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★金プラチナ短期相場観★

米7月CPIは下振れ、コアCPIは上振れもドル売りで反応
更新日:2025年08月13日(水)
消費者物価指数CPI×コアCPI×メディアンCPI×16%トリム平均CPI×スティッキーCPI 2025年7月米7月CPIは総合指数が前年比で予想を下回り、コア指数は予想を上回る結果も、関税の影響は限定的との見方からドル売りで反応。利下げサポート材料に。
CPIは前年比+2.70%。市場予想の+2.8%を下回り、前月からは+0.04%で5ヵ月ぶりの高水準。4年2ヵ月ぶり低水準の4月(2.31)からは3ヵ月続伸。
コアCPIは+3.06%。市場予想の+3.0%を上回り、前月からも+0.12%で2月(3.12)以来、5ヵ月ぶりの3%台。4年1ヵ月ぶり低水準の4月(2.78)からは3ヵ月続伸。
セクタ別では、
エネルギー関連を除くサービス価格が前年比+3.6%。201年11月以来3年4ヵ月ぶり低水準となった4月から3ヵ月連続横ばい推移。
食品とエネルギーを除くモノの価格は+1.2%。前月から+0.5、4ヵ月続伸で2年1ヵ月ぶり高水準。ただし水準としては限定的。
主要項目では、
帰属家賃が前年比+4.1%。前月から-0.1%で3年半ぶり低水準。賃貸住宅は+3.5%。前月から-0.3%で3年7ヵ月ぶり低水準。
中古車は+4.8%。前月から+2.0で4ヵ月続伸、2年10ヵ月ぶりの高水準。これに対して新車は+0.4%。前月から+0.2%で1年5ヵ月ぶりの高水準。ただし水準は限定的となり、関税の影響も限定的。

クリーブランド連銀のメディアンCPIは前年比+3.65%。前月から+0.06%で7ヵ月ぶり高水準、3年7ヵ月ぶり低水準の5月からは続伸。
16%トリム平均CPIは+3.22%。前月から+0.05%で1年ぶり高水準。3年11ヵ月ぶり低水準の4月からは3ヵ月続伸。
アトランタ連銀のスティッキーCPIは+3.43%。前月から+0.12%で5ヵ月ぶり高水準。3年7ヵ月ぶり低水準の5月からは続伸。
全ての指標がゆるやかな反発局面。インフレはゆるやかに上昇傾向。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年8月12日12日のNY金は-5.7ドル、0.17%の続落で7月31日(3348.6)以来、10日ぶりの安値。3400ドルの大台割れでスタートした時間外は大台回復トライ、ただし上値も限定的となって3400ドルを挟んでの揉み合いに終始。NY市場ではCPI結果には小幅乱高下の反応も限定的にとどまり、NY午前につけた安値は3380ドル近辺。切り返してつけた高値も3410ドル近辺まで。この日の変動値幅は31.7ドルにとどまり、今年の平均56.2ドルの半分強。3310ドルから3500ドルまでの広めの主要レンジ半ば、20日移動平均線(3390)にサポートされて下げ渋り、3400ドルの大台維持をかけた攻防が継続。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年8月12日NYプラチナは+10.2ドル、0.76%の続伸で8月7日(1354.2)以来の高値。アジア時間には1340ドル付近から1350ドル台半ばまで上昇して失速、1330ドル台前半まで反落して切り返し、1340ドル台を中心とした保ち合いの振れ幅を徐々に拡大する展開に。ロンドン序盤には1350ドル台後半からNY朝には一時1330ドル割れ、これが安値となって切り返すとNY午後には1360ドル台の高値をつけて1350ドル近辺へと失速。1330ドルから1360ドルまでの小幅保ち合いを形成し、反発局面継続か、反落かの攻防へ。上抜けなら1420ドル近辺、7月高値(1511.4)から8月安値(1271.1)の61.8%戻し(1419.6)近辺までを上値目標に反発局面継続へ。下抜けなら8月安値更新トライへ、1260ドル程度までが短期下値目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年8月12日ドル円は-28銭、0.19%安で3日ぶりの反落。東京市場では1年1ヵ月ぶりに最高値を更新した日経平均に連れ高となって148円付近から148円40銭台へと堅調推移。しかしCPI待ちでの警戒感から上値も限定的となり、午後から欧州時間にかけては148円30銭を挟んでの小幅保ち合い推移。NY朝には148円50銭近辺の高値をつけ、CPIの結果を受けて147円80銭台までの急落で反応。トランプ関税によるインフレ高騰はそれほど進行していないとの見方が優勢ながらコアCPIは上振れており、しばらくは148円前半での上下動。しかし米労働省の次期労働統計局(BLS)局長に指名されたEJアントニー氏が雇用統計を月次から四半期発表へと切り替える提案、との報道を受けてドル売り、NY午後には147円50銭台まで急落。これが安値となって下げ渋るとNY終盤にかけては147円70銭台から80銭台へと保ち合いながらも反発。147円60銭の節目上抜けに伴う短期上値目標は149円半ばを目指す流れは148円50銭台までで失速、148円20銭へと上限を切り下げる形で147円までが目先の主要レンジに。あらためて148円20銭超へと抜け出すことができれば149円近辺までの上値切り上げも。147円割れなら145円近辺トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/12終値とチャート

13日の国内金価格は-97円、0.56%の続落で7月31日(17230)以来、2週間ぶりの安値。ピークアウト寸前の21日移動平均線(17424)とこれを下抜けた9日移動平均線(17417)をまとめて下抜け、位置関係だけは維持していた強気相場の構図も崩れ、下押し圧力が強まりやすい展開に。17440円の節目下抜けに伴う短期下値目安17320円近辺まで、もう少しの下げ余地も。

プラチナ価格は-27円、0.39%の反落。上値トライも下値トライも失敗後の上値再トライ目前で失速、節目を突破できずに反落し、保ち合いレンジを6790円から6900円までに縮小して仕切り直し。9日移動平均線(6861)割れこそ回避したものの、流れとしては下方圧力がやや優勢。それでも6900円超へと切り返すことができれば再度反発トライへ、7050円程度までが短期上値目標に。9日線も下抜けて6790円の節目も割り込むようなら下値トライへ、6580円辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格8/13とチャート

2025年08月13日(水)時点の相場
国内金:17,375 円 8/13(水) ▼97(0.56%)
国内プラチナ:6,873 円 8/13(水) ▼27(0.39%)
NY金:3,399.0 ドル 8/12(火) ▼5.7(0.17%)
NYプラチナ:1,353.7 ドル 8/12(火) ▲10.2(0.76%)
ドル円:147.85 円 8/12(火) ▼0.28(0.19%)
→8/12(火)のその他主要マーケット指標

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