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NY連銀サービス業でも業況改善も低調、インフレは鈍化へ
更新日:2023年04月19日(水)
NY連銀・ビジネスリーダー調査 2023年4月4月のNY連銀製造業景況指数は予想外の好結果となり、3月の-24.6から10.8へと+35.4ポイントもの上昇、1年ぶりの急騰で5ヵ月ぶりのプラス圏回復となったのに対し、サービス業では一応改善傾向も低調。

NY連銀サービス業景況指数、ビジネスリーダー調査では、4月の事業活動指数は-9.8。3月の-10.1からはわずかに改善、3ヵ月連続の上昇で9月(5.3)以来、7ヵ月ぶりの高水準となったものの、長期平均3.69を大きく下回り、2021年半ばからの低下基調の範囲内、7ヵ月連続マイナス圏推移と低迷。
景気指数は-47.7で2ヵ月連続の悪化、2年1ヵ月ぶりの低水準。雇用指数も0.0で3月の6.7から急低下、2年1ヵ月ぶり低水準。
期待指数も3月の6.8から4月は-0.6へ、続落で3ヵ月ぶりマイナス圏へと落ち込み、今後の見通しも、明るくはないようです。

インフレに関連する指標では、賃金指数が41.0、続落で1年10ヵ月ぶり低水準。支払価格は59.5で続落、2年ぶり低水準。販売価格は22.0、これも続落で1年11ヵ月ぶり低水準。
さらに賃金見通し指数も2年ぶり低水準、支払価格見通しは2年3ヵ月ぶり低水準、販売価格見通しも2年ぶり低水準。
インフレ鈍化をサポートする状況にあり、この傾向は今後も続きそうな見通しとなっているようです。

CPIやPCEでは、モノの価格インフレが収束してきたのに対してサービス価格の高止まりが懸念される状況が続きますが、サービス業でのインフレ関連指標では低下の兆しが見られ始めているようです。と同時に景気減速への兆しも見られるようです。

NY金・日足チャート 2023/3/14 - 4/1818日のNY金は+12.7ドル、0.63%高で3日ぶりの反発。前日NY市場での大台割れからの反発局面がゆるやかに継続、時間外はドル安基調にも支えられて2000ドル台後半からロンドン・NY朝にかけて2010ドル台後半まで上昇。NY市場では一時2000ドル台前半まで売られる場面もあったものの、NY午後には一時2020ドル台半ばまで反発するなど小幅に乱高下。3月の住宅着工件数が市場予想を上回ったのに対し、建設許可件数は予想を下回る強弱混在の結果となって方向感は見出し難い状況に。また、アトランタ連銀ボスティック総裁は追加利上げ1回を支持し、セントルイス連銀ブラード総裁は2回分の追加利上げを支持するなどのタカ派発言が下押し材料にも。結果的に2000ドルの大台ライン付近での底堅さを確認しながらも2020ドル近辺での上値の重さも。目先しばらくは保ち合い継続の様相も、大台割れの場合には1970ドル近辺を目安に調整局面へ。

NYプラチナ・日足チャート 2023/3/14 - 4/18NYプラチナは+17.7ドル、3.56%の大幅続伸で1月9日(1098.6)以来、3ヵ月ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均14.7ドルの2.56倍、今年3番めの急騰。アジア時間終盤からロンドン序盤にかけて1070ドルの節目との攻防を突破すると急騰。NY朝には1080ドル台での揉み合いを経てNY午後には1090ドル台へ、高値では1100ドル超えを何度も試しながらも維持できず、ただしその後も1090ドル台半ばで下げ渋り。1070ドルの抵抗水準突破に伴う短期上値目安1080ドル台を突き抜けての一段高となり、1100ドルが目先の抵抗水準候補となって上値トライ一服の様相にも。1100ドルの大台を突破すると今年最高値1117ドルが意識され、これも上抜けるようだと中期的に新たな展開へも。

ドル円・日足チャート 2023/3/15 - 4/18ドル円は38銭のドル安円高、0.28%安で3日ぶりの反落。前日までの反発局面からの調整局面に。東京朝には前日高値を少し上回る134円70銭台まで上昇して失速。133円80銭の節目突破に伴う短期上値目標135円台を目指した流れは135円手前までにとどまって巻き戻す形に。134円台半ばでは下げ渋る状態も東京市場終了とともに徐々に崩れ始め、欧州時間にかけてはユーロ高ドル安の流れにも連れる格好となって軟調推移。NY朝には134円を割れて133円80銭台まで下落。直近の節目でサポートされる形となってNY市場では134円を挟む形での保ち合いとなり、134円10銭近辺に収束。FRB高官のタカ派発言などにもサポートされる形にもなり、133円80銭近辺が目先のサポート候補となって134円半ばまでのレンジでいったん保ち合い形成の様相にも。134円台後半へと再度抜け出すことができればあらためて135円台前半の上値目標トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/18終値とチャート

19日の国内金価格は+39円、0.41%高で3日ぶりの反発。14日の過去最高値に次いで過去2番めの高値。堅調推移の9日移動平均線(9399)手前で下げ渋って反発する形となり、最高値圏での小幅保ち合いを形成。9500円超へと今年12回めの最高値更新となれは、短期上値目標は9550円近辺。逆に9420円の節目を割れると保ち合い崩れとなって調整局面入り、短期下値目安は9350円近辺へ、少し勢い付くと9300円近辺も。

プラチナ価格は+137円、2.8%の大幅高で6日続伸となって今年高値を更新。昨年11月11日(5076)以来、5ヵ月ぶりの高値。6日続伸は3月以来、1ヵ月半ぶりで今年2度め。RSIは82.1へと急騰し、昨年6月9日(84.5)以来、10ヵ月ぶりの買われ過ぎ。調整目安としては2月安値(4289)からここまでの23.6%戻し(4853)でも4850円近辺。さらなる行き過ぎで意識されるのは7年10ヵ月ぶり高値となった昨年11月高値、5076円。
※参考:金プラチナ国内価格4/19とチャート

2023年04月19日(水)時点の相場
国内金:9,459 円 4/19(水) ▲39(0.41%)
国内プラチナ:5,027 円 4/19(水) ▲137(2.80%)
NY金:2,019.7 ドル 4/18(火) ▲12.7(0.63%)
NYプラチナ:1,097.3 ドル 4/18(火) ▲37.7(3.56%)
ドル円:134.10 円 4/18(火) ▼0.38(0.28%)
→4/18(火)のその他主要マーケット指標

←賃金インフレ中央値は下げ渋り、ゼロ賃金率は20年超ぶり低水準 04/20(木)
→2000ドル超維持は過去最長、でも過去最高値に届かないNY金 04/18(火)
→インフレ懸念再燃で調整の国内金、懸念後退なら9700円台へも 04/17(月)
→ミシガン大1年先インフレ期待は急騰、乱高下で不確実性を示唆 04/15(土)

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