金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

米指標は強弱混在、インフレ低下も関税リスク警戒感は高止まり
更新日:2025年05月16日(金)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数+価格指数+期待指数 2025年5月4月のハードデータと5月のソフトデータがまとめて発表され、サプライズはなく、強弱混在。
4月の小売売上高は前月比+0.1%で横ばい予想を上回る小幅増、自動車を除く数値では予想を下回るも+0.1%で小幅増。いずれも3月分が上方改定されたことを考慮すれば堅調を維持。
4月の生産者物価指数PPIは総合が前年比+2.38%で市場予想をわずかに下回るもコアPPIは+3.05%で予想どおり。
ただ、いずれも3月分が上方改定された分だけ4月の急低下がより目立つ格好にも。
なお、CPIとの格差が4月には急縮小。PPIがCPIを上回る状態が続き、その差も拡大傾向にあった流れは3月にピークをつけて反転した可能性を示唆。
PPI主導でインフレ低下から上昇へと牽引してきた流れが4月には再び低下へ。
ただし、インフレ動向については現在進行形の各国との関税協議の行方次第で急変の可能性も。

それを警戒するように5月のソフトデータは低調。
NAHB住宅市場指数は1年半ぶり低水準。節目50割れは13カ月連続となり、3カ月連続40前後と低迷が続き、4月の40から5月は34へと急低下。
地区連銀製造業景況指数では、NY連銀もフィラデルフィア連銀もマイナス圏推移が続く低迷状態。
価格指数はいずれも高騰、関税に伴うインフレ警戒感は依然、高止まりの様相。
ただ、半年先の見通しを示す期待指数では、NY連銀はマイナス圏ながら前月からは反発、フィラデルフィア連銀では半年ぶり高水準へと急騰。
目先、関税リスクへの警戒感は残るものの、半年先には回復へ、との楽観見通しも。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年5月15日15日のNY金は+38.3ドル、1.20%の反発。3220ドルの節目割れに伴う短期下値目安3180ドル近辺到達後の自律反発。ただしアジア時間には3200ドル手前までの小反発で失速、戻り売りとなって前日安値を下回ると3120ドル台までの一段安。4月10日(3086.1)以来、1カ月ぶり安値をつけ、結果的に週初12日時点で3300ドルの節目割れに伴う短期下値目安3100ドル台前半にも到達した形に。それなりの売りをこなした格好にもなり、ロンドン・NY市場にかけては米10年債利回り低下の流れにも連れて急反発。3200ドルの大台を回復するとNY午後には3220ドル台、NY引け後には3240ドル台まで上昇。3180ドルから3250ドルまでが目先の主要レンジとなり、上抜けなら3300ドルの大台回復トライへ、逆に下抜けへと反落なら3140ドル程度までを目安に二番底トライへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年5月15日NYプラチナは+14.2ドル、1.45%の反発で5月9日(1001.6)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間には980ドル台から970ドル近辺へと軟調推移、970ドルの節目割れで下げ渋って切り返すとロンドン・NY市場にかけてはNY金の急反発局面に追随、NY朝には990ドル台を回復もNY午後につけた高値も990ドル台半ばまで。結果的に970ドルから1000ドルまでの保ち合いレンジ内で上下動を繰り返す展開が継続。上限突破できれば1050ドル近辺が短期上値目標、下限割れなら920ドル近辺までが下値目標。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年5月15日ドル円は-111銭、0.76%安で3日続落。5月9日(145.37)以来、1週間ぶりの安値。東京朝の146円70銭台が高値となり、146円近辺ではいったん下げ渋るも東京市場終了時には145円半ばまで一段安。欧州・NY時間にかけてはほぼ145円後半での保ち合い推移。NY朝には強弱混在の米指標結果に一時146円20銭台まで急騰も、安値では145円40銭台まで下落する場面も。目先、145円30銭の節目との攻防が意識され、これを下抜けるようなら4月末以降の反発局面はいったん腰折れ。調整局面入りとなって144円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/15終値とチャート

16日の国内金価格は+112円、0.68%高で3日ぶりの反発。16820円の節目割れに伴う短期下値目安16580円近辺オーバーランからの自律反発。短中期的に重要な攻防水準、5月安値(16363)割れをいったん回避して短期下値目安付近へと巻き戻し。地合い回復に向けては21日移動平均線(16697)近辺回復が目安に、16420円の節目を割り込むようなら一段安トライへ、16330円程度までが短期下値目安に。
週間ベースでは-454円、2.67%の反落。下げ幅、下落率も今年最大、昨年11月25日からの週(-487円、3.36%)以来、半年ぶりの急落。

プラチナ価格は-11円、0.22%の続落。90日移動平均線(5021)に続いて200日移動平均線(5015)も年間平均(5018)も下抜け、中期中立水準突破をかけた攻防には苦戦。堅調推移の9日移動平均線(4988)、21日移動平均線(4894)にサポートされる短期上昇トレンドを維持して攻防状態は継続へ。5060円の節目突破へと切り返すことができれば一段高トライへ、5110円辺りまでが短期上値目標に。
週間ベースでは+23円、0.46%高で5週続伸。5週続伸は昨年4月以来、13カ月ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格5/16とチャート

2025年05月16日(金)時点の相場
国内金:16,538 円 5/16(金) ▲112(0.68%)
国内プラチナ:5,011 円 5/16(金) ▼11(0.22%)
NY金:3,226.6 ドル 5/15(木) ▲38.3(1.20%)
NYプラチナ:995.4 ドル 5/15(木) ▲14.2(1.45%)
ドル円:145.65 円 5/15(木) ▼1.11(0.76%)
→5/15(木)のその他主要マーケット指標

←ミシガン大消費者心理悪化とインフレ懸念は5月も止まらず 05/17(土)
→実質賃金上昇率も堅調推移、米国景気を下支え 05/15(木)
→コアCPIは横ばいもインフレ低下基調継続、利下げ催促も継続 05/14(水)
→金を買い続ける中国、2-3年後には世界トップ5の金保有大国に? 05/13(火)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★