中古住宅価格上昇率は4ヵ月ぶりに賃金上昇率を上抜け
更新日:2024年12月24日(火)
米11月の新築住宅販売件数は66.4万戸。市場予想の67.0万戸は下回ったものの、前月からは5.9%増。前年比では8.67%増となり、前年比伸び率では1年1ヵ月ぶりの高水準。
先週発表された11月の中古住宅販売件数は415万件。前月からは+4.8%増で2ヵ月連続の増加となり、3月(422)以来、8ヵ月ぶりの高水準。
前年比では+6.1%増。3年2ヵ月ぶりに前年比プラス圏を回復した10月に続き、2ヵ月連続の前年比プラスで2021年6月(+25.2%)以来、3年5ヵ月ぶりの大幅増。
新築・中古住宅ともに足下では販売件数は急回復の兆し。
ただし、依然として住宅ローン金利と住宅価格の上昇が続き、今後の住宅市場にとっては懸念材料。
11月の中古住宅価格中央値は40.6万ドル。前年比4.72%となり、前年比伸び率は3カ月連続上昇、5月(+5.22%)以来、半年ぶりの高水準。
この結果、11月雇用統計での平均時給の伸び率、前年比+4.03%を0.69%上回る水準に。
中古住宅価格の前年比伸び率が賃金上昇率を上回るのは4ヵ月ぶりで、その差0.69%は5月(+1.23%)以来、半年ぶりの高水準。
賃金上昇率は11月時点で消費者物価CPIの前年比伸び率を1.28%上回り、1年半連続でCPIを上回り、4ヵ月連続で1%超上回る状態が続き、消費を下支えする状況が続きます。
しかし、住宅市場においては、住宅価格上昇率が賃金上昇率を上回り始め、今後の足かせとなりそうです。
23日のNY金は-16.9ドル、0.64%の反落。アジア時間には2630ドル台から2640台へと上昇、しかし2640ドル台半ばが高値となって上値を押さえられ続けるとロンドン・NY市場にかけては戻り売りの展開に。ドル高基調に押される格好となって2630ドル近辺へ、NY午後には2620ドル台前半が安値となって下げ渋るも、NY引け後も2630ドル回復をかけた攻防状態に。結果的に90日移動平均線(2645.6)に上値を押さえられて反発局面一服。目先、90日線から2650ドルまでの抵抗帯を突破できれば反発局面再開へ、2700ドルの大台近辺までを目指す流れに。下方向へは2600ドルの大台が当面のサポート、割れるようだと2560ドル近辺までを目安に一段安トライへ。
NYプラチナは+12.5ドル、1.33%の続伸で12月11日(950.8)以来、10日ぶりの高値。週明け時間外スタート時点の930ドル付近が安値となって堅調推移、ロンドン序盤には940ドル台、NY朝には940ドル台後半、NY午後には950ドル台回復トライ。先週安値920ドル近辺で下げ渋る状態が続き、週末からはゆっくりと水準を切り上げる流れが進行。このまま950ドルの節目超えを維持できれはば鍋底形成からの反発局面スタート、1000ドルの大台付近を目標に反発局面形成トライへ。
ドル円は+70銭、0.45%の反発。週明け東京朝には156円60銭台まで上昇後に156円30銭台へと反落、この日の安値を付けた後は156円半ばでの保ち合い推移で東京市場を通過、欧州時間には若干の上下動を挟んで堅調推移へ。NY市場にかけては米10年債利回り上昇にも連れて157円回復トライへ、11月耐久財受注や新築住宅販売件数、12月の消費者信頼感指数などが予想を下回る結果となったものの、反応は限定的に。高値は157円20銭台で上値を押さえられ、下値も157円ラインをほぼ維持する形で揉み合い推移の展開に。クリスマス休暇に伴う閑散状態となるなか、156円40銭から157円半ばまでが目先の主要レンジとなり、高値保ち合いを上抜ける形となれば158円半ば辺りまでを目標に一段高トライへ。下放れとなった場合には155円近辺までを目安に下値トライへ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場12/23終値とチャート
24日の国内金価格は+35円、0.24%高で3日続伸。12月12日(14549)以来、10日ぶり高値圏での一段高。円安サポートで堅調を維持し、14380円の節目上抜けに伴う短期上値目標14450円近辺にしっかり到達。10月末最高値(15025)から11月高値(14722)、12月高値(14549)を経由するレジスタンスラインを上抜けつつあり、秋以降の上値切り下げトレンドからは脱却へ。次に目指すポイントは12月高値、9日移動平均線(14368)が当面の下値サポート候補に。
プラチナ価格は+79円、1.56%高で3日続伸。11月25日(5194)以来、4週間ぶり高値圏での一段高。5040円の節目突破に伴う短期上値目標5120円近辺に到達し、少し勢いが余った格好にも。12月安値(4859)を起点とした上昇チャネルを若干オーバーラン気味となり、多少の調整も含めて下限ラインを維持できれば5200円台を目指す展開となる可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格12/24とチャート
2024年12月24日(火)時点の相場
国内金:14,462 円 12/24(火)
▲35(
0.24%)
国内プラチナ:5,155 円 12/24(火)
▲79(
1.56%)
NY金:2,628.2 ドル 12/23(月)
▼16.9(
0.64%)
NYプラチナ:948.9 ドル 12/23(月)
▲12.5(
1.33%)
ドル円:157.15 円 12/23(月)
▲0.70(
0.45%)
12/23(月)のその他主要マーケット指標
下げ渋る米製造業・非製造業景況指数、12月は失速 12/25(水)6年連続上昇で迎える国内金・プラチナ価格の2024年末 12/23(月)米11月PCEは予想を下回るも下げ渋り、インフレ鈍化は停滞期 12/21(土)12月雇用統計調査対象週の失業保険申請件数は好調維持 12/20(金)
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