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★金プラチナ短期相場観★

雇用者数は2ヵ月連続ADPから大幅下方乖離でドル売り
更新日:2023年08月05日(土)
雇用者数増減推移 NFP×ADP・3ヵ月平均 2023年7月非農業部門雇用者数は、ADP雇用リポートでは6月が前月比+45.5万人、7月は+32.4万人。これが雇用統計では6月が前月比+18.5万人、7月は+18.7万人。
3ヵ月平均でトレンドを見ると雇用統計は7月時点では+21.8万人、ADPでは+34.9万人。雇用統計の3ヵ月平均は2012年から2019年までの平均+19.6万人へと急接近となっているのに対し、ADPは2012-2019平均+17.0万人の倍以上。
雇用統計がゆるやかに鈍化傾向となって平年並みに近づいているのに対し、ADPでは3月に底打ち・反発して足下では急増、平年並みから大幅上方乖離へ。年初まで雇用統計がADPを大きく上回っていた状態からも形成逆転。

この日は7月雇用統計での雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことでドル売りが進行。
過去平均に近づいてきただけの状況なのに、ADPの大幅上ブレが少し、影響したかもしれません。

なお、賃金は高止まり。
7月の平均時給は前年比+4.36%。市場予想の+4.2%を上回り、6月の+4.41%からは小幅に低下し、2ヵ月ぶり低水準、2年間では3番めの低水準。ただ、10ヵ月連続4%台、5ヵ月連続4.3-4.4%での横ばい推移。依然、長期平均+2.99%を大幅に上回る水準で高止まり。

労働市場は、FRBの期待通りに減速している様子ながら、賃金の高止まりはやや期待はずれか?
次週、CPIでインフレ鈍化の進捗確認でドル高一服からの調整継続か、ドル高再開か、を見極める週に。

NY金・日足チャート 2023/6/30 - 8/44日のNY金は+7.3ドル、0.37%高で4日ぶりの反発。1970ドルを挟んでの小幅保ち合いとなった前日の流れはこの日もNY朝まで継続。強弱混在となった米7月雇用統計の結果に対しての初期反応は小幅に乱高下、1960ドル台後半から1950ドル台半ばまで急落し、1週間ぶり安値をつけて切り返すと1970ドル台後半へ。その後も米10年債利回り低下とドル安基調が続いたこともあり、高値では一時1980ドル台半ばまで上昇し、NY引けにかけても1970ドル台後半を維持。日足では右肩上がりの20日移動平均線(1968.2)に支えられて反発の動きとなり、下値サポートを1960ドル台に切り上げ、2010ドルの上限までが目先の主要レンジに。サポートを維持できない場合には直近安値1940ドル近辺までを目安に一段安も。上限突破には次週CPIの鈍化などの材料が必要、そうなれば2030ドル近辺までの一段高へも。
週間ベースでは-23.8ドル、1.19%安で5週ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2023/6/30 - 8/4NYプラチナは+6.7ドル、0.73%高で4日ぶりの反発。アジア時間に920ドル台後半へと小反発後は戻り売り、ロンドン・NY朝にかけて920ドルを割れると雇用統計発表直前につけた安値は910ドル台半ばまで。7月10日(909.8)以来4週間ぶり安値をつけて切り返すと、雇用統計後の小幅乱高下を経て920ドル台後半へ、高値では一時930ドル台まで上昇。940ドルの節目割れに伴う短期下値目安920ドル近辺到達後の反発トライとなり、短期トレンド回復に向けては9日移動平均線(946.3)突破が目先の上値目標に。920ドルを維持できない場合には下落トレンド延長へ、900ドルの大台近辺が短期下値目安に。
週間ベースでは-15.2ドル、1.61%安で3週続落。

ドル円・日足チャート 2023/7/3 - 8/4ドル円は76銭のドル安円高、0.53%の続落。前日NY終値水準142円50銭台を中心に小幅揉み合い推移となった東京・欧州時間序盤までの高値は142円80銭台、安値も142円30銭近辺まで。NY朝の雇用統計には小幅に乱高下、142円50銭台から一時142円90銭台まで急騰後に142円近辺へと急反落。4.2%付近から4.1%割れへと低下基調が続いた米10年債利回りにも連れ、安値では141円50銭台まで下落。NY午後の自律反発局面では142円が重く、141円70-80銭台で落ち着く状態に。サポート候補、7月安値(137.24)から8月高値(143.89)の38.2%戻し(141.35)の少し手前で下げ止まり、9日移動平均線(141.68)にもサポートされた格好。目先、142円台を回復できれば次週、CPIまでは142円台を中心に保ち合い推移の展開にも、142円がレジスタンスとなるようだともう一段下値を切り下げやすい状況にも、その場合には半値戻し(140.57)から20日移動平均線(140.64)辺りまでが次のサポート候補。
週間ベースでは+60銭、0.43%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/4終値とチャート

2023年08月05日(土)時点の相場
国内金:9,711 円 8/4(金) ▼45(0.46%)
国内プラチナ:4,550 円 8/4(金) ▼33(0.72%)
NY金:1,976.1 ドル 8/4(金) ▲7.3(0.37%)
NYプラチナ:928.5 ドル 8/4(金) ▲6.7(0.73%)
ドル円:141.77 円 8/4(金) ▼0.76(0.53%)
→8/4(金)のその他主要マーケット指標

←真夏の乱高下、国内金価格はゆるやかな上昇チャネルを形成 08/07(月)
→労働コストは鈍化、失業保険申請件数は増加でドル高一服 08/04(金)
→世界の金需要-2023年第2四半期 08/03(木)
→求人件数減少継続、ISM製造業景況指数は9カ月連続で活動縮小 08/02(水)

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