ユーロ圏景況感指数、9月ワースト5に独、仏、ユーロ圏?
更新日:2025年09月30日(火)

欧州委員会発表の9月ユーロ圏景況感指数は95.5。
市場予想の95.3をわずかに上回り、前月から+0.2の小反発で2ヵ月ぶり高水準。2024年以降、ほぼ95ポイント前後での横ばい推移となり、節目100手前で上げ渋り。
<主要4ヵ国>
スペイン:104.7=前月から+3.0、2年5ヵ月ぶりの急上昇で1年ぶりの高水準。昨年11月以降、11ヵ月連続の節目100超。堅調な経済成長に
格付け主要3社がいずれも9月に格上げ。
イタリア:99.0=+0.7の反発で2ヵ月ぶり高水準。5ヵ月連続99近辺での横ばい推移。
フランス:93.0=+0.3、3ヵ月続伸で4ヵ月ぶり高水準。
ドイツ:90.3=-0.4の続落で5ヵ月ぶり低水準。5ヵ月連続90ポイント近辺で上げ渋り。
<節目100超の好調国>
マルタ:114.4=+10.7の急騰で2年ぶり高水準。
ギリシャ:106.2=11ヵ月ぶり高水準の8月から-3.8の急反落、3ヵ月ぶり低水準。
キプロス:105.4=-0.1の小幅続落で3ヵ月ぶり低水準。
ポルトガル:105.1=-1.9の反落で5ヵ月ぶり低水準。
クロアチア:104.6=-0.5の反落で2ヵ月ぶり低水準。
リトアニア:101.8=-1.5の反落で2ヵ月ぶり低水準。
<ワースト3>
オーストリア:87.9=-5.1の急反落で9ヵ月ぶり低水準。
エストニア:90.4=+1.7、3ヵ月続伸で半年ぶり高水準。
スロバキア:95.6=8ヵ月ぶり高水準の8月から-2.8の反落で2ヵ月ぶり低水準。
節目100超の好調国ではスペインとマルタ以外の5ヵ国が低下、それでもマルタの急騰とオーストリアの急低下でユーロ圏内格差は26.5ポイントへと急拡大、1年半ぶりの高水準。
全20ヵ国中、前月から上昇した国は11ヵ国にとどまり、3ヵ月ぶりの低水準。
実質ワースト3はオーストリア、ドイツ、エストニア。フランスはワースト4、ユーロ圏がワースト5に相当。

29日のNY金は先週末から+46.2ドル、1.21%高で3日続伸。終値ベースでは4日ぶり、今年38回めの過去最高値更新。週明け時間外序盤の3780ドル台半ばが安値となって堅調推移。アジア時間には23日高値を上回って高値ベースでも最高値を更新、3530ドル台へと水準を切り上げるとロンドン市場では3840ドルトライ、NY市場では3850ドルトライ。恒例となった米政府機関の一部シャットダウンリスクもサポート材料となった様子も。2013年以来のシャットダウンとなれば雇用統計の発表延期となって混乱の余波拡大へ。3820ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標3860ドル程度に到達したNY市場では一服感も、NY引け後も3860ドル台で高止まり。

NYプラチナは+28.8ドル、1.80%高で3日続伸。2013年2月20日(1647.1)以来、12年7ヵ月ぶりの高値。週明け時間外も1600ドルの大台を維持して堅調推移、1630ドル台へと水準を切り上げ、高値では1650ドル近辺が上限となる形で上値を押さえられ続けて失速。それでもロンドン・NY市場にかけては1630ドルを挟んでの保ち合いとなり、NY終盤にかけて1630ドル付近へと収束、高止まり。RSIは83.7%とようやく80超の警戒水準ながら、一服感も限定的。1600ドルの大台が目先のサポート候補に。

ドル円は-93銭、0.62%の続落。東京朝の149円50銭台が高値となって軟調推移。野口日銀審議委員のタカ派発言などもあり、東京市場で148円70銭台、欧州時間には148円40銭台まで下落。これが安値となっての反発局面も148円80銭台までにとどまり、NY市場では148円60銭近辺での小幅保ち合い推移に。米政府機関の一部閉鎖リスクも重石に。149円80銭が目先の上限となり、147円半ばまでを主要レンジに保ち合い状態で月末月初の指標動向とつなぎ予算の動向次第で保ち合い崩れの展開にも。200日移動平均線(148.44)を割り込み、147円半ばのサポートも割り込むようなら下値トライへ、146円付近までが短期下値目安に。逆に149円80銭超へと切り返すようなら150円後半を目安に一段高トライへ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場9/29終値とチャート
30日の国内金価格は先週末から+250円、1.26%高で7日続伸。6日連続、今年34回めの最高値更新。7日続伸は3月以来、半年ぶりで今年2回め。波乱要因となりうる雇用統計が米政府機関の一部閉鎖で発表延期となる可能性が警戒される、ややこしい状況でリスク度合いも割り増しの状況にも。なお、国内金価格は前日の店頭小売価格に続いて、買取価格も2万円超え。短期的には日銀の利上げ警戒感が下押し要因となるのに対し、地政学リスクや米政権絡みのリスク、投資需要や中銀需要、米FRBの利下げ見通しなどサポート材料が目白押しの状況。価格急騰に伴う調整圧力が今のところは打ち消されてしまっている状況にも。
月間ベースでは+2460円、13.96%高で3ヵ月続伸。世界金融危機時の2009年2月(+383円、14.20%)以来、16年7ヵ月ぶりの急騰。
プラチナ価格は-48円、0.57%安で7日ぶりの反落。前日の上げ幅の15.4%、前日まで6日間の上げ幅に対しては3.7%、小幅調整というより急騰後の一服状態。8410円がいったん上限、とならなければ短期的には8500円トライへ。多少の調整となれば9月半ば安値(7091)から最高値(8401)までの急騰幅の23.6%戻し(8092)、38.2%戻し(7901)などが目安に。
月間ベースでは+1363円、19.50%高で5ヵ月続伸。今年6月(+1426円、26.54%)、2009年2月(+563円、19.96%)に続き、リーマンショック以降では3番めの急騰。
※参考:
金プラチナ国内価格9/30とチャート
2025年09月30日(火)時点の相場
国内金:20,077 円 9/30(火)
▲250(
1.26%)
国内プラチナ:8,353 円 9/30(火)
▼48(
0.57%)
NY金:3,855.2 ドル 9/29(月)
▲46.2(
1.21%)
NYプラチナ:1,632.3 ドル 9/29(月)
▲28.8(
1.80%)
ドル円:148.59 円 9/29(月)
▼0.93(
0.62%)
9/29(月)のその他主要マーケット指標
求人件数は予想を上回るも求人倍率は2ヵ月連続1.0割れ 10/01(水)
国内金価格は年間平均でも2022年の2倍、2011年の4倍 09/29(月)
米PCEインフレは上昇基調継続も想定の範囲内でドル高一服 09/27(土)
米GDPなど軒並み上振れ、雇用情勢も改善示唆でドル高急伸 09/26(金)
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