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フィラデルフィア連銀製造業景況指数、11月は予想外の急低下
更新日:2022年11月18日(金)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数+期待指数 2022年11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、11月は-6.0程度の事前予想に対して-19.4。予想外の急低下となって10月からは-10.7ポイントの急落で2020年5月(-43.1)以来、コロナショック以来、2年半ぶりの低水準。直近3ヵ月はマイナス圏推移となり、6ヵ月のうち5ヵ月がマイナス。6ヵ月移動平均では-7.9となり、2020年5月(-9.4)に迫る低水準となり、リーマンショック後では2番めの低水準。

構成指数では新規受注が-16.2となって6ヵ月連続マイナス圏推移。出荷は7.0で3ヵ月続落、2年半ぶりの低水準。雇用は7.1で10月の28.5から急低下、2年5ヵ月ぶり低水準に。
向こう半年の見通しを示す期待指数は-7.1となり、10月の-14.9からは反発も6ヵ月連続のマイナス圏推移。期待指数がマイナス圏推移となるのはリーマンショック以来。今回のマイナス圏推移で最低となった7月の-18.6は42年7ヵ月ぶりの低水準。
NY連銀では総合指数こそ4ヵ月ぶりにプラス圏を回復したものの、期待指数は同様にマイナス圏へと落ち込んでおり、地区連銀製造業景況感としては先行き不透明感が高まる状況。

セントルイス連銀ブラード総裁はこの日、これまで利上げでは実際のインフレに「限定的な効果」しかもたらしていない可能性を指摘、「十分抑制的」な政策にする為には「最低でも5.00-5.25%まで利上げ」すべきとの発言。
やや楽観的に傾斜し過ぎた市場の流れを牽制するような発言を、警戒するような指標結果にもなったようです。

NY金・日足チャート 2022/10/14 - 11/1717日のNY金相場は-12.8ドル、0.72%安で3日続落。11月10日(1753.7)以来、1週間ぶりの安値。11月前半の急騰一服後の高止まり水準、1770ドル台後半がこの日の高値となって調整局面形成。アジア時間に1760ドル台半ばまで下げ、ロンドン市場では1770ドル台へと反発後に戻り売り、NY朝には1750ドル台半ばまで下落。セントルイス連銀ブラード総裁のタカ派発言などもあり、米10年債利回り上昇とドル高基調が下押し圧力に。NY引けにかけては1760ドル台を回復。調整目安、11月安値(1618.3)から高値(1791.8)の23.6%戻し(1750.9)近辺にほぼ到達した状態も、過熱感は依然高止まり。もう少しの下げ幅、もしくは時間で追加調整余地も。38.2%戻し(1725.5)から90日移動平均線(1717.1)辺り、1720ドル近辺が一段安の場合のサポート候補。意外と早めに当面の上限1780ドルを上抜けた場合には1800ドルの大台近辺までが短期上値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/10/14 - 11/17NYプラチナは-24.7ドル、2.43%安となって5日続落。11月7日(989.4)以来、10日ぶりの安値。5日続落は9月以来、2ヵ月ぶりで今年7度め。アジア時間には1010ドル割れで反発、しかし1020ドル手前で上げ渋って戻り売り。ロンドン・NY朝にかけて1000ドルの大台を割れると下値サポート990ドル台での攻防を経てNY午後にはこれも下抜け、安値では980ドル台半ばまで下落。下値サポート割れに伴う短期下値目安は20日移動平均線(976.4)割れへ、9月安値(796.8)から11月高値(1074.1)までの38.2%戻し(968.2)近辺、970ドル辺りまで。

ドル円・日足チャート 2022/10/14 - 11/17ドル円は63銭のドル高円安、0.45%の続伸。東京時間には139円台前半を中心に保ち合い推移、欧州時間には一時139円割れも138円80銭台まで、前日安値を下回らずに切り返すとNY朝には140円の抵抗水準を突破。セントルイス連銀ブラード総裁のタカ派発言が材料視され、米10年債利回り上昇とともに堅調推移、一段高となったNY時間には140円70銭台まで上昇。NY終盤にかけては140円20銭近辺まで下押しも、140円ラインはなんとか維持。急落後の安値保ち合いからは上抜けの兆しとなり、このまま140円超を維持できればもう一段の反発へと向かう可能性。90日移動平均線(141.41)が抵抗線とならなければ11日の戻り高値、142円台前半までが短期上値目標に。下方向へは139円台前半が当面の下値サポート、これを割れると一段安へ、8月末の押し目水準136円台前半辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/17終値とチャート

18日の国内金価格は-1円、0.01%の小幅安で3日続落。9日線(8685)割れでパーフェクトオーダー崩れとなってもほぼ横ばい推移で下げ渋り、高値保ち合いを維持して上下両睨みの状態に。NY金の急騰からの調整、ドル円の急落から下げ渋って反発への兆し、とのせめぎ合い。局面的にはNY金の調整一服とドル円の反発余地にサポートされる可能性も、ハト派に傾斜し過ぎた市場の思惑のFRBによる軌道修正が強過ぎるとNY金の一段安も。8720円の節目上抜けなら8800円付近まで、8630円割れなら8570円近辺までが短期目安に。
週間ベースでは-29円、0.33%の反落。

プラチナ価格は-56円、1.15%安で5日続落。11月4日(4744)以来、2週間ぶりの安値。5日続落は8月以来、3ヵ月ぶりで今年3度め。4990円の節目割れに伴う短期下値目安4930円程度到達後も下げ止まらず、21日移動平均線(4865)も下抜け、9月安値(4052)から11月高値(5076)までの23.6%戻し(4834)でも下げ止まらず。8月高値(4462)と9月安値(4052)起点の斜行三角保合い上抜けからの急反落で今度は下抜け。短期的には一服感も、短中期的には38.2%戻し(4685)辺りまでが次の下値目安候補にも。
週間ベースでは-262円、5.16%の大幅反落。下落率では4月25日からの週(-228円、5.27%)以来7ヵ月ぶり、下げ幅では昨年11月29日からの週(-276円、6.91%)以来1年ぶりの急落。
※参考:金プラチナ国内価格11/18とチャート

2022年11月18日(金)時点の相場
国内金:8,676 円 11/18(金) ▼1(0.01%)
国内プラチナ:4,814 円 11/18(金) ▼56(1.15%)
NY金:1,763.0 ドル 11/17(木) ▼12.8(0.72%)
NYプラチナ:991.5 ドル 11/17(木) ▼24.7(2.43%)
ドル円:140.19 円 11/17(木) ▲0.63(0.45%)
→11/17(木)のその他主要マーケット指標

←米住宅市場の低迷続く、中古住宅販売は9ヵ月連続減 11/19(土)
→コロナ後に明暗分かれる米中小売売上高 11/17(木)
→PPIも10月は予想以上に鈍化、一時ドル急落、NY金は急騰 11/16(水)
→インフレ鈍化の10月、インフレ期待は再上昇 11/15(火)

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