は24年ぶり高値から5円超急落
更新日:2022年09月23日(金)
日米金利差とドル円 2022年9月22日24年ぶりの円買いドル売り介入は国内3連休前の東京市場終了直後、欧州勢参入前の間隙を縫うように、意表を突くタイミングで敢行されました。
為替介入自体が11年ぶりで、ドル買い円売り介入ならまだしも、ドル売り円買い介入では原資に限りがあり、市場も拡大した現状ではその効果も限定的。さらに米国の現状とその関係性を踏まえると現実的ではないとの見方が大勢となっていたなかで、勇気ある行動に踏み切った関係者は称賛に値するのではないかとも思われます。

値動きとしては、1ドル=145円90銭辺りまで上昇したタイミングで発動され、わずか40分後には140円60銭台まで急落。その後は143円30銭台まで反発し、4時間後には安値を更新して140円30銭台まで下落。
結果的に最大下落幅は5円55銭。1日の変動値幅としては、コロナショック時の3.90円、2016年11月の米大統領選の日4.70円などを上回り、英国がEU離脱を決めた国民投票の日、2016年6月24日の7.65円に次いで6年ぶりの大幅変動。
ちなみに、最後の円売り介入が行われた2011年10月31日の変動値幅は3.98円。ただし当時の水準は70円台、変動率では5.26%となり、今回の変動率3.86%を上回る大幅変動となっていました。

調整幅として見ると、安値では8月安値(130.39)から9月高値(145.90)までの38.2%戻し(139.98)付近まで下落した格好。高値保合い状態から調整もそこそこに上値再トライへと動き出したタイミングでの発動により、適度な調整となった格好にも。
前回の調整局面では、5月安値(126.36)から7月高値(139.39)までの上昇に対して61.8%戻し(131.34)を達成し、130.39円まで下落していました。

今回ももう少し調整幅拡大となれば、半値戻し(138.15)や61.8%戻し(136.31)などが意識される可能性もありそうですが、連動性の高い米10年債利回り、もしくは日米金利差の推移との逆行状態は、そう長くは続かない可能性のほうが高いかもしれません。

NY金・日足チャート 2022/8/18 - 9/2222日のNY金相場は+5.4ドル、0.32%の続伸で9月16日(1683.5)以来、1週間ぶりの高値。FOMC後の乱高下でつけた高値1690ドル台後半からの急落局面はこの日のアジア時間まで続いて1670ドル割れ、1660ドル台半ばでは下げ渋る形となり、ロンドン序盤でつけた安値も1663ドルまでで前日安値を下回らず。ドル高の巻き戻しにも連れて1680ドル台へと反発するとNY市場では一時1690ドル台へと一段高も前日高値には届かず、1680ドル近辺まで戻して小康状態に。1650ドル台までの下値余地に対しては1660ドルを割れずに切り返す形となり、目先は1670ドルから1680ドル台までの小幅レンジで安値保合いを形成。2日連続十字線に近い足形を残して反発か、一段安か、中期重要水準1670ドル台維持をかけた攻防継続へ。上抜けできれば反発への兆しとなって1700ドルの大台回復へ、20日移動平均線(1714.4)近辺、1710ドル程度までが短期上値目標。下抜けの場合には中期トレンド崩れも意識される状態での一段安へ、1640ドル程度までが短期下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/18 - 9/22NYプラチナは-10.0ドル、1.09%の続落で9月16日(901.0)以来、1週間ぶりの安値。一定の反発局面をこなして上昇一服状態となった前日の流れを受け継ぎ、この日の時間外も910ドル近辺から軟調推移。ロンドン序盤に一時900ドルの大台割れも890ドル台半ばで切り返すと、NY市場では910ドル台後半まで反発し、NY午後には900ドル台半ばで小康状態に。結果的に90日移動平均線(904.5)にもサポートされる形となり、9月安値(796.8)から高値(943.5)までの38.2%戻し(887.5)手前まで下げて23.6%戻し(908.9)付近で落ち着き始めたような状態に。目先、920ドル台後半へと抜け出すことができれば上値再トライ、940ドル台へと水準を切り上げるような展開にも。下方向へは90日線を維持できなくなれば38.2%戻し近辺までしっかり再調整も。

ドル円・日足チャート 2022/8/19 - 9/22ドル円は166銭のドル安円高、1.15%安となって4日ぶりの反落。FOMC明けの東京市場は介入前から荒っぽい値動きに、日銀の現状維持を予想する向きが優勢となって144円台半ばまで水準を切り上げた正午前には日銀会合結果を受けて145円30銭台まで急騰。24年ぶりドル高円安水準を更新した後は、高値警戒感から143円50銭近辺まで、2円弱の急落も一時的となってその後もジリ高推移。東京市場終了後、欧州序盤に145円90銭近辺まで上昇したところで円買い介入。急落後の乱高下で140円30銭台の安値をつけた後、NY午後には142円40銭近辺に収束。今朝の東京時間には再び142円割れを試す場面も。144円60銭の節目突破に伴う上値目標147円60銭台を目指す流れは為替介入によって捻じ曲げられ、142円90銭の節目割れへと押し戻された状態に。しばらくは再介入への警戒感もあり、上値の重い展開にも。下値再トライとなれば、8月安値と9月高値(145.90)の38.2%戻し(139.98)から7月高値(139.39)近辺、139円台半ば辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/22終値とチャート

2022年09月23日(金)時点の相場
国内金:8,432 円 9/22(木) ▲29(0.35%)
国内プラチナ:4,518 円 9/22(木) ▼85(1.85%)
NY金:1,681.1 ドル 9/22(木) ▲5.4(0.32%)
NYプラチナ:906.0 ドル 9/22(木) ▼10.0(1.09%)
ドル円:142.39 円 9/22(木) ▼1.66(1.15%)
→9/22(木)のその他主要マーケット指標

←円安・ユーロ安にポンドも急落、ドル独歩高で金も急落 09/24(土)
→3会合連続0.75%利上げに追加利上げ示唆も想定内、市場は乱高下 09/22(木)
→年末4.375、ターミナルレート=23年3月4.625、23年末=4.125%へ 09/21(水)
→NAHB住宅市場指数は9ヵ月続落、2ヵ月連続節目50割れ 09/20(火)

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