バイデン撤退で市場も不安定化懸念、金価格も高値圏で不安定化
更新日:2024年07月22日(月)
バイデン大統領が米大統領選からの撤退を表明したことで、今後の民主党候補、選挙戦の行方、その先の日米関係、欧州・NATO関係、ウクライナ関係、対ロ関係、対中関係、対北朝鮮関係、世界中に先行き不透明感、不安定化懸念、警戒感などが漂い始める可能性も。市場における影響も警戒され、週明けには米長期金利は低下、ドル安基調で始まり、NY金は上昇。既に高値圏での乱高下状態にある国内金価格も週明けは一段安でのスタート。
それでも市場において目先の注目は月末の日米金融政策決定会合、その前に今週末、米6月PCEデフレータへの警戒感も。
週明け時間外のNY金は2410ドル近辺、2400ドルの大台を維持して週末から10ドル程上昇してのスタート。ドル円は157円半ばから10銭台まで下落して40銭台へと反発、下に行って来い。
22日の国内金価格は週末から-112円、0.83%の下落で7月3日(13231)以来、半月ぶりの安値。13460円の節目割れに伴う短期下値目安13400円近辺に到達してさらに一段安、上昇軌道を維持する21日移動平均線(13313)も目前に。短期的には一服感も、次の節目となる13360円も割り込んでしまったことから、さらに一段安への警戒感も。21日線にサポートされないようだと13240円近辺までがもう一段の下値警戒水準に。
一目均衡表では基準線(13242)を上回るも転換線(13537)を下回り、一役は揉み合い。二役は好転状態を維持。6月以降は緩やかな上昇チャネルを形成中、と仮定すると先週の最高値更新は行き過ぎ、で足下は急速に巻き戻した状態。基準線が目先のサポート候補に。
NYプラチナは週末の970ドル台半ばから980ドル近辺へと反発トライの兆しも。
プラチナ価格は+41円、0.77%高で3日ぶりの反発。上昇軌道の90日移動平均線(5290)手前で下げ渋る格好となり、地合い回復に向けては21日移動平均線(5550)を下抜けて下落基調が加速する9日移動平均線(5503)の早期上抜けがポイントに。5300円の大台を維持できない場合には下落基調継続、短期下値目安は5260円近辺まで。
一目均衡表では基準線(5474)、転換線(5478)を下回り、雲の上限(5518)を下回るも下限(5327)にサポートされ、遅行線も26日前の価格(5239)を上回り、一役好転、一役逆転、一役は揉み合いの中立状態。3月以降下値を切り上げてきたサポートラインを割り込みながらも、5月以降の三角保合い傾向を維持。月末にかけて5391円へと水準を切り上げる雲の下限を維持できるかどうかが今週のポイントにも。
※参考:
金プラチナ国内価格7/22とチャート
2024年07月22日(月)時点の相場
国内金:13,330 円 7/22(月)
▼112(
0.83%)
国内プラチナ:5,346 円 7/22(月)
▲41(
0.77%)
NY金:2,399.1 ドル 7/19(金)
▼57.3(
2.33%)
NYプラチナ:973.9 ドル 7/19(金)
▼12.1(
1.23%)
ドル円:157.51 円 7/19(金)
▲0.14(
0.09%)
7/19(金)のその他主要マーケット指標
ドル円と日米金利差の短期逆相関フェーズ終息の兆しも 07/23(火)9月利下げ開始はほぼ100%、ほぼトラでも年内2-3回の利下げへ 07/20(土)米地区連銀製造業景況指数、フィラデルフィアは7月に急騰 07/19(金)住宅着工、建設許可件数ともに6月は予想以上に下げ渋り 07/18(木)
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