最高値付近での保ち合い形成、下げ渋る国内金価格
更新日:2023年05月22日(月)
ウクライナのゼレンスキー大統領も広島を訪れ、ロシアと中国を除くG20かと見間違うような顔ぶれとなったG7が盛大に終了。バイデン大統領の留守中に再びこじれた米債務上限問題がまたしても市場の波乱要因となり、ご祝儀相場とばかりにバブル後最高値へと駆け上がった日本株高と円安の流れもイベント通過とともに一服の様相にも。大幅調整となってきたNY金もG7を境に反発の兆しも見られ、NY金から円安、そしてまたNY金へとサポート役が入れ替わりながらも最高値付近での高止まり状態が続く国内金価格。
週明け時間外のNY金は週末の1980ドル近辺が安値となり、しかし高値も1980ドル台半ばまでの小幅レンジでの保ち合い推移。NYプラチナも週末の1070ドル近辺から1070ドル台半ばまでの小幅レンジで保ち合い。東京時間朝のドル円は週末の138円付近から137円50銭台まで軟調推移。
22日の国内金価格は先週末から+67円、0.7%の反発。週末の下げを取り戻し、保ち合い下放れに伴う短期下値目安9400円台半ばを目指す流れは出だしで躓いて巻き戻し。再び9日移動平均線(9588)を上抜けて保ち合い上限トライへ。9600円の節目を上抜けることができれば、最高値更新後に上値を切り下げてきた短期調整局面から抜け出す可能性も高まり、2週間ぶりの最高値更新トライへも、9700円の大台突破が短期上値目標に。保ち合い上抜けに失敗し、週後半の米GDPやPCEなどの結果次第で9520円台の節目を割れて再び保ち合い下放れとなれば大幅調整へ、9400円の大台近辺までが下値目安に。
一目均衡表では転換線(9604)に少し届かず、週初のタイミングでは4週ぶりに三役好転崩れ。2ヵ月半上回り続ける基準線(9510)が目先のサポート候補となり、遅行線がまもなく相対する4月半ば高値圏9490円台もサポート候補に。また、遅行線が現状維持なら3週間後には5月10日最高値に向けた急騰局面にぶつかることになり、急騰かもしくは急落か、急変動も予想される時期がちょうど6月FOMCの頃。
プラチナ価格は+48円、0.95%の反発。急接近の21日移動平均線(5073)と9日移動平均線(5091)をまとめて再度上抜け、保ち合い下限を5040円台へと切り上げ、5120円台までの保ち合いレンジを縮小。もう一段の反発で保ち合い上抜けできれば今年高値更新へ、2014年高値圏5240円台を目指す流れにも。逆に下限割れへと反落の場合には一段安の展開へ、4900円の大台付近までが短期下値目安に。
一目均衡表では転換線(5093)をわずかに上抜けて週初では4週ぶりの三役好転。ただし転換線とは抜きつ抜かれつの攻防状態が続き、高値保ち合いを形成。2月の今年安値(4289)から5月の今年高値(5197)の23.6%戻し(4983)にもサポートされる状態。また、11月高値から上値を切り上げるラインと3月末安値から下値を切り上げるラインとで斜行三角保ち合いを形成、その先端分に差し掛かる状態となり、抜け出すと一段高か、大幅調整か、という状況にも。
※参考:
金プラチナ国内価格5/22とチャート
2023年05月22日(月)時点の相場
国内金:9,595 円 5/22(月)
▲67(
0.70%)
国内プラチナ:5,096 円 5/22(月)
▲48(
0.95%)
NY金:1,981.6 ドル 5/19(金)
▲21.8(
1.11%)
NYプラチナ:1,075.7 ドル 5/19(金)
▲17.5(
1.65%)
ドル円:137.97 円 5/19(金)
▼0.73(
0.53%)
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