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★金プラチナ短期相場観★

米住宅市場景況感も、中古住宅販売件数もコロナ後最低を更新
更新日:2022年12月22日(木)
米中古住宅販売件数 2022年11月米中古住宅販売件数は10ヵ月連続減少し、コロナ後の最低を更新。
米11月の中古住宅販売件数は409万戸。市場予想の420万戸を下回り、10月の443万戸からは-7.7%の大幅減。減少率は2月(-8.6%)以来9ヵ月ぶり、2020年6月以降、コロナ以降では2番めの急減。また、今年1月の649万戸でピークアウト後は10ヵ月連続の減少となり、過去最長の減少フェーズを形成。
住宅ローン金利高騰による需要抑制状態が継続し、前年比では-35.4%となって10月の-28.4%から一段と低下。コロナショックの2020年4月(-24.8%)を2ヵ月連続で下回り、過去最大の下落率を更新。

この状況を反映し、今週発表されたNAHB住宅市場指数も低調。12月は31となり、市場予想の34を下回って11月の33からも一段と低下。昨年12月の84からは12ヵ月連続の低下で大きく水準を切り下げ、コロナショックの2020年4月(30)以来、2年8ヵ月ぶりの低水準。住宅市場の景況感はいったん下げ止まり予想に反して下げ止まらず、コロナショックを除けば2012年6月(29)以来の低水準、10年半で2番めの低水準。また、12ヵ月連続での低下は1985年以降のデータで過去最長。
構成指数では現況が36で2020年4月(36)以来2年8ヵ月ぶり低水準となったものの、向こう半年の販売見通しが10年7ヵ月ぶり低水準となった11月の31から12月は35へと上昇し、購買見込み客足指数も2年7ヵ月ぶり低水準となった11月から12月も横ばい推移。
景況感としては、年明け以降の下げ止まりへの可能性も残す結果にも。

前日発表された11月の住宅着工件数は年率142.7万件。前月比-0.5%で3ヵ月連続減で7月以来、4ヵ月ぶり低水準。過去2年3ヵ月では2番めの低水準。ただし、先行指標となる住宅建設許可件数は134.2万件となり、前月比-11.2%の大幅減、2020年6月以来2年半ぶりの低水準。
現場レベルでのハードデータでは、まだまだ厳しい状況が続きます。

NY金・日足チャート 2022/11/16 - 12/2121日のNY金相場は前日から変わらず、12月高値圏での横ばい推移。ほぼ1820ドル台での値動きに終始、ロンドン市場でつけた安値は1820ドル付近、NY市場では一時1830ドル台前半まで上昇し、前日高値をわずかに上回るも13日高値(1836.9)には少し届かず、NY引けにかけては1820ドル台半ばへと収束。1830ドル台での上値の重さを再確認したこの日の変動値幅は12.5ドル、今年の平均27.4ドルの半分以下、今年4番めの小動きとなって十字線に近い足型を形成。反落警戒感を抱えながらも1830ドルの抵抗線を突破できれば上値トライ再開、目標は6月後半高値圏1870ドル近辺、保ち合い下限1780ドル台の節目を割り込むようなら調整局面入り、1730ドル台までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/11/16 - 12/21NYプラチナは-11.0ドル、1.09%の反落。前日NY午後に1010ドル台を回復後は、ほぼ横ばい推移の20日移動平均線(1014.0)との攻防も、アジア時間に1017.5ドルの高値をつけて軟調推移。ロンドン市場にかけては1000ドルの大台近辺へと反落。それでも安値は990ドル台半ばまでにとどまって下げ渋り、NY市場では1010ドル台へと反発する場面もあり、なんとか大台を維持した格好にも。20日線が超えられずに1040ドルから1010ドル台へと抵抗水準を切り下げ、980ドルの下限までのレンジで保ち合いの様相に。20日線をしっかり上抜けることができれば12月高値再トライへ、1070ドル付近までが短期上値目標に。下方向へ980ドルを割れるようだと高値保ち合い崩れとなって下値目安は940ドル近辺まで。

ドル円・日足チャート 2022/11/17 - 12/21ドル円は69銭のドル高円安、0.52%の反発。前日の大幅下落に対しての反発値幅は13.2%にとどまり、極めて限定的に。東京朝に132円台を回復も、131円半ばまでのレンジで保ち合いとなり、NY市場でつけた高値も132円50銭台まで。今朝の東京市場では再び132円割れ。今年1月安値(113.47)から10月高値(151.94)までの半値戻し(132.71)を達成し、一服後の戻りでもこの50%ラインに届かない状態。クリスマスの閑散相場となり、急変動への警戒感も再び高まる状況で、まずは週末のPCEインフレが波乱のきっかけにも。目先、131円台半ばでサポートされない場合には130円割れを試しに行くような展開にも。下値トライ一服となる為には10月高値からここまでの23.6%戻し(135.60)から200日移動平均線(135.80)回復がポイントにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/21終値とチャート

22日の国内金価格は+48円、0.57%の反発。9月安値(8280)から11月高値(8744)までの76.4%戻し(8390)をほぼ達成しての一服感からの自律反発で、前日下落幅の23.9%戻しとなり、一定の反発をこなした状態に。黒田日銀総裁の意に反して「利上げ」報道が一般メディアで広まったこともあり、ドル円の戻りが限定的となっていることが国内金価格の重石にも。もう一段の戻り目安としては11月安値圏8480円近辺、下方向へは8390円台の安値更新となれば8350円程度までの一段安も。

プラチナ価格は-11円、0.24%安となって6日続落。6日続落は1ヵ月ぶりで今年4度め。10月20日(4586)以来、2ヵ月ぶり安値圏での推移が続き、4800円の節目割れに伴う短期下値目安4660円程度に到達し、オーバーラン後も下げ止まり切れず。11月高値起点の下降チャネル下限付近にも位置し、下げ渋りも想定される反面、2021年2月高値(4798)起点の中期三角保合い回帰の動きにも。引き続き下げ過ぎ警戒水準として90日移動平均線(4597)から、9月安値と11月高値の半値戻し(4564)近辺も。
※参考:金プラチナ国内価格12/22とチャート

2022年12月22日(木)時点の相場
国内金:8,445 円 12/22(木) ▲48(0.57%)
国内プラチナ:4,635 円 12/22(木) ▼11(0.24%)
NY金:1,825.4 ドル 12/21(水) +-0.0(0.00%)
NYプラチナ:1,002.0 ドル 12/21(水) ▼11.0(1.09%)
ドル円:132.40 円 12/21(水) ▲0.69(0.52%)
→12/21(水)のその他主要マーケット指標

←ドルインデックスの三番天井とNY金の三番底、のその後 12/23(金)
→黒田ショック、金融緩和一部修正で株も為替も大幅修正 12/21(水)
→ドイツIFO景況感12月は現況も底打ち、期待は半年ぶり高水準 12/20(火)
→高値保ち合いで年越しの様相にも、国内金価格の次の変化日 12/19(月)

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