予想外の敗戦、ドイツ11月総合PMIは予想外の上昇
更新日:2022年11月24日(木)
引き分けならまだしも、敗戦を予想する国民は誰一人いなかったとも言われるドイツ。5回目の優勝を目指して臨んだグループリーグ初戦のドイツは、予想外のジャイアント・キリングを日本に許してしまい、ワールドカップ初戦は2大会連続で格下に破れる大失態。
そんなドイツの11月総合PMI速報値は46.4となり、2年5ヵ月ぶり低水準となった10月の45.1からは予想外に上昇。コロナ後最低水準をつけて3ヵ月ぶりの高水準へと反発したドイツに牽引され、ユーロ圏も予想外の下げ渋り。
ユーロ圏の総合PMIは11月速報値で47.8。市場予想の47.0を上回り、1年11ヵ月ぶり低水準となった10月の47.3からは小幅に上昇。
受注の落ち込みや供給成約が緩和され、今後の見通しも若干緩和された様子。製造業を中心にインフレ圧力もやや緩和。ただし需要の低迷は続き、雇用の伸びも減速。
ユーロ圏としては製造業PMIが2年5ヵ月ぶり低水準となった10月の46.4から11月速報で47.3へと反発し、サービス業PMIは1年8ヵ月ぶり低水準となった10月の48.6から変わらず横ばい推移。
フランスでは製造業PMIが10月の47.2から11月速報では49.1へと上昇した反面、サービス業PMIは51.7から49.4へと-2.3の急低下で1年8ヵ月ぶりの低水準。結果、総合PMIは50.2から48.8へと低下して1年9ヵ月ぶり低水準。
これに対してドイツの製造業PMIは45.1から46.7へと1.6ポイント上昇し、サービス業PMIは46.5から46.4へとわずかに-0.1、しかも9月の45.0は下回らず、底打ちの可能性も維持。
これまでユーロ圏PMIの低下基調をドイツが牽引し、フランスが下げ渋りに貢献しれきた構図が逆転したような格好にも。
ドイツでは今後のリセッション入りが予想される状況には変わらないものの、その度合は予想よりも軽微にとどまるとの見方も台頭。
ただし、ワールドカップ初戦の見通しはやや甘かったようです。
23日のNY金相場は+5.7ドル、0.33%の続伸。下げ止まりをかけた攻防状態が前日から続き、時間外は1740ドルを挟んでの売り買い交錯、NY朝には米10年債利回り上昇を受けて1720ドル割れへと急落。ただし一時的にとどまり、11月10日安値(1705.5)以来2週間ぶり安値をつけると90日移動平均線(1718.8)にもサポートされて切り返し、ドル安の流れにも連れて1740ドル台後半へ、NY引け後にはFOMC議事要旨で参加者の大部分が「引き上げペース減速が近く適切」となる可能性が高いとの認識を確認したことで1750ドル台半ばへと急騰。1730ドル台が目先のサポートとなり、1780ドルまでのレンジで保ち合い形成の様相にも。サポートを維持できない場合には1710ドル近辺まで下値切り下げへ、上限突破できれば1800ドルの大台が意識される展開へ。
NYプラチナは+1.1ドル、0.11%の小幅高で3日続伸。11月16日(1016.2)以来、1週間ぶりの高値。1000ドルの大台回復トライとなった前日からの流れを受け継ぎ、アジア時間には1010ドル台半ばまで上昇。しかしこれを維持できずに失速するとNY午前には980ドル台半ばまで急反落、それでも右肩上がりの20日移動平均線(987.7)にサポートされるとNY午後には990ドル台後半へ。NY引け後のFOMC議事要旨後にはNY金の急騰に追随、1000ドルの大台を回復。大台維持が目先の重要ポイントに、維持できない場合には20日線から980ドル近辺までが下値サポート、これを割り込むようだと9月安値から11月高値の38.2%戻し(968.2)近辺、960ドル辺りまでが短期下値目安に。
ドル円は161銭のドル安円高、1.14%の続落で11月16日(139.56)以来、1週間ぶりのドル安円高水準に。東京・欧州時間は141円台前半を中心に保ち合い推移となり、欧州時間には一時141円60銭台まで上昇も、前日下抜けた90日移動平均線(141.53)がレジスタンスとなって上値を押さえられるとNY時間にかけて軟調推移。米10年債利回りが3.7%割れへと急低下した流れにも連れ、ドル安の勢いが強まると140円割れ、139円台半ばでは下げ渋るもハト派的なFOMC議事要旨を受けて139円10銭台まで急落。NY引けにかけては139円台半ばへと反発し、139円30銭のサポートをなんとか維持した格好。今朝の東京市場では139円割れへと軟調スタート、このまま139円30銭台の節目割れとなれば一段安へと向かう可能性。8月末の押し目形成水準136円台前半までが下値目安にも。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場11/23終値とチャート
24日の国内金価格は-96円、1.11%の反落で11月4日(8494)以来、20日ぶりの安値。垂れてきた9日移動平均線(8656)に上値を押さえられ、ゆるやかに上昇する21日移動平均線(8621)を割り込んで8620円の節目割れ。上値を切り下げてきた流れに押し切られた格好となり、ドル円の軟調推移でサポートを外されつつある構図にも。短期的には一段安へと向かう確率が高まり、11月初旬の安値保ち合い形成水準8530円近辺までが短期下値目安に。
プラチナ価格は-37円、0.76%の反落。斜行三角保合い下抜けからの戻りは21日移動平均線(4882)に上値を押さえられて失速。4890円が目先の抵抗水準となり、これを上抜けることができれば上値再トライへ、4950円程度までが短期上値目標に。軟調局面継続となって4780円の下値サポートを割り込むようだと11月安値圏4740円近辺までが下値目安に。
※参考:
金プラチナ国内価格11/24とチャート
2022年11月24日(木)時点の相場
国内金:8,590 円 11/24(木)
▼96(
1.11%)
国内プラチナ:4,851 円 11/24(木)
▼37(
0.76%)
NY金:1,745.6 ドル 11/23(水)
▲5.7(
0.33%)
NYプラチナ:996.8 ドル 11/23(水)
▲1.1(
0.11%)
ドル円:139.61 円 11/23(水)
▼1.61(
1.14%)
11/23(水)のその他主要マーケット指標
ドイツIFO企業景況感指数、期待指数続伸で底入れの兆し 11/25(金)世界のプラチナ需給-2022年第3四半期 11/23(水)ドイツ10月PPIは依然高水準も、予想外の急減速 11/22(火)斜行三角保合いは傾斜と逆方向へと抜け出しがち 11/21(月)
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