ドイツIFO企業景況感指数、期待指数続伸で底入れの兆し
更新日:2022年11月25日(金)
ドイツIFO企業景況感指数は底入れの兆し。
11月の86.3は市場予想の85.0を上回り、10月の84.5からは+1.8。2年4ヵ月ぶり低水準となった9月の84.3からは2ヵ月続伸。
現況指数が93.1となり、前月から-1.1。6ヵ月続落で1年9ヵ月ぶりの低水準となったのに対し、期待指数は80.0。10月からは+4.1の急騰、2年5ヵ月ぶり低水準となった9月からは続伸。
とりあえずこの冬を越すためのガス貯蔵が進行し、供給懸念が緩和していることが大きく影響している様子。
現状は悪化も期待先行で景況感は底入れの兆し、この傾向は業種別でもほぼ同様。
製造業は-11.7となり、2年4ヵ月ぶり低水準となった10月の-15.4からは+3.7の急反発。新規受注は再び減少し、エネルギー関連産業では不確実性が拡大。現状は悪化も悲観的な見通しは後退。
サービス業は-5.4で前月比+3.1。2年4ヵ月ぶり低水準となった9月の-8.8からは2ヵ月続伸、やはり悲観見通しは後退。
貿易(前月から+5.0)、小売(+8.3)もコロナ後最低となった9月から続伸、卸売もコロナ後最低の10月から反発。建設業は12年8ヵ月ぶり低水準となった10月から+2.4の反発。
現状は最悪、だから今後は良くなるしかない。カタールでのドイツ代表のメンタルと同じような状況のようです。
24日はサンクス・ギビングの祝日でNY市場が休場。23日NY引け後にハト派的なFOMCの議事要旨を受けて1750ドル台へと水準を切り上げたNY金は時間外もこの水準を維持、1760ドル付近までのレンジで保ち合い推移。時間外のNYプラチナは1010ドル手前まで上昇後の反落で1000ドルの大台を維持し切れず、990ドル台半ばでは下げ渋りの様相にも。
ドル円は99銭のドル安円高、0.71%安で3日続落。8月26日(137.51)以来、3ヵ月ぶりの安値。東京朝の139円60銭近辺を高値に軟調推移、午後には138円60銭近辺で下げ渋るも、欧州時間に139円20銭台まで反発後に戻り売り。138円付近まで急落後、閑散状態のNY市場では138円半ばまで戻して小康状態に。日足では上げ止まった90日移動平均線(141.54)がレジスタンスとなって戻り売り局面を形成、139円台前半の節目を割り込んで一段安への流れが進行し始めた状態に。当面の下値目安は8月末の押し目形成水準136円台前半まで。
25日の国内金価格は-52円、0.61%の続落で11月4日(8494)以来、3週間ぶりの安値。下落基調の9日移動平均線(8647)に上値を押さえられての反落で保ち合い下放れ、21日移動平均線(8617)も割り込んでの一段安。8620円の節目割れに伴う短期下値目安8530円近辺に到達。短期的には一服感も、9月末安値起点のサポートラインを割り込む形となり、斜行三角保合い下放れ。短中期的な一段安への警戒水準としては、その9月安値(8280)から11月高値(8744)までの61.8%戻し(8457)近辺も。
週間ベースでは-138円、1.59%の続落。
プラチナ価格は-83円、1.71%の続落。21日移動平均線(4881)に上値を押さえられての反落局面は、9日移動平均線(4876)が21日線を下抜けての急降下となって下押し圧力を強める構図に。4780円の節目割れに伴う短期下値目安4740円近辺に向けてもう一段安の展開へ。ドル円の一段安などで行き過ぎの展開となれば4700円割れも、9月安値(4052)から11月高値(5076)の38.2%戻し(4685)辺りまでが警戒水準にも。
週間ベースでは-46円、0.96%の続落。
※参考:
金プラチナ国内価格11/25とチャート
2022年11月25日(金)時点の相場
国内金:8,538 円 11/25(金)
▼52(
0.61%)
国内プラチナ:4,768 円 11/25(金)
▼83(
1.71%)
NY金:1,745.6 ドル 11/23(水)
▲5.7(
0.33%)
NYプラチナ:996.8 ドル 11/23(水)
▲1.1(
0.11%)
ドル円:138.62 円 11/23(水)
▼0.99(
0.71%)
11/23(水)のその他主要マーケット指標
実質実効為替レート、10月にドル過去最高値、日本円は過去最安値 11/26(土)予想外の敗戦、ドイツ11月総合PMIは予想外の上昇 11/24(木)世界のプラチナ需給-2022年第3四半期 11/23(水)ドイツ10月PPIは依然高水準も、予想外の急減速 11/22(火)
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