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NY連銀インフレ期待は低下基調継続、3年先は過去最低
更新日:2024年02月13日(火)
NY連銀消費者調査・インフレ期待 2024年1月NY連銀消費者調査では、2024年もインフレ期待は低下基調でスタート。
1月の1年先インフレ期待中央値は+3.00%。12月の+3.01%をわずかに下回って4ヵ月連続の低下で2020年12月(3.00)以来、3年1ヵ月ぶりの低水準。
12月には前月から-0.35%の急低下となり、年間でも3番めの大幅低下となったことも1月の小幅低下に影響した可能性。
3年先のインフレ期待は+2.35%。12月の+2.62%を下回り、2ヵ月合計0.65%の急低下となって2013年以降のデータでは過去最低。
1年先インフレ期待は長期平均3.38%にもあと0.38%に迫り、3年先インフレ期待は長期平均2.98%を既に0.63%下回る水準に。
また、1年先インフレ期待はコアPCE(12月:2.93)に連動する形で低下基調が続き、ミシガン大の1年先インフレ期待も11月には一時4.5%へと跳ね上がったものの、1月には2.9%へと急降下して同水準に。

商品価格の変動予想では、ガソリン価格が1年1ヵ月ぶりの低水準となり、食品価格は3年10ヵ月ぶりの低水準。家賃も3年1ヵ月ぶりの低水準。
その一方で1年先のインフレ不確実性は8ヵ月ぶり高水準、3年先は9ヵ月ぶり高水準へといずれも上昇。
失業の可能性を意識する人の割合は6ヵ月ぶり低水準となった一方で、自発的離職を意識する人の割合も6ヵ月ぶり低水準へと低下。
また、失職後3ヵ月で新たな職を見つけられる可能性については2年7ヵ月ぶり低水準へと急低下。
1年後に株価が上昇するとの見方は1年9ヵ月ぶり高水準へと上昇。

インフレ鈍化基調継続を予想しながらも、一抹の不安を抱く人も少なくはないようです。

NY金・日足チャート 2024/1/8 - 2/1212日のNY金は先週末から-5.7ドル、0.28%安となって3日続落。1月29日(2025.4)以来、半月ぶり安値圏での軟調推移。アジア時間に2040ドル台を何度か試して跳ね返され、ロンドン序盤とNY朝にも2041ドル台の高値で失速。米10年債利回りが4.2%近辺へと上昇し、ドル高の流れとなったNY市場では2030ドル割れへと小幅に急落。2020ドル台半ばでは下げ渋ってNY午後には自律反発も2030ドル台前半まで。下ヒゲを残しながらも20日移動平均線(2036.0)を回復できず、むしろレジスタンス化への警戒感も。2040ドルの節目割れに伴う短期下値目安2010ドル台まで、もう少しの下げ余地も。CPIの結果次第でドル安の流れが強まるようなら20日線を超えへと反発、2050ドル台の節目との攻防へも。これも突破できれば上値トライ再開へ、今年高値圏2080ドル台を目指す流れへ。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/8 - 2/12NYプラチナは+18.9ドル、2.15%の反発。週明け時間外スタート時点で880ドルを割れてこの日の安値をつけるとアジア時間からロンドン序盤まで、ほぼ880ドルを下限に小幅保ち合い推移。ロンドン・NY朝にかけては890ドル回復トライ、NY午後には890ドル台後半へと水準を切り上げ、高値では900ドルの大台にもワンタッチ。880ドルの節目割れに伴う短期下値目安860ドル台を目指した流れは週末安値873ドルまで、目標水準には少し及ばず切り返す展開となり、今度は上方向への節目900ドルの大台との攻防へ。これを突破できれば920ドル近辺までが短期上値目標に。下方向には870ドル台が当面の底値となるかどうか、これを下回るようだと11月安値(843.1)圏再トライへも。

ドル円・日足チャート 2024/1/9 - 2/12ドル円は8銭のドル高円安、0.05%の小反発。終値ベースでは今年高値をわずかに更新、11月24日(149.42)以来2ヵ月半ぶりの高値。祝日で閑散状態の東京時間を149円20銭近辺での小康状態で通過すると、欧州時間にはゆるやかに軟調推移。それでも148円90銭台では下げ渋り、NY午前の時間帯には米10年債利回り上昇にも連れて堅調推移。ただし週末につけた今年高値149円50銭台手前では上値も重く、149円20銭台までの小幅レンジでの保ち合いとなってNY終盤へ。1月CPIの結果待ちで、インフレ高止まりが意識されるようなら一段高の展開、148円70銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円台後半トライへ。逆にインフレ鈍化が意識されると失速、反落傾向へ。20日移動平均線(148.05)近辺が比較的強めのサポートとなる可能性も、147円90銭の節目を割り込むようだと調整局面拡大へ、145円台半ば辺りまでが当面の下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/12終値とチャート

3連休明けの13日、国内金価格は-77円、0.72%安となって4営業日ぶりの反落。10640円台の節目上抜けに伴う短期上値目標10680円台に到達し、今年高値も更新したところで上値トライ一服、週末上昇分の全戻しとなって2月序盤の高値保ち合い水準へと逆戻り。目先、9日移動平均線(10605)にサポートされると強気相場維持、10690円台の高値更新となった場合には一段高トライへ、10770円近辺までが次の上値目標に。いっぽうで9日線を割り込んで10580円の節目も割れるともう一段の調整へ、10520円近辺までが短期下値目安に。

プラチナ価格は-9円、0.19%の反落。中期三角保合い下値サポート割れを試して切り返し、中期トレンド崩れはいったん回避したものの、中期三角保合い中間ライン4700円近辺の手前、短期的な節目4670円にも少し届かず失速。ゆるやかに下降する9-21日移動平均線(4662-4656)も抵抗帯となって上値を押さえられた格好に。これらをまとめて突破できるようなら中期トレンド好転トライへと向かう可能性も、短期上値目標は4800円台回復へ。ただし4580円割れへと今年安値更新の場合には一段安トライへ、11月安値圏4520円台辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格2/13とチャート

2024年02月13日(火)時点の相場
国内金:10,614 円 2/13(火) ▼77(0.72%)
国内プラチナ:4,642 円 2/13(火) ▼9(0.19%)
NY金:2,033.0 ドル 2/12(月) ▼5.7(0.28%)
NYプラチナ:897.1 ドル 2/12(月) ▲18.9(2.15%)
ドル円:149.35 円 2/12(月) ▲0.08(0.05%)
→2/12(月)のその他主要マーケット指標

←米1月CPI鈍化ペースは予想に届かずドル一段高、NY金は急落 02/14(水)
→下げ渋った賃金上昇率、中央値では低下基調再開の兆しも 02/10(土)
→日銀・FRB高官発言と米労働指標の好結果でドル円一段高 02/09(金)
→米貿易収支、2023年は貿易赤字大幅縮小、輸入も減少 02/08(木)

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