下げ渋る米製造業・非製造業景況指数、12月は失速
更新日:2024年12月25日(水)
ISM製造業景況指数は11月まで8カ月連続の節目50割れも、11月には48.4で10月から1.9ポイント上昇して5ヵ月ぶり高水準、と下げ渋り。
ISM非製造業景況指数の11月は52.1。5ヵ月連続節目50超も5ヵ月ぶりの反落で10月からは3.9ポイントの急低下、3ヵ月ぶり低水準へと失速。
NY連銀の12月製造業景況指数は0.2。11月の31.2からは急低下。年初の-20ポイント台からの急回復基調は急失速。
NY連銀の12月サービス業景況指数は-5.2。11月から-4.7の急反落、3カ月連続マイナス圏推移で10カ月ぶりの低水準。-10ポイント超の低迷が続いた昨年末から一時プラス圏まで回復して伸び悩み、失速状態に。
フィラデルフィア連銀の12月製造業景況指数は-16.4。11月から-10.9ポイントの急低下。2023年の-20台から-10近辺の低迷から2024年はプラス圏回復も、足下で急失速。10月の10.3からは続落で1年8カ月ぶりの低水準。
フィラデルフィア連銀の12月サービス業景況指数は-6.0。前月から-0.1とほぼ変わらず。2年5ヵ月ぶり高水準となった10月の6.0からは急低下しての横ばい推移、今年夏の-20前後からの急回復も足下では失速。
ISM製造業も非製造業も含め、全般にゆるやかな回復傾向、下げ渋る状態が続くなか、12月のNY連銀、フィラデルフィア連銀の景況感は、製造業、サービス業ともに失速状態となっています。
24日のNY金は+7.3ドル、0.28%の反発。時間外は2630ドル近辺から2630ドル台半ばまで小幅上昇後に2630ドル割れ、NY市場ではドル高局面で一時2620ドル台半ばまで下落してこの日の安値をつけ、NY午後には巻き戻しの流れで2630ドル台半ばまで上昇してこの日の高値。クリスマス休暇モードで閑散状態となったこの日の変動値幅は11.6ドル。今年の平均34.6ドルの3分の1にとどまり、2月27日の11.0ドル以来、10カ月ぶりで今年2番めの小動き。目先、主要レンジ下限を2620ドルに切り上げ、これを維持できなければ2600ドルまでが短期下値目安、かつサポートとなる大台を維持できない場合にはさらに一段安の展開にも、次の目安は2560ドル近辺。上方向には2650ドル超えなら2700ドルの大台近辺トライへと向かう可能性も。
NYプラチナは+11.6ドル、1.22%高で3日続伸。11月22日(975.1)以来、1ヵ月ぶりの高値。アジア時間の950ドル付近が安値となり、この日もコンスタントにゆっくりと、しかしほぼ一方的に堅調推移。前日NY引け後に上抜けた950ドルの節目を下回ることなく、ロンドン市場で950ドル台後半、NY市場では960ドルトライへと上昇基調のままクリスマス休暇入り。鍋底形成からの反発局面が継続、短期上値目標は1000ドルの大台付近まで。水平状態の90日移動平均線(973.1)が目標到達に向けたハードルとなる可能性も。
ドル円はわずかに+3銭、0.02%の小幅続伸。ほぼ前日から変わらず横ばい推移となったこの日の変動値幅は50銭、今年の平均139銭の3分の1強。7月2日(47銭)以来、5ヵ月半ぶりの小動き。安値は東京午後につけた156円90銭近辺、高値は東京朝とNY午後の時間帯にも試した157円30銭台。静かなクリスマス休暇となれば目先、156円40銭から157円半ばまでの主要レンジを維持しての推移にも。休暇明け、週末、月末、年末にかけて値動き再拡大となれば、上方向に抜け出すと158円台半ばまでが短期上値目標に、下方向なら155円近辺までが短期調整目安に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場12/24終値とチャート
25日の国内金価格は+18円、0.12%高で4日続伸。12月12日(14549)以来、2週間ぶりの高値。NY金の反発にサポートされ、14380円の節目上抜けに伴う短期上値目標14450円近辺到達後も堅調を維持。10月末最高値(15025)以降のレジスタンスライン上抜けに伴う短中期トレンド好転の勢い加速に向けては12月高値(14549)が当面のレジスタンスとなる可能性も。9日移動平均線(14360)が目先のサポート候補。
プラチナ価格は+15円、0.29%高で4日続伸。11月25日(5194)以来、1ヵ月ぶりの高値。5040円の節目突破に伴う短期上値目標5120円近辺到達後も堅調を維持して一段高。クリスマス休暇中の為替の急変がなければ目先は一服の可能性。短期的な流れとしてはNYプラチナの堅調局面に追随する可能性も、カレンダー的な問題も。10月高値(5586)から12月安値(4859)の半値戻し(5223)から11月高値(5235)辺りまでが今後、意識される可能性。
※参考:
金プラチナ国内価格12/25とチャート
2024年12月25日(水)時点の相場
国内金:14,480 円 12/25(水)
▲18(
0.12%)
国内プラチナ:5,170 円 12/25(水)
▲15(
0.29%)
NY金:2,635.5 ドル 12/24(火)
▲7.3(
0.28%)
NYプラチナ:960.5 ドル 12/24(火)
▲11.6(
1.22%)
ドル円:157.18 円 12/24(火)
▲0.03(
0.02%)
12/24(火)のその他主要マーケット指標
国内金価格は14000円台前半を主要レンジに保ち合いで年末へ 12/26(木)中古住宅価格上昇率は4ヵ月ぶりに賃金上昇率を上抜け 12/24(火)6年連続上昇で迎える国内金・プラチナ価格の2024年末 12/23(月)米11月PCEは予想を下回るも下げ渋り、インフレ鈍化は停滞期 12/21(土)
最近よく読まれた記事
明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン