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★金プラチナ短期相場観★

米住宅市場は回復基調、着工件数も過去平均レベルで下げ渋り
更新日:2023年05月18日(木)
米住宅着工件数・建設許可件数 2023年4月米商務省が発表した4月の住宅着工件数は140.1万戸。市場予想をわずかに上回り、前月比+2.1%で2ヵ月ぶりの高水準。
ほぼ横ばい推移ながら、悪化しなかったことが好感された様子で瞬間的にはドル高円安の流れを押し上げ、NY金には若干の下押し圧力に。ただしこの日の流れに反しなかった程度の影響。

なお、建設許可件数は141.6万戸となり、市場予想の143.0万戸を下回り、3月からは1.5%減。3ヵ月続落で4ヵ月ぶり低水準。
過去平均は着工件数が143.3万件、2ヵ月連続でこれを下回る水準ながら、昨年半ばからの減少基調からは下げ渋る状態に。
許可件数の過去平均は137.0万件となり、1月に135.4万件まで減少した後は3ヵ月連続で過去平均を上回る水準での推移。

前日発表された5月のNAHB住宅市場指数は45の予想に対して50。4月の45からも急上昇となり、大底となった12月の31からは5ヵ月続伸、10ヵ月ぶり高水準。
住宅市場の景況感は急回復し、好不況の節目となる50ちょうどを回復した状態。
これに同調するように、ピークアウト後の減少傾向が続いてきた住宅着工件数と許可件数も、ちょうど過去平均レベルで下げ渋る格好となり、中立水準での攻防状態に。

NY金・日足チャート 2023/4/13 - 5/1717日のNY金は-8.1ドル、0.41%の続落で3月29日(1966.9)以来、1ヵ月半ぶりの安値。時間外序盤の小反発では1990ドル台前半から2000ドル手前まで、大台回復に失敗すると戻り売り。ドル高基調にも連れてゆるやかに水準を切り下げ、ロンドン市場では1990ドルの攻防へ、NY市場では米債務上限問題を巡る与野党協議進展期待から米長期金利上昇と株高・ドル高、リスク選好の流れが強まったことにも押されて1980ドル台へ。安値では一時1980ドル割れを試す場面もあり、短期的には調整一服となりやすい状況ながら、4月中旬以降のダブルトップを完成する形にもなり、月末に向けては指標結果や要人発言などもきっかけに軟調局面がもう一段続く可能性も、短中期的な下値警戒水準としては1900ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2023/4/13 - 5/17NYプラチナは+15.7ドル、1.47%の反発で5月11日(1105.0)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間の1060ドル台後半が安値となり、ロンドン市場にかけて金の軟調推移とは逆行、株高基調に追随する形で1080ドル台へと上昇。ロンドン・NY市場にかけては1080ドル台前半を中心に保ち合い推移、ただし20日移動平均線(1088.7)にしっかり上値を押さえられる形にもなって上げ渋るとNY引け後には1080ドル割れ。終わり値ベースでは1060ドル台から1080ドルの保ち合い上抜けの形となり、1120ドル台を目標に短期上値トライ再開へ。ただし1080ドル台回復が目先の必須条件、20日線との攻防突破が目前のハードル。逆方向へ1060ドル台の下限割れとなった場合には一段安の展開へ、1010ドル付近までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2023/4/13 - 5/17ドル円は122銭のドル高円安、0.89%高で5日続伸。終値ベースでは今年高値を更新、昨年12月15日(137.80)以来、5ヵ月ぶりのドル高円安水準に。5日続伸は今年初、昨年10月以来7ヵ月ぶり。東京朝の136円30銭近辺が安値となって堅調推移、午後には136円台後半へ、日経平均が1年8ヵ月ぶりに3万円台を回復して終えた東京市場終了時には136円80銭台、欧州時間には137円から200日移動平均線(137.08)との攻防状態に。これを突破するとNY午前には137円30銭台へ、米債務上限問題緩和の兆しを受けて株高の勢いが強まったNY午後には137円台後半へ、高値では137円70銭台まで上昇も5月2日の今年最高値(137.77)を超えられずに失速。135円30銭の節目上抜けに伴う短期上値目標137円台にしっかり到達した状態となり、今朝の東京市場では137円台前半へと調整の動きにも。目先は多少の調整も、200日線にサポートされるようなら高止まりの展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/17終値とチャート

18日の国内金価格は+44円、0.46%の反発。9日移動平均線(9595)割れからの切り返しで、わずかながらも再び上抜けて強気相場再開へも。しかし流れは既に調整局面入り、それでも価格水準としては最高値付近での保ち合いを形成しての下げ渋り。9日線を再度割り込んで9550円の節目を割れると保ち合い下放れ、短期下値目安は9400円台半ば。9日線超を維持して9640円の節目を超えると保ち合い上放れ、最高値更新で9710円程度までが短期上値目標に。

プラチナ価格は+78円、1.55%高で3日続伸。5月11日(5189)以来、1週間ぶりの高値。21日移動平均線(5053)にサポートされての一段高で9日移動平均線(5079)も再び上抜け。短期的には軟調局面が続くなかでも反発基調を強め、今年高値再更新トライのチャンスを窺う状況にも。5200円超へと抜け出すことができれば2014年高値(5246)も上抜けて一段高の展開へ、5300円の大台付近までが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格5/18とチャート

2023年05月18日(木)時点の相場
国内金:9,597 円 5/18(木) ▲44(0.46%)
国内プラチナ:5,121 円 5/18(木) ▲78(1.55%)
NY金:1,984.9 ドル 5/17(水) ▼8.1(0.41%)
NYプラチナ:1,082.6 ドル 5/17(水) ▲15.7(1.47%)
ドル円:137.62 円 5/17(水) ▲1.22(0.89%)
→5/17(水)のその他主要マーケット指標

←フィラデルフィア連銀製造業景況指数は急反発でドル一段高 05/19(金)
→世界のプラチナ需給-2023年第1四半期 05/17(水)
→乱高下続くNY連銀製造業景況指数、5月はコロナ以来の急低下 05/16(火)
→失速感にも最高値更新トライを窺う金価格、乱高下のプラチナ 05/15(月)

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