国内金、連休谷間に過去最高値、半月ぶり今年12回め
更新日:2023年05月01日(月)
メーデーなどで欧州や英国、香港など、日米を除く世界の主要市場が休場となる5月1日。国内はGW中、連休谷間の月曜日。日銀の現状維持がサプライズとなって大幅に円安が進行したこと自体がサプライズとも言えるドル円は週明けも136円20銭台から30銭台、136円台後半へと一段高。米インフレの高止まりも確認された週末からほぼ変わらず、2000ドルの大台手前で上げ渋るNY金は週明け時間外にも瞬間的には大台超えも1990ドル台へと押し込まれる展開。NYプラチナも週末のあと水準1090ドル近辺から1080ドル割れへと軟調推移。なお、
NY金は4月の平均価格が2013.8ドルとなって2020年8月の1980.3ドルを上回り、月間平均では過去最高値を更新して初の2000ドルの大台超え。文字どおり高止まりのNY金は今週、利上げ打ち止めとなるかどうかという状況のFOMC、4月雇用統計などを経て大台回復、そして最高値更新トライへと向かうのか、それとも調整局面進行か、という状況にも。
1日の国内金価格は先週末、4月末から+184円、1.97%の大幅高で4日ぶりの反発。4月14日以来、半月ぶりで今年12回めの過去最高値更新。上げ幅としては今年の絶対値平均47円の3.9倍、3月20日(+188円、2.09%)以来1ヵ月半ぶりで今年2番めの急騰。日銀の緩和政策維持を受けての円安急進に押し上げられ、上昇軌道の21日移動平均線(9375)と再上昇の9日移動平均線(9416)をまとめて上抜け、強気のパーフェクトオーダー再構成。9410円の節目上抜けに伴う短期上値目標9470円から先週までの最高値(9495)近辺を突き抜けての一段高。9日線近辺までが目先のサポート候補となり、再び21日線も割り込んで9350円の節目割れとなった場合には調整局面拡大へ、3月末安値からここまでの半値戻し(9276)近辺までが下値目安に。
一目均衡表では1週間前に割り込んだ転換線(9438)を週末の急騰で再び上抜け、三役好転の強気相場状態に回帰。転換線が目先の短期サポート候補となり、短中期的には基準線(9276)、12月安値からここまでの23.6%戻し(9254)、月末にかけて9200円台から9300円台まで上昇する雲の上限などがサポート候補に。また、もう一段の上値トライとなった場合に想定可能な水準としては、4月高値(9495)から4月安値(9341)までの下落幅に対する161.8%戻し(9590)、9600円の大台が意識される可能性も。
プラチナ価格は+30円、0.6%高で3日ぶりの反発。先週末の下落分を取り戻して下げ渋り、5060円の節目割れに伴う短期下値目安5000円前後を目指す調整局面は5025円までにとどまって折り返し。ただし5060円にも少し届かず、上昇軌道を維持する9日移動平均線(5072)上抜けにも至らず。これらを突破して5080円超へと抜け出すことができれば高値圏再トライへ、5150円程度までが短期上値目標に。逆に5020円割れへと反落の場合には調整再開、大台割れへ4980円程度までが短期下値目安に。
一目均衡表では転換線(5100)を下回り、4週ぶりに三役好転崩れ。月足では三役好転維持も、週足では遅行線が26週前の水準を一時的に下回って短期調整局面を示唆。2月安値(4289)から4月高値(5175)の23.6%戻し(4966)が短期サポート候補として比較的重要水準にも。1月高値にも相当するこの水準までを維持できれば高値持ち合いを形成する形となり、高値更新再トライのチャンスをうかがう展開にも。
※参考:
金プラチナ国内価格5/1とチャート
2023年05月01日(月)時点の相場
国内金:9,534 円 5/1(月)
▲184(
1.97%)
国内プラチナ:5,055 円 5/1(月)
▲30(
0.60%)
NY金:1,999.1 ドル 4/28(金)
▲0.1(
0.01%)
NYプラチナ:1,090.1 ドル 4/28(金)
▼3.1(
0.28%)
ドル円:136.28 円 4/28(金)
▲2.29(
1.71%)
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