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★金プラチナ短期相場観★

2回連続据え置きで利上げ終了ムード漂うFOMC、ADPもISMも低調
更新日:2023年11月02日(木)
ISM製造業景況指数+新規受注+雇用指数 2023年10月22年ぶり高水準となるFF金利5.25-5.50%とした7月会合から、9月と今回11月の2会合連続で据え置きを決定したFOMC。次回12月会合での追加利上げの可能性も否定しなかったパウエルFRB議長は、米長期金利上昇で追加利上げの必要性低下の影響もあり、不透明感は残るものの「利上げフェーズ終了の可能性」も示唆したような格好にも。

それをサポートするように、この日発表された米指標では低調な結果も。
10月のADP雇用者数は2年8ヵ月ぶり低水準となった9月(前月比+8.9万人)こそ上回ったものの、市場予想の+15万人程度を下回る+11.3万人。3ヵ月平均では+12.7万人となり、2021年3月以来、2年7ヵ月ぶりの低水準。2010年から2019年までの平均+17.0万人を下回る水準へと減少。

ISM製造業景況指数も予想外に低調となって12ヵ月連続の節目50割れ。
10月は46.7となり、市場予想の49.0と9月の49.0も下回り、3ヵ月ぶりの低水準。
構成指数では、新規受注が45.5。5ヵ月ぶりの低水準となり、14ヵ月連続の節目50割れ。雇用指数も46.8。3ヵ月ぶり低水準となり、3年2ヵ月では2番めの低水準。

これで週末の雇用統計も予想以上に低調となった場合には、「利上げフェーズ終了の可能性」が一段と強まることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2023/9/28 - 11/11日のNY金は-6.8ドル、0.34%の続落。10月24日(1986.1)以来、1週間ぶり安値圏での小幅安。アジア時間には1990ドル台から1980ドル台半ばまで下げて反発、NY市場では米10月ADP雇用やISM製造業景況指数が低調となったことを受けて2000ドル台半ばまで上昇。しかしFOMCへの警戒感もあり、その後失速すると再び1990ドル割れへと反落、NY引け後のFOMC結果には一時1980ドル割れを試しながらも下げ渋り、1980ドル台半ばから後半へ、ややハト派的印象も受けたパウエルFRB議長会見には安心感も。1980ドルで下値をサポートされ、高値保合いを維持した状態で週末の雇用統計待ちへ。2010ドルの節目を上抜けることができれば一段高トライへ、2030ドル台辺りまでが短期上値目標に。逆に1980ドルの節目を維持できなくなった場合には1960ドル近辺までを短期目安に一段安の展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2023/9/28 - 11/1NYプラチナは-14.5ドル、1.53%安で3日ぶりの反落。時間外序盤の940ドル台半ばが高値となり、軟調推移となってロンドン・NY朝にかけては920ドル台半ばまで下落。これが安値となって切り返すもNY市場での反発は940ドル手前まで。NY午後から引け後にかけては930ドル台前半での推移。直近の短期上値目標930ドル台到達後に若干のオーバーランから930ドル台へと戻して一服状態に。900ドルから950ドルまでが目先の主要レンジとなり、上限突破なら970ドル程度までが短期上値目標に、下限割れなら880ドル近辺までの一段安も。下げ止まった90日移動平均線(924.9)にサポートされるようなら下値切り上げとなって堅調維持へ。

ドル円・日足チャート 2023/9/28 - 11/1ドル円は76銭のドル安円高、0.5%の反落。東京朝の151円60銭台が高値となり、朝のうちに151円10銭台まで下げて欧州時間までは151円台前半での小幅揉み合い推移。NY市場ではADP雇用の下ブレでは151円割れは回避したものの、ISM製造業景況指数の下ブレ後には売り圧力がやや強まって150円80銭台まで下落。151円台へと戻してFOMC後には150円60銭台まで下落。ややハト派的と受け止められたパウエル会見を経てNY終盤には米10年債利回りも4.8%割れへと一段と低下。今朝の東京市場では150円前半へと軟調推移継続の様相に。前日高値で151円70銭台まで上昇し、短期上値目標152円付近にほぼ到達したような状態となって失速し、FOMCを経て調整局面が進行。目先のサポート候補としては心理的節目となりうる150円、20日移動平均線(149.71)など。149円の節目を割り込んだ場合には調整局面拡大で147円近辺までが下値目安に。151円80銭超へと切り返すことがあれば152円台半ばを目安に一段高トライへも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/1終値とチャート

2日の国内金価格は+37円、0.35%の反落。前日の反発値幅の半分戻して最高値圏での保合い半ばへ。雇用統計と連休を経て10460円から10550円までのレンジでの高値保合いを維持するにはかなりの困難も。10550円超へ、最高値更新となれば9月高値(10063)から10月安値の200%戻し(10614)近辺が短期上値目標に。10460円割れなら最高値圏での保合い崩れ、小さなダブルトップを完成しての一段安へ、10400円近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは+22円、0.21%高で4週続伸。4週続伸は9月初旬以来1ヵ月半ぶりで今年4回め。

プラチナ価格は-57円、1.16%安で3日ぶりの反落。短期上値目標4800円付近を100円以上行き過ぎたところからの巻き戻し。5月の今年高値(5197)と8月高値(4965)を結ぶラインを突破し、中期三角保合い傾向から抜け出した可能が高まる状態からも巻き戻しへ、とやや中途半端な状態にも。目先の上限となる4920円台を上抜けると一段高トライへ、8月高値更新トライとなって4970円近辺までが短期上値目標に。9日移動平均線(4758)が当面の下値サポートに。
週間では+123円、2.59%高で4週続伸。4週続伸は4月以来、半年ぶりで今年2回め。
※参考:金プラチナ国内価格11/2とチャート

2023年11月02日(木)時点の相場
国内金:10,505 円 11/2(木) ▼37(0.35%)
国内プラチナ:4,866 円 11/2(木) ▼57(1.16%)
NY金:1,987.5 ドル 11/1(水) ▼6.8(0.34%)
NYプラチナ:930.4 ドル 11/1(水) ▼14.5(1.53%)
ドル円:150.94 円 11/1(水) ▼0.76(0.50%)
→11/1(水)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏製造業PMI縮小基調16ヵ月連続、拡大はギリシャだけ 11/03(金)
→追加利上げ観測は一段と後退、24年後半の利下げは25×3回? 11/01(水)
→ユーロ圏10月景況感指数は3年ぶり低水準で下げ渋り 10/31(火)
→国内金価格はグラム単価1万円時代に 10/30(月)

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