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世界のプラチナ需給-2022年第3四半期
更新日:2022年11月23日(水)
世界のプラチナ需給・鉱山産出量 2022年第3四半期WPIC(World Platinum Investment Council)発表のプラチナ需給レポートによれば、2022年第3四半期のプラチナ総需要は46.2トン。前期比-9.2%、前年同期比では+12.1%となって1年ぶりの低水準。投資需要が5四半期連続売り越しとなり、マイナス幅も拡大。
総供給量は54.4トンで前期比-11.1%、前年同期比-11.7%。需給バランスは8.2トンの供給余剰。余剰量は前期の+10.3トンからは縮小、7四半期連続の供給余剰。
※2022年通年見通しでは、総供給量が227.2トンで10.3%減、総需要は202.2トンで7.0%減、25.0トンの供給余剰見込み。2021年の35.7トンに続いて2年連続の供給余剰見込み。
地上在庫は2022年には137.7トン、2年連続の増加で2013年以降の最大を更新見込み。
※2023年見通しは総供給量232.2トン(+2.2%)、総需要241.7トン(+19.5%)、9.5トンの供給不足見込み。

<供給>
■鉱山産出量:43.6トン 前期比-8.4%、前年比-10.8%で2四半期ぶり低水準。うち南アフリカは30.7トン(前期比-12.6%、前年比-17.9%)で2四半期ぶり低水準、ロシアは5.6トン(前期比+11.2%、前年比+17.0%)。2カ国合計シェアは83.2%、2四半期ぶり低水準、9四半期連続80%超。
※2022年通年見通しでは175.5トン、前年比-10.4%で2年ぶり低水準となる見込み。※2023年見込みは178.1トン。
■リサイクル:12.2トン 前期比-11.0%、前年比-13.6%で2年1四半期ぶり低水準。※2022通年では51.9トン、-13.9%で2013年以降最少となる見込み。※2023年見込みは54.1トン。

世界のプラチナ需給・目的別需要 2022年第3四半期<需要>
■自動車触媒:22.5トン 前期比+1.5%、前年比+24.7%、2四半期ぶり高水準。
※2022通年見通しは92.2トンで+12.5%、4年ぶり高水準に。※2023年見通しは102.3トンで6年ぶり高水準。★中国、インドでの排ガス規制強化、パラジウムの代替需要増。
■宝飾品:15.0トン 前期比-2.8%、前年比-0.6%で2四半期ぶり低水準。
※2022通年では60.7トンで横ばい推移見込み。※2023年見通しは60.8トン。
■工業用:17.2トン 前期比-2.1%、前年比+1.9%。2四半期ぶり低水準。
※2022通年では65.6トンで-13.9%、2年ぶり低水準も2013年以降では3番めの高水準の見込み。※2023年見通しは72.0トン。★ガラス需要増見込み。
■投資:-8.5トン 5四半期連続の売り越し。売り越し幅は4四半期ぶり高水準。地金・コイン等の現物投資需要は3.0トンで前期比+29.3%、前年比-11.8%で3四半期ぶり高水準。ETF関連は-7.3トンで6年3四半期ぶりの大幅売り越し。取引所在庫が-4.2トン。※2022通年では-16.3トンで2年連続売り越し見込み。※2023年見通しは+6.6トン。
★需要全体における自動車触媒需要の占める割合は48.7%。宝飾品は32.4%、工業用37.2%。

プラチナ消費需要とETF需要+プラチナ価格推移 2022年第3四半期<価格と消費需要・ETF需要>
宝飾品需要と現物投資需要を合わせたプラチナ消費需要は18.0トン。前期比+1.4%、前年比-2.7%。NYプラチナの第3四半期平均価格は878.3ドル。第2四半期平均からは-75.2ドルの続落で2年1四半期ぶりの安値。価格低迷で現物投資需要回復も、ETFの売り越し幅が大きく、価格底打ち確認は先送り。
※2022年通年見通しでは71.3トン、2013年以降で最少となった2021年からは+0.4%の小幅増見込み。※2023年見通しは76.5トン。

第4四半期半ばとなる11月22日時点でNYプラチナの四半期平均価格は950ドル。前期比+70ドル超の水準にあり、5四半期連続でETFが売り越しとなった直後でもあることから、第4四半期の反発は濃厚。ETFの買い転換も既に進行中と思われ、その度合もそれなりに大きくなることも想定される状況にも。


NY金・日足チャート 2022/10/19 - 11/2222日のNY金相場はわずかに+0.3ドル、0.02%の小幅高で6日ぶりの反発。前日NY午後につけた安値1733.9ドルからの反発基調はこの日の時間外も継続、1740ドル近辺からロンドン市場にかけて1750ドルまで上昇も、前日高値1755ドルには少し届かず失速。リスク選好の株高の流れに逆相関となったNY市場では軟調推移、この日の上げ幅を帳消しにしてNY引け後には一時1740ドル割れ。前日安値こそ下回らなかったものの、日足では上ヒゲだけの十字線、いわゆる「トウバ」を形成。下げ止まりをかけた攻防も、まだ下押し圧力優勢の状況を示唆するような状況にも。引き続き11月前半の急騰局面の38.2%戻し(1725.5)から90日移動平均線(1718.4)まで、1720ドル近辺が下値サポート候補。切り返して当面の上限1780ドルを上抜けると1800ドルの大台近辺トライの流れへ。

NYプラチナ・日足チャート 2022/10/19 - 11/22NYプラチナは+7.8ドル、0.79%の続伸。短期下値目安970ドル近辺に到達し、下ヒゲ十字線を形成した前日の流れを受け継ぎ、990ドル近辺から1000ドルの大台回復トライ。ロンドン市場で大台を回復すると、1000ドル台前半での小幅揉み合いとなって大台維持をかけた攻防に。高値でも1007ドルまでにとどまり、NY午後には大台割れへと反落、それでもNY引け後には大台回復再トライへ。目先は大台維持の攻防がそのまま調整局面終了をかけた攻防にも。980ドルが目先の下値サポート、これを維持できないようだと調整継続、960ドル近辺までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2022/10/19 - 11/22ドル円は88銭のドル安円高、0.62%安となって5日ぶりの反落。140円の節目上抜けに伴う短期上値目標142円台前半に到達した一服感からの調整に。東京朝には142円20銭台の高値再トライも前日高値を超えられずに失速、141円60銭台までの反落で下げ渋った東京時間を経て、上値再トライも142円近辺まで。戻り売りとなった欧州時間には141円近辺まで下落、NY市場にかけても141円台前半での保ち合い推移に。上抜けたばかりの90日移動平均線(141.51)を下抜け、これが目先の抵抗線となるようだと139円台前半までのレンジで保ち合いの様相にも、再度上抜けとなればもう一段の反発局面形成トライへも、142円20銭の節目を上抜けることができれば144円トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/22終値とチャート

2022年11月23日(水)時点の相場
国内金:8,686 円 11/22(火) ▲59(0.68%)
国内プラチナ:4,888 円 11/22(火) ▲101(2.11%)
NY金:1,739.9 ドル 11/22(火) ▲0.3(0.02%)
NYプラチナ:995.7 ドル 11/22(火) ▲7.8(0.79%)
ドル円:141.22 円 11/22(火) ▼0.88(0.62%)
→11/22(火)のその他主要マーケット指標

←予想外の敗戦、ドイツ11月総合PMIは予想外の上昇 11/24(木)
→ドイツ10月PPIは依然高水準も、予想外の急減速 11/22(火)
→斜行三角保合いは傾斜と逆方向へと抜け出しがち 11/21(月)
→米住宅市場の低迷続く、中古住宅販売は9ヵ月連続減 11/19(土)

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