20年代前半の保合いを上抜けたプラチナは20年代後半高値圏?
更新日:2025年10月03日(金)

NYプラチナは9月30日に一時1655.0ドルまで上昇し、終値では9月29日の1632.3ドルが2013年2月20日(1647.1)以来、12年7ヵ月ぶりの高値。10月に入って小幅に調整中。
2020年代前半、5年間かけて形成した中期三角保ち合いを今年、春に上抜けると夏場にかけて急騰してきたNYプラチナ。
ほぼ3ヵ月前に予想した水準、
20年代前半の保合い上抜けでプラチナが目指す20年代後半高値の第一目標水準、1500ドル台後半に既に到達、さらに一段高トライへの可能性も示唆するような状況となってきました。
2020年安値(562.0)から2021年高値(1348.2)までの上昇値幅(786.2)を2022年安値(796.8)を起点に加算するN計算値=1583ドル。
これを達成した現状、ゴールドに牽引される形でシルバーも含めて貴金属価格の高騰局面がもう一段続くようなら、プラチナも押し目買いとなって一段高トライへの可能性も。
今後想定される目標水準としては、
2021年高値(1348.2)から2022年安値(796.8)までの下落幅(551.4)の、
161.8%戻し(1689.0)は既に射程圏内、
さらに上値を目指す展開となれば、
200.0%戻し(1899.6)近辺も。
2020年代前半の保ち合いを上抜けたNYプラチナは、2020年代後半高値をさらに切り上げる可能性もあり、2010年代高値圏、リーマンショック後の高値で2011年高値圏、1900ドルの大台回復トライとなる可能性も。

2日のNY金は-29.4ドル、0.75%安で6日ぶりの反落。終値では4日ぶりの最高値更新ストップ。アジア時間には3890ドル台から3870ドル台まで下押し後に反発、ドル安局面にも連れる形でロンドン序盤にかけて3900ドルの大台を回復、NY朝には3920ドル台まで上昇し、前日高値をわずかに上回って最高値更新後に失速。NY市場ではドル安の巻き戻しが進行した流れにも連れ、調整の流れが加速、3900ドルの大台を割れると一時3840ドル台へと急落。80ドル程の急落後の自律反発でNY午後には3870ドル近辺、NY引け後には3880ドル台へと下げ渋り。3900ドルが目先の上限となり、もう一段の調整継続となれば3800ドルがサポート候補。3900ドル超へと切り返すようなら次の上値目標は3950ドル。

NYプラチナは-4.7ドル、0.30%安で3日続落。9月25日(1530.0)以来、1週間ぶり安値圏での小幅安。アジア時間には1580ドル近辺から反発、NY金の堅調局面に追随する形でロンドン・NY朝にかけて1620ドル台まで上昇。しかし前日高値には少し届かず失速するとNY午前にはNY金の急落局面にも追随、安値では1550ドル付近まで下落して切り返すとNY午後には1580ドル台、NY引け後には1590ドル台へ。上下に長めのヒケを残して下げ渋り、1640ドルを上限に1570-80ドル近辺で足場固めの様相に、その下にはギャップを空けた1550ドル近辺がサポート候補。1640ドル超へと反発なら短期上値目標は1680ドル。

ドル円は+17銭、0.12%の小幅高で5日ぶりの反発。米政府機関の一部閉鎖を受けて上値の重い展開が続くなか、東京市場では147円近辺から147円30銭台までのレンジで小幅保ち合い推移、欧州時間には147円を割れて146円60銭近辺まで軟調推移。しかし、前日安値付近で下げ渋るとNY朝には147円台へと回復し、高値では147円50銭台まで上昇。147円半ばの節目割れに伴う短期下値目安146円付近に対しては2日連続で146円60銭前後までで折り返し、2日連続で90日移動平均線(146.76)にもサポートされる格好にも。雇用統計も発表延期濃厚となる状況では、下振れリスクも先送りとなって下値トライも一服という展開にも。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場10/2終値とチャート
3日の国内金価格は+13円、0.06%の小反発。2万円の大台ラインで足場固めトライ、最高値圏2万円台での保ち合いから20140円超へと上抜けるようなら20230円辺りまでが次の最高値更新目標に。大台維持に失敗なら19900円程度までの一段安も、もう少し調整が進めば9月12日(18796)から最高値(20133)までの23.6%戻し(19817)、9日移動平均線(19801)が通過する19800円近辺も。
週間ベースでは+267円、1.35%高で7週続伸。7週続伸はは2024年10月以来、11ヵ月ぶり。
プラチナ価格は+100円、1.24%高で4日ぶりの反発。9月半ば安値(7091)から最高値(8401)までの23.6%戻し(8092)達成で調整一服となり、急騰する9日移動平均線(7997)にもサポートされるように折り返し。サポートが続けばいずれ最高値更新トライへも、そうなれば次の最高値目標は8500円。サポートされずに8040円の節目割れとなれば調整再開、7900円近辺までの一段安も。
週間ベースでは+58円、0.72%高で3週続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格10/3とチャート
2025年10月03日(金)時点の相場
国内金:20,016 円 10/3(金)
▲13(
0.06%)
国内プラチナ:8,148 円 10/3(金)
▲100(
1.24%)
NY金:3,868.1 ドル 10/2(木)
▼29.4(
0.75%)
NYプラチナ:1,586.0 ドル 10/2(木)
▼4.7(
0.30%)
ドル円:147.25 円 10/2(木)
▲0.17(
0.12%)
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